Kindle読書録『あなたの体は9割が細菌』から『ヘル・オア・ハイウォーター』まで12冊

面白い本がいっぱーい!たーのしー!

最近読んだ本(非BL)

アランナ・コリン『あなたの体は9割が細菌 微生物の生態系が崩れはじめた』


紙の本(ジョナサン・ハイト『しあわせ仮説』)を読んでいたせいか、この1ヶ月に読んだ非BLはこれ1冊だった…。
あ、でも長いので読みごたえありましたよ。面白い。ハイライトの嵐。

女性のほうが免疫系の働きが強いことはみなさんもご存じだろう。ところが、免疫系が関与する慢性病に関しては免疫系の強さが裏目に出る。

心の病気に苦しむ人には免疫系の過剰活動、すなわち炎症が観察される。

特に前者は目からウロコ。

肥満は生活習慣病というよりエネルギー貯蔵システムの機能障害と言ったほうがよさそうだ。

ヒトは病気になった結果として食べ過ぎるようになる。

「肥満は感染する」というパワーワードが印象的でした。
太っている人の腸内環境(微生物の種類の比率)は私とだいぶちがうんでしょうね…。

脳以外の臓器がおかしくなれば、私たちは外部の原因を考える。ところが脳(心)がおかしくなったときは、本人か、親か、生活習慣のせいにされる。

微生物と関係のないメンタルヘルス系の本でも似たような文章を読んだなぁ。

他にも、抗生物質の乱用がどれだけの問題を招いているか語る中で、それは医者だけの問題ではなく、患者の中にもやたらと抗生物質をほしがる向きがあると著者は指摘する。
抗生物質は細菌を殺すのであって、ウイルスを殺すわけではない。ウイルスが原因の病気に抗生物質を処方しても意味がない。しかし、抗生物質があればなんでもいけると思っている患者は少なくない…。

最近読んだBL

雁須磨子『猫が箱の中』


以前、雑誌で連載してた時に読んでたBL漫画。懐かしくて買った。
いつも絵やストーリーに独特の風合いがあるよね。

雁須磨子の漫画がいっぱいKindle化していてうれしいです。

鴇六連『一角獣は楽園にまどろむ ~ドラゴンギルド~』


BL小説。ドラゴンギルドのシリーズ、知らんあいだに新作が出てた。

今度はドラゴンも主人公も初めて出てくる人たち。
しかし毎回、見事なまでに人間が悪役だなぁ…。
もののけ姫のように「ともに生きよう」的な展開がないので、この先シリーズが続いてもドラゴンギルドは常に危機にさらされ続けて最後は国もろとも滅んでしまうのでは、と案じてしまう。

これの他に短編集も出てます。

…って書こうとしたら、今月また新作が出てた。まじか。

イイモ『添い寝ラヴァーズ』


BL漫画。短編集です。
「監禁25年生活」という話が異色で面白かった。監禁モノでこういうストーリーってあんまり見ないよね。

ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ』全5巻


なぜか、まとめ買いのページがなかった…。

M/Mロマンスだよー!
主人公の周りで殺人事件が置きまくるミステリ。主人公のアドリアン・イングリッシュはゲイであり、すっかり枯れた風情で古書店を経営しながらミステリを執筆している。

アドリアンの相手役となるジェイク・リオーダンは、いわゆるクローゼット(自分がゲイであることを隠している)で、今までは女性とつきあってきたし、恐らくアドリアンに比べるとバイの要素が強いのね。

事件を通してふたりは知り合うものの、ジェイクは長年ずっとストレートとして生きてきた自分の内面になかなか向き合えないし、アドリアンはいつかジェイクが去るのではと思っていて、お互いに確たる約束をしない。
そんなふたりを次々に殺人事件が襲い、アドリアンは何度も命の危機に直面する。

ゲイとして生きる上で出会う、もやもやとした面倒くささ、生きづらさ、不愉快さも織りこまれている。

表紙のイラストが、まさにふたりの関係性の変化を物語ってるんですよ。
出会って、近づいたかと思うと、いったん離れてしまう。でも再会して、最後はお互いを選び、ふたりで生きる道にたどりつく。
その心理描写と常に不穏な事件の謎解きが絡まり合って見事でした。

個人的に印象的だったのは、アドリアンの母親リサ。
もうね、強烈なんですよ。決して好きとは言いがたいし、途中で何度もFxxkって言いたくなるんですけど、目が離せない。
息子のアドリアンを病弱な小学生のように過保護に扱う(本当に口うるさくてアドリアンじゃなくてもイライラしてくる)、上品で裕福で美しくて精力的なマダム。
銃も喧嘩強い筋肉も持ってないけど、いろいろぶっちぎってきそうな怖さがありますよ、リサ。嫌いじゃない。

余談だけど、作中で雨月物語や遊戯王が出てきてびっくらするぜ!

S・E・ジェイクス『ヘル・オア・ハイウォーター』1〜3巻


M/Mロマンス。
正直に言うと、3巻はまだ読んでる途中です。

リバが嫌いじゃなかったら読んでほしい…ガチで殴り合う男たちの骨太なストーリーがすごく面白い…。バイオレンス。

CIAとかFBIとか、その界隈で仕事をしていた(もしくは彼らと対立していた)民間傭兵のプロフェットとトムが、人質救出作戦のためにアフリカへ飛んだり、故郷へ戻って過去の因縁の殺人事件に巻きこまれたりしながら、だんだん距離を縮めていく。

テロリストやら核物理学者やら、きなくさいものがいっぱい出てくるぞ。
こないだやっと3巻が出たところです。原作の刊行ペースが相当落ちてるらしいけど、楽しみに待ちたい。