Pixivでの二次創作雑感:小説の巧拙や自作の改善点など

Pixivにて、1万字超の二次創作小説を週2本(あるいは3本)のペースで投稿するというクレイジーな遊びを1ヶ月以上やってました。
そりゃブログも書けなくなるわって話です。時間ないですからね…。

で、自分で書きながら、他の人の二次創作小説にも目を通して、面白かった作品にはブクマをつけて、たまにTwitterで紹介したり、作品に「好きです」ってコメント残したり、この人すごいと思ったらフォローしたり。
他の人の作品にタグをつける以外は、ひととおりやってみた気がする。

Pixivで連載していた2本目のシリーズ(『肩越しに永遠を望んでも』全10話)が完結したので、読んだり書いたりしてみて感じたことをまとめるよ。

文章がうまいかどうかと、話が面白いかどうかは必ずしも比例しない

小説は絵に比べたら、ぱっと見で巧拙がわかりにくい。ある程度目を通さないと、その文章がうまいのか、へたなのか、わかりません。

それでもスマホの画面で1スクロールする程度読めば、「あ、この人うまくないな」ってわかるんですよ。
で、文章へただな、むしろひどいなと思った時、それでも最後まで読もうとするかどうかは、ひとえにネタが面白いかどうかだなと思いました。

へったくそな文章でも、うわ萌える!って思わせる内容があったら勝ちです。
実際、私が読んでて「文章へたやけどブクマめっちゃ多いな」って思う作品は、なんかしらそういう吸引力を持っている。

逆に、それほど刺激的ではない内容であっても、文章がうまかったら、やっぱり読んじゃうんですよね。
こっちは文章そのものに読ませるパワーがある。
たいていの場合、そういう作品を書く人は構成もうまいですし、淡々とした内容であっても面白いのです。

そういう意味では、商業BLや一般の文芸小説と同じだなと思いました。
文章がへたでも心をつかみにくる要素があれば読んじゃうし、話が地味でも文章が面白かったらそれを味わって読んじゃう。

文章がへたな例

本当にひどい文章は、文章力が小学生で止まってるのかな?と疑うレベルです。

たとえば一文が長すぎる。だらっだら書いてて、まるで古文の如し。
読みにくいから切れ。
それ以前に長すぎて主語と述語が完全に迷子。意味のつながりが崩壊してるぞ。

あと、ひとつの文章の中で視点が変わりすぎて一定していない。
もしくは、ひとつのブロックの中で視点が変わりすぎて、誰の視点で描写しているのかわかりづらい。三人称で書くのって意外と難しいよね。
たまに、一人称なのに途中で別の人物の一人称に変わってるものもあります。エェェエ。

それから誤字脱字が多い。
そもそも正しい単語を知らずに漢字変換しているんだなとわかるレベルのまちがいもある。
予測変換で入ってしまったとおぼしき余計な文字を消し忘れているケースもあって、時代を感じます。

登場人物の名前をまちがえているのは、誤字脱字の中でも特にやばい。
勇利が「有利」、勝生が「勝木」になっているケースを何度見たことか。
勇利とユーリ(ユーリ・プリセツキー)をとりちがえているケースもあった。
ニキフォロフがニキフォルフになっているのもありました。
ピチットくんが「ピチッと」になってたりね。確かに最初はこういう変換されるんですよね…。

うーん、なんでこんな文章になってしまうのか…と思いながら読んでる。
せっかく面白い要素が入ってるのに、もったいないなーって。

いちいち指摘はしません。
チキンハートなのでそういうの言わないで下さい!ってキャプションに書いてる人もいるし。
逆に、こっそり教えて下さい!って書いてあっても、わざわざ教えてる暇がない。
たいていの場合、へたな人は直す箇所が1ヶ所や2ヶ所ではきかないので、印刷して赤字で修正入れないといけないレベルですし。
スルーしてます。

ただ、私が自作でミスってる部分も、恐らく多くの人が同じような理由でスルーしてて、「ここおかしいよ」って指摘してもらえてないんだろうなぁと思ってる。
校正したのに、あとで読み返して「あっ、ここの副詞が前の段落と重複した!」「似たような語尾が続いてる!」って気づいたりするんですよね…。

うまい人は本当にうまい

一方、文章がうまい人は、めっちゃくちゃうまいです。
玉石混淆の差が激しすぎる。

言葉の選び方のすばらしさはもちろん、基本的なところで構成もしっかりしてて、名前の誤変換もない。
(誤字脱字の量は個人差が大きいらしく、文章めっちゃうまくても多い人は多い)

個人的には、原作の穴埋め的な作品(原作の流れに沿って二次創作を展開する人)を書く人に、この手の人が多い印象。
もちろん私はマフィアパロとかオメガバースとかパラレルとか、その手のわかりやすいパロディも好きだし、そういう作品にもめっちゃうまい人はいるんですけど。

すごいなーと思いながら読んでます。

正直、小説を書けば書くほど、自分の作品の欠点が見えてきて「勉強不足だなー」と気づかされるので、うまい人の作品を読むと「あぁもうすげえ」ってなる。語彙力はどこ行った。

