Kindle書評『彼と嘘と弟と』から『結婚さえできればいいと思っていたけど』まで20冊

世間は読書週間だそうですが、私はBL週間でした。

最近あんまりBL読む気にならないなーと思って、ほとんど読まずにいたし、買いもしなかったんですよ。

ところが、先週あたりでしょうか。
体調が悪くなってぐったりしている時、急にBLが読みたくなった。それも過激なやつとかエロいやつとか…。

そんなわけでしばらくBLを買いまくったから、まとめて感想いってみよー。
…BL以外もあるよ!

BL週間で買った皆さん

せんみつ『彼と嘘と弟と』


BL漫画。弟✕兄。
表紙の色合いと線の感じがすごく好きで、ぽちってみたら、やっぱり好きな感じだったー。

兄弟の葛藤はあんまりなくて、それよりも「自分は相手に隠してることがある、嘘をついてる」という葛藤のほうがメインのお話。
もともと異様に仲のいい兄弟なので、関係を持つ前からやたらと相手の体にべたべたさわったりしてます。

木原音瀬『秘密』


BL小説。
ディスレクシア(識字障害)の男の子や、妄想癖の強すぎる男の子が出てくる。

私は木原音瀬といえば1番好きなのが『FRAGILE』なんですけど、『秘密』もけっこう好きなのです。
紙の本も昔持ってたけど、久しぶりに読み返そうと思って、ぽちっとな。

ちなみに、私が買ったのはBL小説のレーベルのバージョンですが、講談社文庫から一般向けの装丁も出てますよ。

『b-boyオメガバース』vol.1〜2


しばらく前からBL界隈でひとつのジャンルを築いたオメガバース。
アンソロが出てたので、ぽちってみた。

オメガバースは(今さらここで説明するのもなんなんですが)、海外(英語圏)発祥の設定です。
男性が妊娠するというあたり、寿たらこの『SEX PISTOLS』で描かれた斑類の設定を思い出すぜ…。

このアンソロの中では、魚ともみ「インモラルサンドイッチ」、市梨きみ「さよならアルファ」が好きです。
vol.3は12月発売らしい。

市梨きみ『3分インスタントの沈黙』全5話


電子書籍の漫画でかなり増えてきた、単話売りのBL漫画。
こうやって連載みたいにバラ売りしてから、しばらくすると紙で1冊にまとめて出る…というパターンみたいね。

両親の再婚で兄弟になった、女好きの弟✕女嫌いの兄。
受けと攻めの外見が、同じ作者の『可愛い先輩の飼い殺し方』とほぼ同じだけど気にしない。

オチはちょっと肩透かしを食らった。あそこで仲直りのあれやこれやとか…しないんだ…。

楔ケリ『狂い鳴くのは僕の番(つがい)』全6巻


こちらも単話売りのBL漫画でオメガバース。
オメガであることを逆手にとって枕営業で営業トップに上りつめる男と、そんな彼の誘惑に乗るまいとするアルファの男。

お互いの過去もばっちり織りこみつつ、枕営業なのでエロシーンも毎回入れつつ、最後はちゃんとくっついてハッピーエンドです。面白かった。

しかし、オメガは発情期があるからお金を払って抑制剤を飲み続けねばならず、発情期のフェロモンのせいで下半身のゆるい人々に狙われやすく、妊娠しやすいというリスクを背負い、社会的な地位も低い人々が多く、さらに発情期に首を噛まれたらその相手以外をパートナーにできなくなるとか…。

オメガの男性に生まれるというだけでこれだけハンデがあるのだとしたら、オメガの女性に生まれた人はもっとひどいことになるのでは…?という思いがぬぐえなかった。
(10代のオメガの男性は自殺率が高い、という話もアンソロに出てきましたね…)

ジャガー芋子『ふしだらニート』


BL漫画。
高校時代のクラスメイトが、ある日突然ニートとなって押しかけてくる。
家事をまかせて住まわせているうちに、うっかり気を許してしまい、「実は前から好きでした」と言われて襲われる。

ところどころ笑わせる台詞(シーン)があってよかったです。
「雑巾を嗅ぐな」とか、
「腹立つな そのドヤ顔」とか、
「…折角のいい話がテメェの尿道で台無しだよ!」とか。
(実際に読んで確かめて下さい)

ためこう『なつめくんはなんでもしってる』


BL漫画。
絵がすっきりしてて、きれいでかわいい。

幼なじみにストーカーされる話。ギャグテイストなので笑いながら楽しく読めます。

アホな主人公の見透かされてる感が半端ない。
かと思うとストーカーをしていた幼なじみ(しかも隣人)のほうも、肝心なところで失敗して落ちこんじゃったりする。

神田猫『ぷちっとはじけた、』


BL漫画。攻め✕攻め。

これも全体的に真面目で王道なストーリーなんだけど、お互い攻め同士だから張り合ったりしてて簡単には落ちないし、真面目なのにギャグ風味で笑えるところがあったりして、面白かったです。

BLじゃない皆さん

森博嗣『デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?』


例のシリーズの続きが出たよー!

