Kindle書評『お金の流れでわかる世界の歴史』と『春を抱いていた』

きんどうさんの予想が的中し、5月末のKindleポイント50%還元セールが始まりました。

しかし残念ながら、私の狙っていた本はことごとく対象外の模様…。うぬぬ。
このあと、他社セールの追撃などで対象が広がる可能性もあるけど、もう待てないや。
50%還元にならなくても、20%還元がついてるうちに、ほしいの買っちゃおう。

というわけで何冊かぽちったよ!

すでに読み終わっていた本、今回ぽちった本、あわせて感想いってみよー。

大村大次郎『お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」』


めっちゃサックリ読めてしまった…。
読みやすいので、あんまり時間かからないと思います。

お金と歴史の面白エピソード、そして現在の危機

古今東西の国々で、税金を効率よく徴収することがいかに国家繁栄の礎となったか、裏を返せばその仕組みの欠陥・崩壊が国家の衰退につながるのだという話を紹介している1冊でした。

知ってる話もあれば、知らない話もあって、へーって思いながら読んだ。
スペインのくだりでは、思わずタイムスリップBL小説『FLESH & BLOOD』が脳裏をよぎったよね…。
国家を守ることよりも金儲けのほうに気をとられて、フェリペ2世を裏切り、スペインの敗北・衰退の一因になった(と作中で描かれている)和平派のエピソード…。

あと、イギリスの植民地経営のくだりでは、中学時代の地理の先生が「イギリスの二枚舌」って言ってたことを思い出したりして。
授業中に聞いた話、意外と覚えてるもんですね。

11世紀の時点で中国(北宋)が世界で初めて紙幣をつくっていたとか、戦国時代の日本では南蛮貿易で日本人奴隷が輸出されていたとか、ロスチャイルド家は株式会社化とアメリカ進出が遅かったためにかつての栄光を失ったとか、雑学好きの人にとって暇つぶしにもってこいのお話がいっぱいです。

また、著者は「今の世界の状況は、フランス革命前夜に似ている」と危機感を持っている。
確かになんかおかしいなって思ったりするけど、いったいどないしたらえぇねん…というのが本音ですよね…。

新田祐克『春を抱いていた』1〜9巻


通称「春抱き」。有名なBL漫画。
すでに全14巻で完結してますが、Kindle版はまだ9巻までの模様。
新シリーズ『春を抱いていた ALIVE』も始まってますね。

同業者で、同性で

ふたりのAV男優が、俳優へのステップアップを勝ち取るため、同性愛の映画のオーディションに挑むという、のっけからインパクトのあるお話。
しかもその後、俳優・芸能人へと脱皮したふたりは公認のカップルとして、同じ業界で互いに競い合いながら「芸能界きってのおしどり夫婦」になっていくという…。

現実の日本はここまで進んでへんけどな…と思う反面、主人公のマネジャーが、
「おふたりが世間で肯定的に受け入れられているのは、『純愛』カップルだからですよ。くれぐれも浮気は謹んで下さい」
と釘を刺すシーンもあったりする。イメージって大事。

この漫画のすごさについては、三浦しをんがエッセイなどで指摘してるので、ここでは触れません。
(毎回、雑誌の特集に合わせたシチュエーションを入れながら、全体のストーリーをうまくつなげている)

なかなかの人気作だったんですけど、著者が背景を描く時に、何度かファッション雑誌の写真を無断で資料としてトレースしていたらしく(これも盗作にあたる。いわゆるトレパク)、それで急に完結する運びとなってしまったようでした。
「これほどの人気作じゃなかったら打ち切りになってたかもね」って友達が言ってた。

『ちはやふる』の著者も、過去に似たようなことをやらかして、あわや漫画家廃業か?って話になってたしね…。
(この著者の場合も実力があったために「もう1度だけチャンスを与える」という話になって、『ちはやふる』が生まれたとか)

それはともかく、『春を抱いていた』はまさに男同士だよなって感じが楽しめる漫画です。ふたりが常に同業者・同性として対等な立場で張り合いながらも、互いのことを認めて、気持ちを思いやっている。
BL作品の多くは、「これ、男女に置き換えてもいけるやんけ」って思うような設定ですしね…。それはそれで面白いけど、物足りなさもあるのさ。

多分このあと新シリーズもぽちる。

余談:今読んでいる本

『生物はなぜ誕生したのか』、なかなか読み終わりません。やっとこさ70%を越えたあたり。

おかげで新しい本を全然買わずに済んでいたのですが、それも50%還元セールが始まるまでの話でしたね!

余談:最近ぽちった本

財務関係のお仕事をしつつ、KDPから商業デビューした吉野茉莉さんの新刊『トクシュー!』買ったよ。
お金の勉強になりそうでござる。
※小説です。

あと、地球温暖化を利用したビジネスについてまとめた『地球を「売り物」にする人たち』もぽちっとな。

1000円以上のKindle本って、以前は買うのに抵抗あったんですよね。
でも、こういうサイエンス系やノンフィクション系の本(それも翻訳本)の場合は中身も長さもボリュームがあって、700円くらいの新書を4冊読むよりも時間をかけて楽しめるので、そう考えたら全然高くないや。