「ユーリ!!! on ICE」11話で再びドン底へ叩きつけられてファンダムがアンデッド

※ネタバレしてるので注意。

フィギュアスケートアニメ「ユーリ!!! on ICE」(以下YOI)、次が最終回なんですけど、本当に全部これ、ちゃんと伏線回収して描くところを描ききって終われるんでしょうか…。

尺、足りる?
どうやら最終回はOPもEDも提供(CM前のやつ)も予告(最終回なのに?!)もすべて潰してストーリーに当てるらしいんですけど、前代未聞ですけど、それでも足りないのでは…?!

つーか11話が。

主人公の危機を描くことで、読者や視聴者を大いに動揺させて「続きを見なきゃ!」と思わせるのは常套手段ですけど、まんまと公式にぶん回されております。
というわけで考察もへったくれもない、ただの感想です。

いきなり勇利が終わっちゃう

ついにグランプリファイナルの初日(SP)が始まるよー。
ライブ中継してる番組のシーンが最初に流れたあとは、いきなり勇利のSPです。

えっ、もう始まるの?本編始まったと思ったら即、主人公の見せ場が始まるの?!

ほら、普通だったら主人公って、もうちょっと見せ場をあとにしたりするじゃないですか。
盛り上げていったところで主人公のターンになるもんじゃないですか。

でもYOIはそうじゃない。グランプリシリーズ6位通過の勇利がいきなり1番目に滑る。
心の準備ができないまま始まってしまいました。

のっけからヴィクトルが、普段は手袋してるくせに今回だけは手袋をはずしてペアリングを見せつけているヴィクトルが、勇利の手を握ってペアリングに唇を寄せる。
さすがにどよめきが起こる。

解説の人は、キスという言葉を遣わず、「必勝祈願のペアリングに、コーチがパワーを注入します」と表現してました。そうくる?

サーラが「は?なんでペアリング?」といぶかしんでる横で、まだ妹離れできてない兄ミケーレが「ええのう、わしもサーラと(ペアリング)したいのう」とうらやましそうに言ってるんですね。
でも肝心のサーラも、そばにいるエミルも彼の発言を完全にスルーしてた
このシーン、あとから思い出してじわじわくる…。

そして演技冒頭、いつもなら誘惑する顔つきをしてみせるシーンが、今回は妙に雄々しい顔つきだったのでびっくりしたでござる。

今回、勇利はJJを超えるためにジャンプの構成を変えて、成功率の低い4回転フリップに挑むんだけど、手をついてしまって減点される。
このフリップは、ヴィクトルが勇利を見守りながら一緒にジャンプ跳んでて、とても熱かった。
ヴィクトル、こんなにコーチらしくなって…!

でも正直なところ、普段フィギュアスケートを見慣れてない私は目がスピードについていけず、手をついたのも気づかなくて、滑り終えた勇利のくやしがる顔を見てからようやく「あ、なんか失敗したっぽい」と知ったのでした。

氷に崩れ落ちてくやしがる勇利、おしりのラインがちょっと反則だよなー。
氷を照らす赤紫(ピンク?)のライトが、11話のOPの背景に描かれたリンクの色みたいだった。
パサリと落ちる前髪の演出がよかった。

キスクラでけわしい顔つきをしている勇利の横顔、とても引退したがってる人には見えないよね。
「自分はまだやれるはずなのに」って思ってそうだし、そう思ってるあいだは現役を続けられそうなもんだけどな…。

そんな勇利を見ながら、現役時代の孤独な自分を思い出して、
「新しい強さは自分ひとりでつくらなきゃいけないと思ってたけど、今は勇利を通して新しい感情が流れこんでくる」
「次は勇利に何を与えるべきだろう」
とか考えてるヴィクトル。

ヴィクトルは現役に復帰するつもりがないんだろうなー、と個人的には思った。

でもこのあと、勇利の視点で11話が進んでいくと、ヴィクトルが現役復帰したがってるみたいに見えるんよね。
「ヴィクトルは他の選手に見とれてる。本当は自分もリンクに戻って闘いたいんじゃないか」って。

勇利は自分に自信がなくて、自他ともに大勢の人々があこがれて見つめてきたスター選手を自分のコーチにしてしまったことへの罪悪感から逃れられなくて、ヴィクトルも本心では現役復帰したいんじゃないかと不安に思ってる。

ヴィクトル視点で描かれた10話はあんなにハッピーだったのに、いつもの勇利視点で描かれる11話は不穏な気配に満ちていて、ヴィクトルが何を考えてるのかわからない。

ピチットくんピチットくん

その次に滑ったピチットくん、ここぞという時に強いメンタルを発揮。

他の選手とちがって跳べるジャンプも少ないし、表彰台の可能性が低いこともわかりきっていて、それでも折れずに「わくわくしなきゃもったいない!」とノーミスで滑りきってみせる。

ちらっと出てきたデトロイト時代の回想シーン最高でしたね…。
ピチットくん、スマホケースがハムスター柄だと聞いていたけど、デトロイトでもハムスター飼ってたのか!

