Kindle書評『つっこみが止まらない育児日記』と『鴆-ジェン-』

今読んでいる活字の本が長くて真面目な内容なので(固いとも言う)、なかなか読み終わりません。
漫画は寝る前にすらーっと読めちゃうんだけど。

というわけでエッセイ漫画とBL漫画の感想いってみよー。

御手洗直子『おたくマンガ家ママデビュー! つっこみが止まらない育児日記』


ずっとKindle化を待ち望んでいた御手洗直子さんの育児エッセイ漫画。
いつのまにかKindle化されてたので、あわててぽちった。

しんどいことも笑いに変える

昔からエッセイ漫画の面白さに定評のあった御手洗さん(御手洗直行名義の頃から読んでる)、育児エッセイも安定の面白さ。
笑いながら読んでて、となりの彼氏に不審な目で見られた。

育児の大変さもサラッと書いてあるのですが(眠れなかったとか、この期間の記憶がないとか)、他のエッセイ漫画と同様、それを愚痴にせず、笑いに昇華しちゃうんですよね。

出産の痛みについても、彼女の場合は最初から帝王切開すると決まっていたため、出産そのものの痛みはほとんどなく、めちゃスピーディ。
むしろ子どもを出産した直後のほうが大変だそうです(内臓の位置を戻してお腹を縫って…)

赤ちゃん(名前を出さず、「むすめさん」と呼ばれている)のさまざまな行動にツッコミを入れまくり、ミルクをやる時にホストクラブのようなかけ声を入れて遊び、なかなか愉快なことになってます。

ただ、彼女が自宅で仕事してて、めっちゃ売れ筋ではない漫画家(といっては失礼かもしれないけど)であってもこれほど大変だったので、会社勤めだったら、さらにハードモードだろうなぁ…。
(そして在宅の仕事であっても、彼女が忙しくて子どもの体調が悪い時は実家の助けに頼らざるをえないのだとわかる)

同じ赤ちゃんであっても、子どもによって個人差が大きかったり。
(何が苦手で、何に泣き叫ぶかは本当にバラバラ)

婚活で見つけた旦那さんが、非常に子どもをかわいがる人であったと判明したり。
(むすめさんに無体なことをくり返しやられても怒らない)

また続編を読みたい気もしますが、子どもが物心ついてきたら、勝手に親の作品に出されるのは、嫌かもしれないよなぁ…。

西原理恵子の育児エッセイ漫画も、読んでる分には面白いけど、お子さんが鬱屈したものをかかえてしまわないだろうかと思ったりするし。
(西原理恵子の場合、顔出ししてるから周りにバレて「お前、漫画であんなこと書かれてただろ」って言われやすそう)

文善やよひ『鴆-ジェン-』


友達に猛プッシュされた人外BL漫画。

極彩色の鳥人

中華風の世界観で、中国語もちょくちょく登場します(思わず訳や発音をチェックする私)

お金持ちが「鴆(ジェン)」と呼ばれる鳥人(鳥と人間が合体したような外見)をステータスのために飼い、見た目の美しさを競い合わせているという設定。
鴆は毒を食べることで美しくなるため、全身毒だらけ。
彼らの世話をする人々は鴆飼(ジェンスー)と呼ばれ、美しい鴆を育てられる者ほど腕がいいとされる。

鴆飼を辞めて軍に入り、将軍にまで出世した主人公のもとに、「鴆飼の兄が、1番かわいがっていた鴆に殺された」という知らせが入るところからお話はスタート。

絵柄が中華風の世界観にすごく合ってます。
同じ著者による和風ファンタジーの『満月の王』も絵柄にすごく合ってた。
エロシーンは少なめ。

個人的には、「絵も設定も好きなんだけど、ストーリーはもうちょい何かほしかったというか…」という印象です。
なんでかなぁ?
あるいは、私の萌えから微妙にハズれているのだろうか…。

登場人物たちの感情表現が物足りないのかもしれません。
鴆は毒を持ってるから、うかつに近づくと危ないという設定なんだけど、鴆飼は平然とそばに行って世話をしてしまうから、「毒を持ってるけどそばにいたい」「そばにいたいけど俺の毒のせいで相手をひどい目に遭わせる」的な葛藤が伝わりにくかったのかな?
うーん。うまく分析できない。