受注生産できる印刷会社さんで同人誌をつくってみた

※その後、二次創作で利用するべきではないとのご指摘をいただきました。

Pixivだけで満足していたはずが、とうとう同人誌をつくってしまいました。本格的に同人復帰した感がある。

過去に同人活動してた時は、品質に定評のある(その分お値段も安くない)サンライズさんを利用してたんですよ。
しかし今回は製本直送.comさんを利用したので、その体験記です。

製本直送.comさんを選んだ理由

前の同人活動の時とは、私の状況がだいぶ変わってます。

  • イベント参加できないので通販のみ(体力的に厳しい・ふたり暮らしでいろいろある等)
  • 在庫をかかえる余裕がない(実家暮らしではなくなった)
  • 旬ジャンルのメジャーCPなので購買層に厚みがある(つまり売れやすい)
  • Pixivで2000人以上のフォロワーがいる(こちらの存在を認知してくれている人が多い)

あ、これ、しんどいなって思ったんですよ。
発注数が読めないし、何度も印刷会社に再版かけるの面倒だし、そのたびに10万単位のお金が飛んでいきそうだなって。
(あこがれの文庫本をつくりたかったんだけど、文庫本の印刷費はだいたいどこも割高なのです。ページ数だって増えるしね!)

それに、いちいち通販処理とか在庫管理とか面倒くさいことやってる暇があったら、私は次の原稿を書きたい。

んで以前から何度かTwitterで製本直送さんの名前を聞いていたため、サイトを調べたわけです。

1冊単位での発注が可能なだけでなく、「どこでも出版」というAPIが用意されていて、カートボタンを自分のブログに貼りつければ、そこから注文できるんですね。
(ブログを持っていない場合、販売ページもつくれる模様)

これを使えば、受発注処理をすべて印刷会社さんのほうで対応してもらえるわけです。決済も発送も全部。
私がやることは、最初に入稿することと、カートボタンを用意して告知することだけ。

よし、これ使おう!

便利だけど、制限もあるよ

実際にここで同人誌をつくってみて感じたこと、いってみよー。

安い分、コストカットしてます

まず、使える紙の種類はあまり多くない。
紙見本がめっちゃ薄くてびっくりしました。表紙が4枚、本文が10枚、遊び紙が2枚。ここにない紙は使えません。
(しかも表紙は加工のある・なしの見本なので、実質2枚)

紙見本の取り寄せ自体も有料です。
届いた封筒の中には、紙見本だけが入ってました。「このたびは紙見本をお取り寄せいただき〜」みたいな案内文とかパンフとか一切同封されてない。シンプル。

当然オンデマンド印刷です

オフセット印刷ではなく、オンデマンド印刷です。サンライズさんのオンデマンドも使ったことあるけどねー。
(500部以上の発注だとオフセットも対応してます)

オンデマンドだからなのか、表紙の加工には制限がありました。全体に色が塗ってあるとうまくいかないらしい。
本当はマット加工にしたかったんですけど、私は全体にベージュを塗って文庫本っぽさを出したかったので、あきらめました…。

PDF入稿のみ

サンライズさんではPSD入稿(Photoshop)やINDD入稿(InDesign)を使ってたんですけど、その手は使えません。
本文はPDF入稿のみ。表紙に至っては、なんとJPEG入稿です。

JPEGってどんなに低圧縮しても画像が劣化するからなぁ…。
それにオンデマンド印刷だし、手持ちの写真の画質が気になるから、写真は使わないでおこう。
と思ったので、表紙のデザインは複雑なことをせず、使う色の数も絞って彩度を落としています。多分4色くらいしか使ってないよね。

カバー非対応

小説の場合、特に文庫本は他社だとカバーつきのセットが用意されています。
けっこうかわいいカバーつけたり、凝ってる帯をかけたりしてるの、楽しそうですよねー。やったことないけど。

しかし、ここではカバーの印刷に対応してません。
ですので、どうしてもカバーをつけたい場合は、カバーだけ他社で発注して、自分でちまちま巻いていくのもアリです。私はしんどいのでやりませんが!
(その場合、どこでも出版は利用できない。いったん自宅で受け取ってカバー巻く必要がある)

