アニメ「ポケットモンスター サン&ムーン」が別方向に振り切ってて面白い

テレビを持たないため、夫との同居を始めてから、定額制の動画配信サービスを利用しています。
当初はdTVでしたが、今はAmazonプライムとHuluの併用です(Amazonプライムは私、Huluは夫)

そんなわけで、動画配信サービスを利用して、ポケモンのアニメを見始めたんですよ。
夫にそそのかされて「ポケットモンスター ピカチュウ」をプレイしたあたりから。

歴代ポケモンアニメ

ポケモンのアニメはたくさんシリーズが出ているため、順番に見ました。
主要キャラクターが好きになれない場合、最後まで見ることができずにリタイヤしてしまいましたが…。

  • 「ポケットモンスター」…いわゆる初代または無印。全話見た
  • 「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」…途中でやめた(マサトが嫌いだった)
  • 「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」…全話見た。けっこう好き
  • 「ポケットモンスター ベストウイッシュ」…最初の数話でやめた(アイリスが嫌いだった)
  • 「ポケットモンスター XY」「ポケットモンスター XY&Z」…全話見た。めっちゃ好き

特に私が好きなシリーズは下記のふたつ。

ダイヤモンド&パール


W主人公ということで、サトシとともに行動する主要女性キャラのヒカリの描写もけっこうよかったんですよ。
トップコーディネーターである母親のようになりたいという目標があるものの、途中で敗北が続いてスランプ状態になったりして。

サトシとヒカリのそれぞれにライバルがいて、サトシのアバウトすぎるところを「それでは駄目だよ」と突きつける展開もあって、なかなか面白かったんです。

あと、ポッチャマかわいかった。よく真似した。

ポケットモンスター XY


個人的には「ポケットモンスター XY」と、そのままストーリーが続く「ポケットモンスター XY&Z」がひとつの到達点なんじゃないかと思ったのです。
どうやら予算が増えて作画枚数も増えたらしく、動きがめっちゃくちゃよくなってるの。かっこいい。

サトシも初代からは信じられないほど大人になり、見ていてイライラすることもない。
(ただし、おひとよしでロケット団にだまされやすいのはシリーズを通して変わらず。ポケモンのお約束かな…子ども向けアニメだから仕方ない)

ヒロイン役のセレナは親元から離れたいという理由で旅に出るものの、途中で自分の目的を見つけて、それに向かって進んでいく。
サトシに対するほのかな恋愛描写は別にいらないと思ったけど、ちゃんと自分のやりたいことがわかってからの成長ぶりがなかなかよい。

発明+調理担当として冒険のメンバーに加わるシトロンは、フィーリングで動くサトシをロジカルなところからサポートする役割。そのへんもタケシと同じですね。
バトルで発生する謎めいた展開は、だいたい彼が解説してくれます。シトロイドとの感動のシーンも用意されている。

そしてシトロンの妹ユリーカ。多少うざいけど、あの年齢の女の子って感じがして嫌いになれない。
かわいい。「となりのトトロ」のメイちゃんに近いものがある。むしろメイちゃんである。

ストーリー展開も、最終的には世界を破壊しようとするラスボスに立ち向かい、今までのジムリーダーたちと力を合わせて戦うという壮大なもの。
最後はロケット団もサトシたちと協力して世界を救う方向に動く。
かっこいいアクションの数々も楽しかったです。

OPもEDもいい感じ。iTunesで何曲も買ってしまった。
ちなみに、徹頭徹尾ピカピカと連呼していて狂気すら感じる「ピカチュウのうた」は、まさに「XY&Z」後半のEDです。Twitterで話題になってましたね…。

別の方向に舵を切ったサン&ムーン


そんなポケモンアニメも20周年ということで、すでに初代ポケモンアニメを見て育った子どもたちも大人になって家庭を築いていたりする。
(ちょうど夫がドンピシャの世代)

新しい世代に向けて発信していくためか、今年スタートした「サン&ムーン」ではいろいろな変更がありました。
まずサトシの顔が大幅に変わった。大人になりすぎたサトシを子どもに戻したようです。