「いつか僕は大舞台で『Shall we skate?』を滑ってみせる。その時は勇利も一緒だよ!」
って話すピチットくんと、微笑む勇利。
よくみるとその後ろにヴィクトルらしきポスターが貼ってあるね。ルームメイトだったらしいから、ここ、ふたりの部屋か。

滑り終えたあと、思わず両手で顔をおおって涙を流すピチットくんに、「プレッシャーから解放されたようですね」と語る解説(ここの台詞は多分、織田信成さんですよね?)

うう、ピチットくん…。

なのにそのあと、キスクラではコーチのチャオチャオと一緒に自撮りしてみせる立ち直りの早さ…!

ユリオ、クリス、オタベック、JJ

あとなんだっけ、そうだ、疲れてきたから箇条書きで。

ユーリ・プリセツキー

  • リリアがアガペーについて語るところが本当にすごくいい。「自分を支えている愛は何なのか、それを探している時にこそ、人は輝きます」
  • 両手を上げてジャンプするユリオに、ヤコフとリリアが「えらいもん見た!」って顔してた。
  • ユリオの滑りに、若き日のヴィクトルの面影を重ねるヤコフ。あぁ、ロシアの王者の世代交代が来る…!
  • 無心に滑ったユリオは歴代世界最高得点を叩き出し、ヴィクトルの記録を超える。無我の境地は最強。
  • 喜びのあまり、キスクラでユリオを持ち上げるヤコフ。ちょっとご老体、パワフルすぎじゃない?!

クリストフ・ジャコメッティ

  • EDのInstagramに出てきた猫は、やはりクリスの飼い猫だった。
  • そんでもってクリスを迎えにきたあのイケメン、誰ね?
    (海外のツイートでも「あれはクリスの彼氏だな」とか言われてて、皆考えることは同じだった)
  • 滑走後、客席からクリスに明るく声をかけるヴィクトル。それをチラ見する勇利。
  • ふたりの気配に何かを感じたサーラが口を開きかけたとたん、ドカッと後ろの席から行儀悪く足を突き出すユリオ。
  • 勇利のことを散々「豚」と呼ぶくせに、わざわざ勇利の後ろの席に陣取るユリオ。
  • んでそこから、昨日友達になったオタベックに「ダバーイ!」と声をかけるユリオ。
  • 距離が離れてるはずなのに、ちゃんと気づいて拳を上げるオタベック。

オタベック・アルティン

  • オタベックのSPの衣装、古典バレエでたまに見かける村人の衣装に似てない?
  • オタベックの回想シーン。ロシアの少年たちに混じってバレエがうまくできなかった幼き日のオタベックと、美しくバーレッスンをこなすユリオの対比。
  • 確かにオタベック、他の選手に比べてスピン(ドーナツスピン?)の時は体が硬そうに見えた。すごいなこのアニメ。
  • うれしそうに「へー」って感心しながら見てるユリオ。
  • 「また豚の点数が抜かされたな」とニヤニヤするユリオ、青ざめる勇利…ってよく見たらサーラとミケーレも「うわぁ…居心地悪い…」って顔してる。
  • 次に滑るJJの得意げな笑顔と、息切れしてる怖い顔のオタベックと、やたら交互に顔のアップが映るなぁと思ってたら、それがJJの不調への布石になった。

ジャン・ジャック・ルロワ

  • 最初のジャンプの直前、オタベックのジャンプが脳裏をよぎって失敗するJJ。そこからはすべてのジャンプに失敗という悪夢。
  • 「グランプリファイナルの、魔物…」ってJJがつぶやく時の心象風景で、勇利がめっちゃ悪い顔してて笑ってしまった。
    (ユリオはいつも喧嘩腰だから、JJの脳内でも普段とあんま変わらん感じでしたね!)
  • それでも「俺はあきらめないぜ!」と立ち直って滑り続けるJJ。
  • JJの不調にショックを受けながらも、ため息をついたりすることなく涙を流しながら歌って応援するファンたち。JJの婚約者イザベラも泣きながら歌ってます。
  • それでもいったん崩れたジャンプは最後まで立て直せない。
  • 最後のドーナツスピンを見ながら、勇利は「JJはただ立ち止まれないだけなんだ。彼の挑戦を笑う資格なんて誰にもない。僕だって挑戦したことは後悔しない」って内心つぶやいてる。
  • これ、ちょうどロシア大会では、JJが「JJは立ち止まらないんじゃない。というより、立ち止まることができないんだ…!」って言ってたシーンですよね。
  • 滑走後、キスクラに走ってきたイザベラが、泣きながら「JJ!JJ!」って手を叩いて彼を応援して、場内のファンもそれに呼応して叫ぶ。
  • ファンサービスを忘れないJJ、立ち上がって「ストーップ!It’s JJ スターイル!」といつもの決めポーズを披露。
  • 青ざめる勇利とサーラとミケーレの後ろで、「あーうるせーうるせーうるせー!」と耳をふさいでわめくユリオ。

えっ、ここで以下次号?!

