Kindle書評『人魚は愛を謳う』『ギャザリング・ストーム』『Dear,MY GOD』

最近ではクレジットカードを登録してなくても、Amazonギフト券の残高があれば予約注文できるようになったみたいです。
そのせいか、予約注文した本の販売当日、残高が足りているのに「決済方法でエラーが発生しました」とメールが来るようになりました…。

予約した時のギフト券の残高がなくなると、その後、新たにチャージしておいたギフト券では自動的に決済できない模様。
メールに載ってるURLへ飛んでもよくわからず。
普通に商品ページを開いて購入し直すのが1番早かったです。

さて、固いノンフィクション(サイエンス系)の次は、BLを3連発だよー!
感想いってみよー。

鴇六連『人魚は愛を謳う ~ドラゴンギルド~』


ファンタジーBL小説ドラゴンギルドのシリーズ第3弾。

見た目は淑女だけど完全に雄

今回フィーチャーされる竜は、水竜サロメ。
女性的な顔立ちで、普段はおとなしく、名前もサロメと女性名。
話し言葉も常に丁寧語で、「~して下さい」と命令してくる。頼んでるように見えるけど実際は命令だよ!

サロメの相手役(主人公・受け)となるのは、足を持って生まれてしまった異形の人魚。

サロメが聖母のような見た目で、丁寧語で命令しながら攻めてくるの、楽しいわぁ…。
本格的なエロシーンよりも、その前後のやりとりのほうがよっぽどエロかった。

このシリーズは今のところ、カップリングがすべて「竜×人型の魔物」ですね。
1作目は火竜×人間と魔女のハーフだったし、2作目は風竜×魔女の養子だった黒猫だし。
あと、受けがものすごく幼い時に1度出会ってて、「この子かわいい、守りたい、さらっちゃおう」と竜が考えてるパターン多い。

毎回ばっちり悪役が出てきて、絶体絶命な感じになりつつ、最後はギルドの皆で協力しながら倒してハッピーエンド。
決めるところを決めてくれるので安心して読めるよ。

牛乃あゆみ『ギャザリング・ストーム: さむがり男子イアン・ワージングのゴースト修行』


KDPでも活躍されてる牛乃あゆみさん。
イアン・ワージングのシリーズ、新刊が出てたよー!

俺の人生はたいして進捗ないけど、あの人の人生には大きな変化を与えてしまったって話

今回は短いお話なので、お昼休憩のあいだに読むことができました。

長年連れ添った相手との破局後、いまだ次の彼氏をつくっておらず、仕事面でも迷いのあるイアン。
お固く真面目な歴史方面で原稿を書きたいのに、前作での取材がきっかけとなって、次に来た仕事はオカルト方面のゴーストライター。つらい。

このへんのねー、仕事に迷ったり、友達にいさめられたり、エージェントにあれこれ言われたり、そういう描写が本当にいいんですよ。
普通に海外の作家が書いたM/Mロマンスの翻訳を読んでるのかと思った。

そのへんの事情も、もちろん資料にあたって調べてはるだけでなく、普段から海外のドラマや映画などをたくさん見て、さまざまなディテールを吸収してこられたんじゃないかな。

今回はエロシーンはありません。
イアンの人生における、ちょっと小休止って感じのエピソード。

イアンが寅さんのように、毎回いろんなマドンナ的存在(魅力的な男性)と出会うこのシリーズ。
次の作品では北海に行くらしいですよ!楽しみですね!

朝田ねむい『Dear,MY GOD』


初めて読む漫画家さんのBL漫画。見るからに2度寝しそうな名前です。

神父に救われた人生

こういう絵柄の人って、本当に少女漫画からは出てこないんだよなぁ…。
もうずっと、面白い絵の漫画家さんってBL方面から出てきてる気がする。
その情勢にも変化があるらしくて、「いやいやBLはもう飽和状態だ、新しい表現が出てきてるのは男の娘方面だ」という意見を読んだのが数年前。
今はどうなんでしょうね?

表題作は、カルト教団の信者になった青年と、そんな彼とふとしたきっかけでかかわり、彼を救おうとするカトリックの神父のお話。
この神父には、精神科医やカウンセラーの人たちに近いものを感じたけど、本当であれば救うべき対象の相手と性愛や恋愛の関係を持ってはいけないよね…。

年齢的にも、やがて青年のほうが自然とこの関係を「卒業」していくことを神父は望んでる(見越してる)ように見えなくもない。
BL的にはナシの展開なんだろうけど、私はそれでもいいと思うし、そのほうがアリかもしれないと思いながら読みました。

その場合、青年は年をとってから、「自分が人生どん底で、すがりついたカルト教団に洗脳されてた時、心身ともに受け入れて、自分が真人間になれるよう導いてくれた存在」として、神父のことを思い出すんだろうな。

もうひとつの収録作「はなばなし」は、しゃべる花との同居生活。
途中から花が人間の男に変わるんだけど、最後に「あぁ、そういうことだったのか」というオチが。
どことなく「世にも奇妙な物語」っぽいよね。