Kindle書評『俺の飼い方叱り方』と『紅炎竜と密約の執事』

最近またBLを立て続けに読んだので、さくさく感想いってみよー!

かさいちあき『俺の飼い方叱り方』


BL漫画。多分、初めての作家さん。

ネコってそっちの意味じゃないし

天然同士(あるいはアホ同士)のカップルって感じで微笑ましかった。

主人公の大学生は、うっかり会話の流れでゲイであることを公言しちゃってるわけなんですけど、そんな彼のところに、ある男子学生が「あなた、ゲイなんですよね?俺を抱いて下さい!」といきなり声をかけてくる。
主人公も周りの人もドン引き。

それに対して、とっさに主人公は「俺、ネコだし」と答えてしまう。
(ゲイでもレズビアンでも、男役はタチ、女役はネコと呼ぶ)
(つまり、俺は抱かれたいほうだからお前を抱くことはできないよという意味)

ところが、相手のほうはネコの意味を理解しておらず、「(動物の)ネコと仲良くなる方法」みたいな本を読んで、ネコを餌付けするみたいに、主人公に食べ物をあれこれプレゼントし始める…。
とんだアホの子ですよ。

その上、彼が「俺を抱いて下さい」と言いだしたきっかけも、
「エロいことしてる時に彼女がすごく気持ちよさそうだったので、自分も抱かれる側に回ってみたくなった(最初は彼女に俺を掘ってくれとお願いしたけど断られてふられた)」
という、斜め上の設定です。

あと、主人公自身もドリーマーでちょっとアホっぽい子なんですよ。
乙女思考で、少女漫画みたいな恋愛を求めてる(だからゲイの世界でも苦労してる模様)

主人公がゲイの友達と、
「俺の運命の相手ってどこで道草くってんのかな」
「ミシュランレストランだろ」
なんて会話をするシーンでは、声出して笑ってしまった。

鴇六連『紅炎竜と密約の執事 ~ドラゴンギルド~』


BL小説。ドラゴンギルドのシリーズ1作目。
先に2作目を読んでましたね。

竜母神をめぐる陰謀と主人公の秘密

2作目の『黒猫は蜜月に啼く』はドラゴンギルド設立から少したった頃の時代設定でしたが、この1作目はそれより20年くらいあとの時代。

秘密をかかえている父とふたり、何かから逃げるように隠れ住んでいた少年アナベルは、幼いある日、残酷な領主の館に連れ去られてしまう。
子どもを犯して楽しむ領主に「将来有望な性奴隷」として目をつけられていた彼を、近くにいた火竜(サラマンダー)のナインヘルが助けてドラゴンギルドにかくまってくれた。

その後、ドラゴンギルドの執事(バトラー)見習いとして働き始めるアナベル。
しかし、彼にはドラゴンとドラゴンギルドにまつわる大きな秘密が隠されていて…。

BLの枠組みの中でも、しっかりとしたファンタジーの世界がつくられてるこのシリーズ。
今回も楽しかったです。エロさは2作目のほうが上だけど。

今月末にドラゴンギルド3作目の『人魚は愛を謳う』が出るよ!すでに予約注文したよ!
3作目でスポットライトを浴びるのは水竜サロメらしい。
またドラゴンギルドにまつわる大事件が起こるのかなぁ。