NARUTOの我愛羅に大混乱

今年、最終巻のコミックスが出たジャンプ漫画『NARUTO』。
中国でも非常に人気がある作品です。
(子どもに良い影響を与えてくれるという理由で、NARUTOのアニメを我が子に見せたがるケースも)

私は6年ほど前、「試しに読んでみるか」と手を出したものの、特にハマれなくてすぐに売ってしまいました。
冒頭のあらすじも覚えてない。
だから、忍者の漫画で、主人公がナルトという名前だということしか知りません(超初歩的)

(別に『NARUTO』が悪いのではなく、ジャンプ漫画と相性が悪いのです。コミックスの1〜3巻を読んで「面白い、続きを読もう!」と思えたのは『封神演義』『ヒカルの碁』くらいだったし…)

一方、非ヲタの彼氏は、『ONE PIECE』や『NARUTO』といったメジャーな少年漫画が好きで、全巻買い集めています。
『NARUTO』の最終巻が出た時は、
「昔からずっと読んでた漫画がついに終わるなんて、ちょっと感慨深いわー」
と言いながら読んでいました。

ある日、そんな彼氏と一緒にイオンモールへ出かけたら、劇場版NARUTOの特設展みたいなものに出くわしました。

NARUTOの特設展

家族連れが行きかうイオンモールの広場に、劇場版NARUTOの歴代の巨大ポスターが吊り下がってた。
どうやら、ちょうど「THE LAST」が映画館で放映中だったらしい。

「THE LASTって…めっちゃそのまんま直球すぎるタイトルやな」
と思いつつ、彼氏が興味を持っているようだったので、そのままふらりと特設展を見てまわりました。無料だったし。

歴代ポスターの他に、会場の入口で特定の場所にスマホのカメラをかざすと壁紙か何かが手に入る仕組みがあったり、歴代の劇場版で用いられた背景のセル画や、原作者のイラスト案を展示していたり。

子どもや家族連れの姿はあまりなくて、10代後半とおぼしき若者たちや、年齢不詳の男性、若干オタクっぽい男女などが展示を見て、写真を撮ったり、友達と小声で会話をかわしたりしてた。

ふらーっと見ていくと、キャラクターデザインの展示があった。
キャラクターひとりひとりの正面から見た全身像や、横から見た姿、アップの顔などを1枚にまとめたアレです。

「ふーん、こんな人たちが出てるのか。ナルト以外は全然知らんなぁ」
と思いながら見ていたとりさん、あるキャラクターの前で思わず足を止めた。

人名が完全に構文

えっ…これ…なんて読むの…?

なんかこう、いかにも人気がありそうなにおいのぷんぷんするキャラクターなんだけど、名前、名前が、

「我愛羅」

…とりさん、大混乱。

なんで混乱したのかというと、この名前はまさに中国語の構文になっているのです。いわゆるSVO型。
(主語+動詞+目的語)

この3文字が目に入った瞬間、私の脳内では「我愛羅(Wǒ ài luó)」という中国語の一文として処理されるわけですよ。
日本語訳としては「私は絹織物が大好きだ」くらいの意味合いです。

いうなれば、キャラクターの名前の欄に「I love silk」と書いてある感じ。
名前じゃねええ!

もちろん、これは日本の漫画だから、「夜露死苦」みたいなノリで無理やり別の音を当ててる名前だってことはわかってるんだけど、わかってるんだけど、いったん中国語として認識してしまうと、そこから抜け出せない。

「えっ…?…Wǒ ài…えっ…?」

読めない。

思わず「羅の声調って2声だっけ、4声だっけ」と考えてしまい、ますます日本語の人名としての読み方がわからない。
(2声です)

そして、いったん構文として認識してしまうと、「私は絹織物が大好きだ」という意味合いが強く印象に残ってしまい、目の前のキャラクターがなんなのか理解できない。

「だ、誰やねん」

正解はこちら

あわてて彼氏に助けを求める。

私「これ、なんて読むの…」
♂「があら」
私「……へ?」
♂「があら」

思ってた以上に変な名前だったー!

つーかこの人、おでこに「愛」ってイレズミみたいなものが入ってるよ!
名前が読めなくて混乱してて完全にスルーしてたよ!

蛇足だけど声優は石田彰だったよ!
(エヴァの渚カヲル役として特に有名)

…あれから半年くらいたったんですけど、今でも、ぱっと見て「があら」と読むことができません。我愛羅。

あと、いまだに『NARUTO』のストーリーを知らないので、なんとなく絹のイメージがぬぐえません。我愛羅。

この程度で混乱してどうすんだよと自分でも思うんですが、やっぱり何度見ても中国語の文章に見えます。我愛羅。