Kindle書評『魔法の色を知っているか?』と『風は青海を渡るのか?』(地図あり)

森博嗣のSF2本立て、いってみよー。

森博嗣『魔法の色を知っているか? What Color is the Magic?』


先日読んだシリーズの2冊目です。

魔法の色という謎のキーワード

実際に読んでみると、タイトルの意味がわかる。

1冊目では日本が舞台になってましたが、2冊目ではチベットに移動します。
ここでもテロに襲われるものの、ヒントを得た主人公たちはなんとか危機を脱する。

昔の天才は何を残したのか、何を仕掛けているのか、人間とウォーカロンはこの先どこへ向かうのか。
今でも昔ながらの人間たちが生まれているチベットの特殊な地域で、主人公は新たな博士たちと知り合い、謎を追う。

うーん、3冊目も連続で読んだから、2冊目と3冊目の感想がごっちゃになるなぁ。

森博嗣『風は青海を渡るのか? The Wind Across Qinghai Lake?』


こっちはシリーズ3冊目。
このシリーズの表紙、けっこう好きだなー。特に3冊目のイラストが好きです。

Kindleでは表紙のサムネイル一覧を表示して本を選んだり管理したりするので、表紙が気に入らない本はなかなか買う気になれないよ。

引き続きチベット

青海は中国の地名であるチンハイに由来。
ピンイン表記だと「Qīnghǎi」です。声調は1声と3声。日本語で「チンハイ」と言う時のアクセントは4声と3声(あるいは軽声)に近いかなぁ。

今回も舞台はチベット。
いったん日本に戻った主人公は、そこから調査のため再びチベットへ。

ウォーカロンのメーカーと接触し、さらにメーカーから離脱した人間にも遭遇し、遺跡(のような機械群)を調べ、新たなヒントと新たな謎が増える。
カギを握ってそうな子どもが登場したところで以下次号!

青海ってどこだっけなーと調べてみたら、現在の青海省にもチベット族自治州が複数含まれてた。チベット族とモンゴル族が多い地域。

青海省の北西が新疆ウイグル自治区、南西がチベット自治区です。
qinghai
(手元の中日辞典の地図を撮ったから、ちょっと汚れてる)

主人公たちが滞在するナクチュ(那曲/Nàqū)、青海湖からけっこう遠いですね。青海省じゃないし。

こうして見ると青海湖、めっちゃ大きくない?北京市の4分の1はありそうですよ。
(しかも北京市は直轄都市なので日本の都道府県並みに大きい)

2016年7月16日18:10追記
わかりにくいとのご意見いただいたので、地図全体の写真も撮ってみたよ。
qinghaizhongguo
北京市の大きさがおわかりいただけただろうか…。

あと、台湾がしれっと中国と同じ色で塗られていますが、中国の地図はこれがデフォルトです。
この辞書は日本の出版社から出てますけど、政治的な問題に配慮して、こうなってるんだと思います。