今回の舞台は、『迷宮百年の睡魔』のイル・サン・ジャックかな?
つまり未来のモン・サン・ミシェル?

デボラも登場して、おぉ、こういう背景があったのかと。『すべてがFになる』を思い出すね…。
こういうSFは好きだなぁ。

水谷さるころ『結婚さえできればいいと思っていたけど』


川の水を飲んでた人」でおなじみ、ブログ「ハート♥剛毛系」や、育児ブログ「マイル日記」を更新している水谷さるころさんのコミックエッセイ。

彼女が初婚→離婚→事実婚で再婚するまでの10年をまとめたコミックエッセイなんですけど、さーーーーさーーーーるーーーーーー(刺さる)

私も20代の頃は、結婚とかよくわかってないくせに「早く結婚しなきゃいけないんだろうな」ってどこかで思ってた。
仕事が嫌すぎて辞めたいけど、きれいに辞める理由がほしいから結婚したいなんて思ってた時期もあった。最低ですね!

そのくせ、友達の結婚式に出たらブチギレてました。
「なんだよ、あの年寄りのあいさつは!なんで結婚したら妻は夫を立てて控えてろっつーんだよボケが!」って。
でも、そのあいさつをしてるのが花嫁の親だったり親戚だったりするから、何も言えないのね。

そして、そういうあいさつに内心「ん?」と思いながらも笑顔でスルーできる人たちが、20代に結婚していったなーという印象です。

あとさ、結婚してなくても「彼氏と同居してるんだから、いざとなれば養ってもらえるよね」って言われるんですよ!マジで!!

去年、転職活動してる時、悪気なくそう言われて、めっちゃくちゃ腹立ったんですよ。
私は私の貯金で転職活動を乗り切ったんだよ!言いたくないけど私のほうが貯金あるよ!(実家にいた頃めっちゃ貯めました)

ちなみに、婚約者と同居してた知り合いの女性も、同じことを言われたそうです。
「養ってもらってないよ!自分の貯金と失業手当から生活費を出してるのに!」って言ってました。

もう、そんなあれこれを思い出して、この漫画読みながらクッションをぶん殴りたくなったね。

今は彼氏が専業主夫かつ失業手当受給者になってるんですけど、そうすると今度は「彼氏、ヒモじゃん」って言われるんですよ。
ヒモというのは、家事も仕事もせずに養ってもらっている男性のことでは…?

私の転職活動期間中と同様、彼氏も自分の貯金から生活費を出してます。私は養ってません。
それと、かなり真剣に家事をやってくれてて、すごく助かってる。

現状の私たちが法律婚をしていないのは、彼氏が働いていないというのが最大の理由です。
両方の親が嫌がるね、と。

ちなみに、その前の理由は私が非正規雇用だったからとか、彼氏がブラック企業に勤めててそれどころじゃなかったとか、彼氏が若すぎたとか(つきあい始めた時の彼氏は21歳)、そんな感じ。

我々は住民票も別々なので、事実婚としての行政サービスを受けることもありません。
漫画の112ページ目の図で言うと、「同居(別世帯)」の状態。

著者のように住民票を同一にすると、「夫(未届)」もしくは「妻(未届)」と記載されて、法律婚に準じる扱いを受けるんだけど。

しかし、戸籍には2世代までしか入れないとか、知らなかったことがいっぱいだなぁ。

私は今でも、
「子ども産まないなら、なおのこと結婚する必要ないんじゃないの…?ってか私は本当に結婚したいの…?」
って自問自答するんですけど、何よりも結婚で改姓するのがめっちゃ面倒くさいんですよね。

名前を変えること自体は別に嫌じゃない。
今の姓は正しく読んでもらえないことが多いので、彼氏の姓のほうがラクだろうなーと思ったりします。
「とり」というあだ名が浸透してるし、人に呼ばれる名前は変わらない。

けど、それに合わせて手続きするのが死ぬほど面倒。
本名で使ってるサービスって、ざっと思い出しただけでも、こんだけある。

  • 銀行口座
  • クレジットカード
  • 運転免許証(ただのIDカード)
  • 健康保険証(国保)
  • 年金手帳
  • 郵便物の配達・転送
  • Amazon
  • iTunes
  • スマホのキャリア(mineo)
  • 独自ドメイン
  • レンタルサーバ
  • パスポート(もう失効してるけど)
  • 母校の校友会(別になくてもいいけど)

国保も年金も会社じゃなくて自分でやってるから、改姓手続きも自分でやらないといけない。

過去にとった資格の登録名も全部変わっちゃうんだよな…。
今の仕事に必要のない資格ばかりだからいいけどさ。なんか損した気分ですよ。

私の周りでは「夫が妻の名前に改姓した」というケースがふたつだけあるんですけど、それ以外では本当に聞かないです。妻側の改姓が96%なんて不公平や。
夫婦別姓が選べればいいのにー。