Kindle書評『マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク』と『「羽生さんはコンピュータに勝てますか?」』

ブログの改修作業を行ったので、スマホでの見え方がちょっと変わったよー。
以前のスマホ対応(レスポンシブ)が応急処置だったので、もうちょっと本格的にCSSをいじりました。

それはさておき、Kindle本の感想。
さっくり簡潔に、いってみよー。

マーク・トウェイン『トウェイン完訳コレクション マーク・トウェインのジャンヌ・ダルク』


マーク・トウェイン、そういえば読んだことなかったんですよ。
『ハックルベリー・フィンの冒険』も最初のほうで読むのやめちゃったし。

近くで見ていた人間が物語るジャンヌの話

ジャンヌ・ダルクと同じ村出身の幼なじみであり、彼女に従ってともに戦場へ行き、その戦いぶりをつぶさに見てきた男の視点から語られる、という構造のお話です。

幼い頃からジャンヌが聡明で、信心深く、無欲で謙虚だったというさまざまなエピソードや、天啓を受けて軍に迎えられ、フランスを支配してきたイギリス軍を破るも、捕虜となり、度重なる違法な裁判や多くの虚偽・罠によって魔女とされ、生きたまま火あぶりで処刑されるまで。

もちろん創作の部分も多いんですが、その分、物語として面白くなってます。
故郷の村に伝わる不思議な木の伝承と歌とか、史実には存在しない幼なじみ「パラディン」の存在感とか。
あと、けっこう長いお話なので、長く楽しめると思う。

いくつか面白い表現があったのでハイライトつけたよ。

大きくなるにつれて、当然のことながら、みんなだんだんと狭い考え方や、偏った考え方をするようになってきた。それは年上の者たちから間接的に教えられたものなのだが、自分たちも無条件で受け入れたものなのじゃ。それに少しも吟味しようとはせずにな。

まだ皆が村に住んでいる子どもだった頃のお話。

これらの人たちはこれまでの生涯、自分の家の女は牛につながれて、畑でスキを引き、男はそれを駆り立てるだけだったのを見ていた。彼らはまた、ほかの証拠も見ていたのだ。つまり、女は男よりも遥かにずっと耐久力、忍耐力、そして不屈の精神をもっているということじゃ。

農民の娘にすぎないジャンヌが、軍のトップに立ってフランス軍を打ち破るのだ、と主張した時。

話術に長じている人は──それは偉大な、そしてまれな才能の持主なのだが──たいてい、自分の十八番の話をいつもまったく同じ語り口で話すという欠点を合わせもっている。そしてこの欠点のために、話が面白くなくなり、何回もくり返しているうちにはカビの生えた退屈なものになってしまう。

話術の才能に恵まれた「パラディン」は、同じ語り口をくり返すどころか、どんどんほらをつけ足して話を大きくしていくので、聴衆たちは「あの話をもっぺんやってくれ!」と拍手喝采したという。

人によっては、どのように変えたらいいか絶対に分からぬ奴がいる。状況は変わるかも知れん。しかしこういった連中は、自分たちも変わって、そうした状況に自分を合わせなければならん、ということが決して分からんのだ。

他にも含蓄のある表現がちょくちょく出てきたよ。

羽生善治、川上量生『羽生善治×川上量生「羽生さんはコンピュータに勝てますか?」完全版』


雑誌に載った対談を増量してまとめたものだそうです。

それぞれ過去に本を読んだことがありましたね。

タイトルと内容はちょっとちがうけど

メンツがメンツなので、人工知能とプロ棋士が将棋で対戦するドワンゴ主催の「叡王戦」「電王戦」の話が主です。

羽生名人、人工知能に興味を持って、いろんな人に話を聞いたり調べたりしてはるんやなぁという印象を受けました。

そして川上さん、他の対談でもそれっぽいこと言ってましたが、ここでも「集中するためにはインターネットはよくない。ネットやめたい」と言ってます。

教育についての話題もあって、
「授業のレベルをひとりひとりに合わせてカスタマイズすれば、限られた時間をうまく使える」
「コンピュータを使った通信教育なら、もっと勉強は効率化できる」
と川上さん。

教育とデジタル化に関しては、現在、指導者用のデジタル教科書は現場への導入が進んでいて、今は学習者用のデジタル教科書の開発や導入が試行錯誤とともに進みつつある感じです。
今のところ、紙と併用するのが1番いいよねって話になってるらしいんですが、費用や著作権や検定にかかる手間など、デジタル教科書を浸透させるにはいろんな課題があるので、気になるところ。

ドワンゴが設立する予定の通信制の高校、どんな感じになるんやろうな。

写真もカラーで収録されてるよ。

余談:続きが出た本

円陣闇丸『Voice or Noise』6巻


ようやく最終巻が出たよ!

この人、BL小説の挿絵を担当してはることが多くて、漫画の作品はあまりないんですよ。
絵がきれいなのになぁ…もっと読みたいなぁ…。

余談:最近ぽちった本


アルテイシアさんの新刊がセール中だったので。