犬子蓮木さんのKDP(Kindle)本『長袖にきがえました』の表紙をデザインしました

犬子蓮木さんが書いたKDP本『長袖にきがえました』の表紙をつくりましたよー!

去る2014年の7月、『放浪の巫女と狼』の紹介文を犬子さんに書いていただきました。

その際、「お礼に表紙を無料でつくるよ」と伝えたところ、

さ、再来年ぐらいまでチケットの有効期限はありますでしょうか……。

2014年から見た再来年って2016年ですね?

そんなわけで本当に2016年、犬子さんの新刊の表紙を担当しましたよっと。
一応、犬子さんが初稿を書き上げて、依頼のメールを投げてきたのは2015年12月30日のことでした。駆けこみ感すごい。

「なんなら2016年の大晦日までかかってもいいです」
とメールをいただいたのですが、さすがにそこまで待たせるわけには…。

私も自分の新刊を出すから、一緒に表紙つくっちゃえばいいよね?
というわけで、1月の3連休初日につくりました。

表紙作成の過程

今回の経緯について、犬子さんのブログの記事は下記。

依頼のメールに、簡単な内容紹介(こんなモチーフが出てくるよー的な)が載っており、それを参考にしました。

犬子さんからは、タイトルと著者名だけ指定されて、

あとはすべておまかせします。
なにをやってもいいです!

とのことでしたので、そのとおりにしたぜ!

犬子さんからは原稿も渡されたのですが、読んでる時間がなかったので(PCで長文を読むのしんどかった)、今回は読まずにつくっております。

下書き


以前、無印で買い物をした時、無料のノートをもらえるキャンペーンがありまして。
その時にもらったノートが手つかずのまま残っていたため、ここに下書き。
(他に紙がない)

このツイートを見たフォロワーさんから、「新刊楽しみにしてます!」とメンションをいただいて、
「あっ、えっと、これ私のじゃない…けど私も新刊出さなきゃ…あばばば…」
とうろたえたのは秘密です。
(実は犬子さんに「ちゃんとやってますよ!」とアピールするためのツイートだった)

でも、犬子さんの表紙を提出したあとに自分の新刊も仕上げて、犬子さんより先にリリースできたので、結果オーライですね!
(犬子さんはドラクエで忙しい模様)

ボツ案

下書きに沿って4パターンつくってみたうちのひとつが、これ。
nagasode2

なんで4パターンもつくったのかというと、右下のモチーフがうまくつくれなかったから。
でも、やっぱり変だな。しっくりこない…。

いっそのこと、右下のモチーフをなくして、文字をそっちに移動したほうがいいんじゃない?

第1案

そんなわけで、下書きと若干ちがう感じの第1案ができました。
nagasode3

作品の要素に合わせて、「森」「植物」「砂漠」のモチーフを入れました。

使っている画像は3枚。京都水族館と梅小路公園で撮ったものです。
どれも加工してるから全然わかんないけど。
(ちなみに、ボツ案の右下のモチーフでは、梅田のハービスOSAKA周辺の地下で撮ったタイルの画像を使用)

フォントは、ゴシックと明朝のどっちにするか迷ったのですが、「さわらびゴシック」を採用。
これを犬子さんに提出しました。

第2〜3案

第1案を提出する際、遠慮なく修正を投げつけてくれ!と書いたところ、犬子さんから修正依頼が来ました。
それに対応して、めでたく完成。
nagasode1

犬子さんからの修正内容は、

  • 「フォントは明朝に」
  • 「タイトルや著者名はそこまで目立たなくていいので、もうちょい溶けこむ感じに」
  • 「著者名を小さくして、タイトルから離す」
  • 「『長袖』が大きすぎるので、できれば小さく」

でした。

つくってみて思ったこと

自分の本の表紙については、1年ほど前から、今までとテイストを変えた表紙に挑戦してました。

線描を最低限に減らして、洋書っぽい感じになった『ストロベリー・ハニー・ジンジャー』。

Illustratorを使い、帯のようなデザインをつけてコミカルに仕上げた『私が腐海に堕ちるまで』。

背景に中国語を手書きした『大連でジエンズを蹴って』。

先日の新刊『とりとトリの鳥事典』では、写真のカラフルさを捨てて、素描っぽい加工に。

犬子さんの表紙も、そういう冒険をすべきかなと思ったものの、今回はSFだったんですよねぇ…。
エッセイとちがって、「ゆるい」「コミカル」「手描き風、レトロ」といった要素は求められてなかったんだよねぇ…犬子さんの作風は「冷たい、鋭い」だしなぁ…。

そんなわけで今回も、過去に犬子さんの表紙を担当した『ミライカナイ』『demi - another -』と似たテイストの表紙になっております。

読むのが楽しみ

犬子さんが、表紙に合わせて中身を若干書き足すと言ってはったんですけど、そ、そこまでしなくていいんですよ…?
(と伝えたら、「森博嗣も似たようなことしてるから大丈夫です!」という謎の理屈で押し切られた)

表紙をつくっただけなので、私もこれから読みます。

興味を持たれた方は、よろしければ是非どうぞ(・ω・)