転職してよかったなって話

9月は3つの担当案件をかかえて、そのうちふたつが9月中の納期ということもあり、さらに人の管理も増えたりして仕事が忙しかった。
今週に入ってからようやく、何週間ぶりかもわからないほど久しぶりに定時で退勤したというていたらく。

「お前はいったい何の仕事をしているんだ」と言われそうだが(実際に友達にも聞かれたが)、制作と事務の中間みたいな仕事である。
今年に入ってからは私ありきで受注した案件もあって、社内では確実に自分の仕事が存在しているのだが、ひとことで説明しようとするとよくわからない。

名刺の肩書だって、入社時に社長が決めたものなので、なんとなくふわっとしている。
そのへんは前職から成長していない気がする。「ひとことで説明できない」というあたりが。

ここのところ忙しくて労働時間が長くてしんどかったけど、それでも前職のしんどさとは全然ちがう。
今は自分の裁量であれこれ調整したりできるからだ。
(前職はそのへんのどうにもならない感じが自分の無力感を強めて、いっそう疲れる原因にもなっていた)

自分が仕事のできるタイプの人間かどうかと問われたら、いまだに私は「できる」と言いきることができない。
向いているところにおさまれば「できる」タイプになるし、そうじゃなかったら本当にできない人間ですよね、という歯切れの悪い答えになる。
技術がものを言うエンジニアとか、数字で成績が一目瞭然の営業とか、そういう仕事ではないからだ。

幸い、私に向いているタイプの仕事を社長がとってきてくれて、うまく噛み合ったので、昇給の見通しも立った。
こういう仕事の仕方もあるんだなぁ、と思う。

今の職場で、私は最初から異分子として入ってきた。
「今までにいないタイプの人だけど、多様性は必要だし。この人が稼げるようになるまで時間はかかりそうだけど、こんな仕事を受注すればうまく回っていくだろうと思った」とは社長の談である。

入社して1年くらいたった時、こんなことを言われた。
「とりさんが定時で退勤する姿をずっと見ていて、他の人も『そうか、だらだら働かなくても、パッと帰っていいんだ!』って気づいた。だから最近は皆、帰るのが早くなった。すばらしい」
…そういう意味でも異分子だったのである。

私自身も入社後、「なんか自分だけ他の人たちと感覚がちがう気がする」と思ったものだが、それからお互いに影響し合って、どうにかうまいことまわっているのだった。
今の職場に入って、もうすぐ2年になる。