Kindle書評『+αの立ち位置』『野鳥雑記』その他

気がついたらAmazonギフト券の残高、かなり少なくなってた。
毎月、同じようなことをやらかしています。

「今、Amazonギフト券をチャージするかどうか迷ってんねん」
と彼氏に言ったら、
「チャージしとけよ」
と即答されました。

「考えてみたら俺、よくわかってるわ。あなたが買いまくるのをよくわかってるから、脊髄反射的に『チャージしとけ』って答えてたわ」
とは彼氏の談。

それでは読み終えた本の感想いってみよー。

月煮ゆう『+αの立ち位置』


全2巻の漫画。
今、セール中で、まとめ買いだと30%OFFになるため、試しにぽちっとな。

主人公らしからぬ主人公

女の子が突然、異世界に飛ばされてしまって、しかも飛ばされた先の世界で「異世界から召喚されたあなたには特殊な能力がある」などと言われて、とまどいながらも戦闘などのミッションをこなしていく…。
という設定のお話、漫画やゲームによくありますよね。

んでもって、主人公は特殊な能力を持つがゆえに、その世界での政治闘争に巻きこまれたりする一方、ともに闘うイケメンの騎士や王子からちやほやされて恋愛のフラグも立つという。
私が小学生の頃に大流行した『魔法騎士(マジックナイト)レイアース』も、その系譜だなぁ。あれは衝撃的なラストだったけど…。

しかし、『+αの立ち位置』は、まさにそういうヒロイン気質の女の子が異世界に召喚される瞬間、たまたまその場に遭遇してしまい、彼女と一緒に異世界へ飛ばされてしまった地味系の女の子が主人公です。
そう、あくまでもヒロインのおまけ。だからプラスアルファ。

というわけで、最初は乙女ゲーみたいな展開(異世界に飛ばされてちやほやされてドラマチック)を傍観者の立場でツッコミ入れながら追いかけるんですけど、地味系の主人公にも実は特殊な能力があったため、話は面倒な方向に…というストーリーです。

「私は主人公の器じゃないから」と言って、地味系の主人公は裏方に徹しようとするんだけど、裏方に徹するのも簡単なことではありません。頭がよくなかったら、裏で支えたり操ったり機転をきかせて脱出したりできないもんね…。
さりげないミッションにも失敗しちゃったり、敵に目をつけられてしまったり。

そして、主人公も「もしかして私、責任をとるのが嫌で逃げてるだけなんじゃ…」と気づき始める。

新鮮な視点で、なかなか面白かったです。

柳田国男『野草雑記・野鳥雑記 02 野鳥雑記』


青空文庫でぽちっとな。
こちらは野草の話ではなく、野鳥の話だけをまとめた本。

鳥と日本人(ざっくり)

柳田国男が全国から集めた鳥にまつわる口頭伝承や昔話、古語では鳥のことをなんと呼んでいたかなどの話、さらに柳田自身が毎日の暮らしの中で観察した野鳥の様子の話など、いろんな話が入ってます。

鳥にはどういうわけか親に不孝をしたという話が多い。

親の死に目にあえなかったから今でもこんな鳴き声をしているんだ、とか、そういう口頭伝承が多いのだそうです。
この鳥はこの地域ではこういう話があって、それと似た話がどのあたりにあって、他の地域では別の鳥の話になっていて…などなど。

谷山浩子の「雲雀」という歌を思い出しました。
あれも、その手の昔話を題材にした歌ですね!

スズメという語は本来は小鳥の総称で、今でも藪スズメ(あおじ)だのカナスズメ(鶺鴒)だのという方言は多く、これを差別するためには今日の軒の雀をサトスズメ・ホクロスズメまたはマスズなどと呼んでいる。

トリという語は本来食用の鳥類、主として雉子のことであった。それ故に今でも鶏をトリといい、またニワトリともいうのである。

ふむふむ。
ちょうど今、鳥をテーマにしたエッセイを書いていたので、参考になった。

日本橋ヨヲコ『少女ファイト』1〜12巻


1〜2巻が無料だったので、ぽちったら、そのまま全巻いってしまった。
紙の漫画を弟に借りて読んでたんだけど、もっぺん読みたくなったのと、何巻まで読んだのか思い出せなくなって…。

お姉ちゃんの遺した世界

12巻まで読んだ時点での感想。

いろんな登場人物の過去が次々にクロスしてきましたね。
なんというか、皆そんなに昔から因縁があったのかよ!やりすぎやろ!という。

ついに舞台は春高へ。続きが気になるなぁ。

鴇六連『黒猫は蜜月に啼く ~ドラゴンギルド~』


角川ルビー文庫の一部がセール対象になってまして。
ファンタジーBL小説で、初めての作家さんをぽちっとな。

孤独と所有

これは『紅炎竜と密約の執事 ~ドラゴンギルド~』のスピンオフだそうです。

ただ、無料サンプルとカスタマーレビューを読んでみて、「前の本を知らなくても大丈夫そうだな」と判断したので、黒猫のほうだけぽちった。大丈夫でした。

レビューのとおり、確かにBL要素がなくても面白い。
いい具合にファンタジーの世界がつくられてるなぁと思った。設定をつめこみすぎることもなく、すんなり入りやすい。
そりゃまあハヤカワで出てるような、がっちがちのファンタジーには及ばないだろうけど、レーベル的にも、これくらいのファンタジーがちょうどいいと思います。対象読者も規定枚数も全然ちがうから。

産業革命以降、人間に迫害されて滅びに向かっている魔物たち。
その魔物の中でも最強の存在である竜を守るため、我が身を犠牲にした最後の魔女。
主人公は彼女の養子であり、亡き養母のあとを継いで竜の保護組織(ドラゴンギルド)のトップとなって奮闘している…というお話です。

そのドラゴンギルドに所属する竜のひとりが、主人公に目をつけてBLに発展するわけですけど、そのへんの展開も、この世界観における竜の設定をうまく活かしてて、面白かったの。
最強の魔物として、他の生き物たちが死んだあとも長い時を生き続ける孤独。
うーん、物語をつくる上で大変おいしい設定。

角川ルビー文庫のKindle版は、挿絵が巻末にまとめて収録されているスタイルでした。
本文中には挿絵が入るべき場所にピンク色のハートマーク(テキストリンク)があって、そこをクリックすると該当する挿絵にジャンプする仕組み。

余談:今読んでいる本


『イザベラ・バードの旅』、予想通りめっちゃおもろい。
仕事の帰りとか、お昼休みにちょっとずつスマホで読んでるんやけど、すでに60%を超えてしまった。あー、すぐに読み終わっちゃいそう…。

余談:本日配信の本

予約していた左京亜也『クロネコ彼氏のあふれ方』1巻、本日配信です。