ファンダムをドン底に叩き落す

と思ったらEDのあとに恐ろしいシーンが待っていた。

湯上がりのバスローブ姿のヴィクトルに「それで、話って何?」と聞かれた勇利は、ベッドの上に座って「ファイナルで、終わりにしよう」と切り出す。

ここで終わった。ここで終わった。

えっ………ちょっ、お前、それ、い、今言うことじゃないでしょー?!?!
なんで明日まだFSが残ってるタイミングで言うのー?!?!

ていうかそれ以前にお前!昨日!ペアリングを買って、教会(しかも同性愛者に寛容だと言われている教会)でヴィクトルに渡しとったやーん?!
そのあと皆でごはん食べにいった時、ピチットくんに「結婚おめでとー!」とか言われてもうたやーん?!
ヴィクトルに「これはエンゲージリングだから」なんて皆の前で言われてもうたやーん?!

その次の日に「ふたりでがんばるのは、これで終わりにしよう」って言い渡すの?!
婚約翌日に婚約破棄くらいの勢いですよ?!

ロシア大会で「グランプリファイナルが終わったら自分は引退しよう、そしてヴィクトルにはコーチを辞めてもらって現役復帰してもらおう」って考えてた勇利はそのままだったんですね、やっぱりそうですよね…。

そんでもって次回予告に出てきたふたりはお互いに目を合わせてないし、けわしい表情だし。
公式サイトに出た次回予告のテキストに至っては、

「終わりにしよう…」勇利の言葉を引き金に、最悪のコンディションで迎えたフリー当日。
2人で戦う最後の試合に最高難度のプログラムで、勇利はヴィクトルとのむきだしの愛を滑りきれるのか…そしてそれぞれが出す結論は…?

最悪のコンディションー!!

だからなんでこのタイミングで言うたんやー!(2回目)

これ、面倒くさい女そのものだね!
自分に自信がないから、他人に評価されても他人に愛されても信じられなくて、悪いほうに悪いほうに考えて、
「こんな自分みたいに価値の低い人間が愛されるなんて嘘だ」
「失うくらいなら、最初っから拒絶してやる」
みたいな感じ!

そのくせ、自分が拒絶したくせに、相手が傷ついて離れていくと、
「ほらやっぱり嘘だった。自分の不信は正しかったんだ。でもやっぱり自分は愛されないんだぁあああ!」
ってダメージ受けるやつ!
だったら相手を試すような真似はせずに、最初っから素直に受け取っとけよー。

勇利の面倒くさいメンタル、という課題は果たして克服できるのであろうか?

そうそう、
「BL的には、湯上がりの状態でベッドに腰かけて『これで終わりにしよう』なんてほざこうもんなら、お仕置きの激しい夜が待ってる展開しかない」
という指摘を見かけましたが、実際すでにそういう二次創作が大量に上がってました。

そりゃそーなるよね…。

余談

とりあえずブルーレイは全巻予約した。

各店舗によって特典が異なります。Amazonはアクリルスタンドだったかな。
あと、全巻予約した場合は「メーカー全巻購入特典:久保ミツロウ描き下ろしマンガ」がついてくるよ。

私はめちゃくちゃ悩んだ結果、アニメイトオンラインショップで買いました。全巻収納BOXがついてくるから…。

ただし、肝心のブルーレイ再生機器がない(彼氏のPS4しかない)ので、これからMacBook Airに接続して使えるものを探さねばなりません。
ブルーレイ1巻目が出るのは年末だし、ちょうどいいから実家で見ようかな。

ちなみに、8話の時点で父にメールして、両親にもYOIを布教しました(父のAmazonプライムで見てるらしい)
スケオタの弟は、私よりもとっくに前からYOIを見てます。

持ち物を増やしたくなかったけど、これはほしい。これはほしい。
あとはそう、これで終わりとか嫌だから、アニメの2期とか劇場版とかやってほしいから、そのためにお金を投げこみたい。

余談その2

ジョニー・ウィアーがYOIについてインタビューで語ってるぞ!

ふせったー(伏せ字ツイートができるやつ)で日本語訳を上げてくれた人もいます。

はっきり「LGBTQ+ love story」って書かれてますね。
(「LGBTラブストーリー」って訳されてる部分です)