さらに今までの「いろんな町をまわってポケモンジムに挑戦していく冒険スタイル」から、「アローラ地方にホームステイして現地のポケモンスクールに通う」という設定に。マジかと。

正直、あんだけ冒険してきたサトシが今さら学校に通ってどうするの?とか、「XY」があまりにもかっこよすぎて温度差が心配…とか思ってたんですね。

でも、実際に「サン&ムーン」を見てみたら、今までとは別の方向に振り切っていて、どうしてなかなか面白いのです。
「巨人の星」とか「爆走兄弟レッツ&ゴー」とか、ちょうど親世代(あるいは祖父母世代)が通ってきた先行作品のパロディをちょいちょい入れてくるの。
特に後者はひとつのエピソードがまるまるレッツ&ゴーでした。コースを走るポケモンのとなりを、トレーナーが一緒に走っとる!

ただし今のところ、ロケット団がかつてないほど活躍しておらず(ことごとくキテルグマに邪魔されて強制退場している)、アローラ地方のスカル団も今のところ「まれに登場する地元の不良」程度の存在感。
ロケット団のファンにとっては消化不良かもしれない…。

ちなみに、ロケット団のムサシ、コジロー、ニャースといえば、今までは活動資金を稼ぐための販売業で成功しており、悪の組織よりも普通に接客や販売の仕事をしたほうがいいんじゃ…という印象を受けるほどでした。
ところが、アローラ地方では、彼らが屋台を開いても全然売れない。

「なんでやろ?」と軽い気持ちで夫に聞いてみたところ、「ハングリー精神が足りないのではないか」と返ってきました。
「今までは活動資金を稼ぐために必死でがんばっていた。でも、アローラ地方のロケット団はキテルグマが食べ物や寝床を提供してくれるので、どうにかして稼がなければという意欲が薄いのだろう」と。
……そうかもしれない。

というわけで、メインのストーリーはリーリエと兄グラジオ、ふたりの母ルザミーネ、そして彼らと因縁のあるウルトラビーストに移っていきます。
次回、ついにウルトラビーストに連れ去られたルザミーネ救出作戦だよ。予告で見る限り、ルザミーネが洗脳されてそうだったけど。
(Amazonプライムは配信が若干遅れてるのかな?Huluのほうに最新話が出てますね)

あ、あとね、「サン&ムーン」はEDでサトシとピカチュウが踊っています。ピカチュウかわいい(重要)
他の登場人物たちも踊ってる。これ絶対に子どもがいたら真似するやつ。

残虐なシーンも登場しないため、食事時にちょうどいいんですよ、ポケモンアニメ。
よかったら見てほしい。大人が見ても面白いから。最初は「ピカチュウかわいい」だけで見てられるから。

余談:リーリエの強さ

私が好きなキャラクターはマオとカキなのですが、いろいろな発見があるキャラクターだなと思うのはリーリエです。

お嬢様の彼女は立派な邸宅で執事とともに暮らしており、勉強熱心なのですが、ポケモンが怖くてさわれないという弱点をかかえています。
ストーリーが進むにつれて少しずつ克服していくものの、なかなか他の皆のようには動けないことも多い。

学校の課題に取り組む時も、皆がポケモンにまたがって宝探しをしているのに、リーリエはまずポケモンに乗るところから始まり、乗ったら乗ったでそこから動けない。
彼女だけは宝探しをしないまま終わってしまう。

でも、彼女は他の子と比べて自分を卑下しないんですね。
宝探しで1位をとったスイレンに対して、心から「おめでとう」って言える。
そして、スイレンに「ありがとう。リーリエも」って返されて、にっこり笑える。

この子はちゃんと自己肯定感を持っているんだなと思いながら見てました。強い。

母親のルザミーネは忙しくて帰ってこないし、リーリエは基本的にルザミーネに対して反発してるけど、きっと母親に見捨てられた感覚は持ってないんですよね。根っこのところで家族に肯定されているし、ポケモンにさわれないからと言って彼女を馬鹿にする人はいなかったのでしょう。

そういう発見があったりするので、大人が見ても面白いです。