研鑽するためにも、うまい人の作品を読んだ時、何がどうよかったのか、こういうところが特にすごいんじゃないのか、というのをちゃんと自分の中で言語化して分析したほうがいいんでしょうね。
「すごい」「やばい」だけでは自分の糧にならないから。

と思いつつ、自分の原稿の時間を捻出するだけで精一杯なのが現状です。もっと書くペース落としたほうがいいだろうな。

気に入らないなら自分で書いてくれ

面白がって小説を書きまくっていたら、Pixivのフォロワーさんはあっというまに4桁を超えてしまいました。
旬ジャンルの勢いって恐ろしい。

作品に感想コメントもいただけるようになって、ありがたい限りです。

たまにクレームめいたコメントもあって、「これがうわさの『自分の解釈と合わない作品にわざわざ苦情を投げこむ系腐女子』か…!」と思ったりしてます。
解釈がちがうなら、さっさと読むのをやめて、自分に合う作品を探しにいけばいいじゃない。時間の無駄だよー。

あと、異論があるなら自分で書いてみろ。お前の解釈を作品にしてみせろ。むしろ見せてくれよ!
(実際、私は「ここをこうすればいいのに」と思ったのがきっかけでネタを思いついて書くことが多い。最終的に着想をくれた作品とは全然ちがう話になるから、盗作にならなくて済むんだけど)

ここは花咲く地雷原。
何が誰の地雷なのか、そんなもん把握するのは不可能です。

自作の改善点その他

プロットを立てて小説を書いたことがないため、毎回オチを決めず、ほんのりしたテーマだけ定めて、あとは行き当たりばったりです。
そのせいで何が出てくるかわからなくて自分でも面白い。

…のはいいんだけど、まともに調べてストーリー組み立ててないもんだから、全体的に設定がふんわりしちゃってる。
おかげで、あまり具体的な数字が出せない。飛行機の便とか、乗り継ぎや移動にかかる時間とか。

食事シーンも具体的な料理名がほとんど出てこないよね。これもひとえに私の勉強不足です。
食べることに興味がないという私の弱点が嫌というほど発揮されている…。
物語をつくる上では重要なんだけどな、食事シーン。

スケートもバレエもダンスも、わかんない状態で適当な単語出したらまずいよなぁと思って、詳しい描写を全部すっ飛ばしてるね!
私のバレエの知識って山岸凉子の漫画がソースだし、それも母が所有していて実家にあるから読み返せてないんだよね!

だったら調べて勉強しろよって話です。全然できてない…。お前どんだけ努力してないの…。

逆に言うと、そのへん調べてなくて全部ふわっとぼかした状態で書いていても、ストーリーが成り立ってる。
多分それは私が自分の作品に「ヤンデレ」という要素を加えてて、そっちが主題になってるから。

爆弾を仕掛けて殴れば、読んでるほうは「うわー!これ、続きはどうなるの?!」って叫ぶでしょ。
私もオチを考えてないから、「爆撃どーん!これ、続きどうすんの?!」って叫びながら書いてるんですけどね。

そんなノリで書き続けてました。

あと、ヤンデレといえば、メリバ(メリーバッドエンド)になることが多いんですよ。
でも私はそういうの安易だし嫌だなーと思って、ヤンデレのままハピエン(ハッピーエンド)に持ちこむという無茶をやってました。

悲しいまま、暗いままで終わるほうがラクだけどね。でも安直でしょ。
調べ物とかろくにしないで、ただ爆弾を仕掛けて軽いノリで書き続けてるから、その分、オチをハピエンにするくらいの縛りは自分に必要だと思った。

現実の世界では、病んでても皆それなりに折り合いをつけて暮らしてる。楽しいことだってある。
だからこそ、2次元でもハッピーに終わってもらうぜ!って思ってました。

オリジナルではメリバもバッドエンドも書いてたし、別にハピエン主義者ってわけじゃないんだけど。

余談:紙の同人誌

「手元に残しておきたいので、是非とも本を出してほしい」というコメントもいただきました。
ありがたいですね。

ただ今のところ、出す予定はありません。
入稿データつくってる暇があったら、新しい作品を書きたいし。
イベントにも参加はしない。出すとしたら通販オンリーだろうな。

紙の本をほぼ処分して電子化した読書ライフを送っている人間なので、紙の同人誌をわざわざつくるモチベーションがいまいち持てないのね。

文庫本の同人誌はつくったことないから、ちょっと出してみたい気はするけど。
でもInDesignをCCで新たに契約しないといけないしなー…。
それに私、縦書きが好きじゃないから、出すとしたら横書きの文庫本になっちゃうよ。

あと、最近はヤフオクやメルカリなどでの同人誌の転売が本当にひどいらしく、同人誌即売会があった当日に、頒布されたばかりの新刊が出品されているようです。
ひどい場合は中身も写真撮ってネットに上げられてる。

ああいうの見てたら同人誌出すのためらうよね。
仕事しながら本をつくって、その後も要望に応じて再販して、そのすべてに時間とお金がかかってくるのに、転売対策という余計な手間と精神的な疲労もかかってくるわけだし。

Pixivがあってよかったなぁ。
紙の同人誌を出さなくても、自分の書きたい・読みたい欲求を受け止めてくれる場所が存在するのは本当に助かる。