でもなかなか便利だったよ

本文はPDFでサックリとな

本文のPDF入稿はまったく問題なかったです。InDesignだったし。

当初、やさしい弟が「同人誌つくるの?Word使う?」ってWord for Macを使えるようにしてくれたんですけどね。
Macで使う縦書きのWordのバグ、すごかったんですよ。
「…」が縦向きにならなかったり、「ゃ」「っ」のような小さい文字がマス目のど真ん中に配置されちゃったり。
(前者のバグはMacの言語環境を英語にすると直ったけど、後者はどうしようもなかった)

というわけで潔くInDesign CC2017を使いました。
無料体験版は7日間しか使えないため、インストールして5日以内に全部仕上げた。働きながら朝晩のすきま時間に慣れないInDesignと格闘するのしんどかった…。
だって前にInDesign使った時はWindowsだったし、CS4だったし、結局1回しか使ったことなかったからね…。

完成したファイルを複製して、フォントを全部アウトライン化して、トンボをはずした状態でPDF書き出し。
それを入稿して完了。

ちなみにInDesignの操作では、下記のブログのお世話になりました。
まさかKDPで活動してた頃によく名前をお見かけした方のブログを、同人活動再開してから参考にさせていただく日が来るとは…。

表紙はすっごく親切だった

表紙の場合、Photoshopを持ってない人でもサイトのブックジェネレーターでつくることができます。

私は以前から契約しているPhotoshop CC2017を使ったわけですが、この表紙作成の案内がめっちゃ親切だった。

サイトでね、本のサイズ・本文の紙の種類・ページ数を選択すると、背表紙に必要な厚みなどを自動計算して、「このサイズで表紙をつくってね」って教えてくれるんですよ!

しかも「水平方向に何mmでガイドを引け」みたいなのも自動計算して教えてくれる。
言われたとおりにガイドを引くと、背表紙や仕上がり線のラインができあがっていて、それを参考にしながらデザインすればいいという寸法。

これめっちゃ助かりました。私、今まで背表紙つくったことなかったんだよ…!

できあがったものをJPEG入稿すると、トンボのついたPDFに変換されて入稿完了。

実際に届いた状態

どこでも出版を使う場合でも、まずは自分用に1冊発注する必要があります。
それに、実際の仕上がりも自分で確かめたいよねー。

月曜の朝、出勤前に入稿。
火曜の夕方、発送完了メールが届く。
水曜からGWの連休に入り、木曜の夕方に届きました。クロネコDM便だったので、ポストに投函されてた。

A4サイズの、ちょっと硬めの封筒で届きます。
ビニル袋に包まれた本が出てきました。ここでも「ご注文ありがとうございました」的な案内文は入ってません。シンプル。

私の同人誌こんなに厚かった?!って驚いた…。

一般書籍は、もっと薄くていい紙を使ってるんだなぁと実感。
手持ちの新潮文庫(十二国記)よりページ数が少ないはずなのに、こっちのほうが分厚いよ!

カートボタンは、製本直送さんのマイページで用意できます。
CSSは自分で調整して、自分のブログに同人誌用のページを新たに設け、ボタンのソースをコピペ。
(Amazonアソシエイトみたいなもんです)

カートボタンもブログのページも事前に用意していたため、最後の調整をして公開。
これも事前に用意していたキャプションとサンプルをPixivに投稿して、Twitterでお知らせして頒布開始。

余談

製本直送さんはカレンダーどおりの営業らしく、ちょうど今はGWの連休でお休み中。
というわけで、実際に届いた方の反応を見ることができるのは週明け以降。うーん、どうなるかな…。

ちなみに今回、Googleフォームで感想フォームをつくってみたよ!
感想を伝えたいけど、つい面倒になって書けない…という人が大勢いるみたいなので、スマホのQRコードで飛べるフォームを用意しました。寝ころがったまま、スマホで選択肢を選んだり、ぽちぽち感想打ったりできるぞ!

フォームも無料で簡単につくれるなんて、面白い時代になりましたね。