Kindle書評『目の見えない人は世界をどう見ているのか』と『結婚一年生のうふふふインテリア教室』

昨日、本を読みすぎて気持ち悪くなって倒れる、というパターンを、性懲りもなくやらかしたとりさんです。学習してない…。

とりさん、普段の娯楽がネットや読書やブログといった目を酷使するものばかりなので、それが駄目になると、他にやることがない。
仕方ないので、床に倒れたまま、イヤホンつけてパイプオルガンの演奏を聞いてました。

そして荘厳なパイプオルガンの音色の上に、彼氏のプレイしているゲーム「GTA5」の走行音や銃撃音や英語の罵声がおおいかぶさってくるカオス…。
(イヤホンが苦手であまり音量を上げないから、外の音もよく聞こえる)

この殺伐としたゲームの音に、パイプオルガンの音色が重なると、全然ちがう意味合いで聞こえてくるからあまりおすすめできない。

そんなこんなで読んだ本の感想いってみよー。

伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』


目が見えないといっても、世界が「見えない」わけではない。
むしろ、目が見える人とは別の世界を「見ている」のだ。
という観点から、目の見えない人(主に全盲の人)がどんな風に世界を見て認識しているのか、という話をつづった新書です。

見えない世界も、面白い

著者は、障害者を「特別視」することの問題や、過剰に気を遣いすぎることでかえって障害者の個性や要求が無視されてしまう現実に触れながら、「見えない人たちの見ている世界を面白がる、好奇心を持って接してみる」ことをすすめています。

人は、物理的な空間を歩きながら、実は脳内に作り上げたイメージの中を歩いている。

見えない人は、物事のあり方を、「自分にとってどう見えるか」ではなく「諸部分の関係が客観的にどうなっているか」によって把握しようとする。この客観性こそ、見えない人特有の三次元的な理解を可能にしている

目の見えない人は、見えている人よりも立体的に、そして客観的に対象や環境を「見ている」ことが多い、という指摘は特に面白かった。
見える人は、ぱっと視界に飛びこんできた平面的なイメージ(いわば目に映る絵のような世界)に支配されやすいのだと。

資本主義システムが過剰な視覚刺激を原動力にして回っている

見えないことによって、余計な情報が入ってこないという指摘も目からウロコでした。
たとえばコンビニに行くと、ついつい当初買う予定のなかったものを買ってしまったりするけれど、目が見えない人は最初から目的のものだけ買って帰る。だって陳列されている新商品もキャンペーンのポップも見えないから。
刺激を受けないから、欲望も起こらない。

シンプルライフ系の人が興味を持ちそうな話もあったよ。

物の数を減らし、単純なルールで物を配置するようになります。こうしてエントロピーの低い、幾何学的で抽象的なインテリアのできあがりです。

目の見えない人は、家の中のものは常に定位置を決めて、そこに置いておく。でないと、どこに行ったかわからなくなってしまうから。
見えなくても場所が把握できるように、無駄を排して、覚えやすい配置でものを置いておくそうです。
(基本的に音声以外のメモを残せないから、目の見える人よりもはるかにいろんなことを覚えておかなければならないのだという)

あと、目の見えない人といえば点字、というイメージが強いのですが、実際には「見えない人の中で点字が読める人はわずか一割程度しかいない」のだとか。
なんせ点字は、読む時と書く(打つ)時では左右反転してしまう。ある程度子どもの頃にやっておかないと、大きくなってから覚えるのは難しいらしい。

そして最近の技術の進化にともない、音声リーダーなどが普及していることもあって、特に若い人のあいだでは「点字離れ」が進んでいるそうです。
確かに、その場でばーっと読み上げてくれる音声の方が理解しやすそうだよ…。

おまけ。Kindle帰宅部。

川上ユキ『結婚一年生のうふふふインテリア教室』


インテリア初心者向けの本を読んでみるか、と手にした1冊。
この著者の本は、職場の上司から借りて読んだことがあります。

どんな部屋にしたいのか、意見をすりあわせることが大事

イラストの多い本なので、どうやってKindle化したんだろう?と思ってたんですが、

  • 見開きのイラストページは、横長1枚のイラストとして収録(タップして指でピンチアウトすれば拡大できる)
  • 1ページ分のイラストページは、縦長1枚のイラストとして収録(これもタップして以下同文)
  • それ以外は要所要所で、小さなイラストが本文中に挿入される感じで収録

って感じでした。
正直、イラストが多いおかげで早く読み終わった気がする。

結婚の決まった人が、ふたりでどうやって新居を用意していくか?というアドバイスとともにインテリアを指南している本です。
なんと、まずは物件探しから!
…確かにインテリアの基本は、まず物件そのものですね…えぇ…。

私は結婚してませんが、同居を始めてもうすぐ1年になるので、「参考になる」というよりも「なるほど、こういう風にアドバイスするのか」と思いながら読みました。

ちなみに、私がアドバイスするとしたら、
「家具は思った以上に場所をとるので、あまり増やすべきではない」
ということに尽きます。

撮影スタジオやインテリアショップの広い空間では小さく見えたのに、自宅で開梱してみたら大きくて「あれ?」ってなるのは非常によくある話だから!
事前に部屋の中で買いたい家具のサイズを測って、「ここに置いたら、これくらいかな」ってイメトレした方がいいです。
あと、失敗しても気軽に買い替えにくいから、あせらずにね。

また、著者は部屋の間取りについて、「新婚夫婦が最初からそれぞれの個室を持つべきではない」と主張しています。
実際に同居して、お互いの距離のとり方を学んでから個室を持つべきである、と。

うち、ワンルームだから個室もへったくれもないよ!\(^o^)/
お互いの出勤時間がちがうこともあって、自分ひとりの時間は細切れにとれるので、そのあいだに歌ったり踊ったりいろいろやってます。
通勤時間も、自分ひとりの時間として考えるようになった。

家具のカタチには「有機的で丸みを帯びたもの」と「スクエアでシャープなもの」の2種類あります。前者は丸っこくってソフトな印象、後者は四角くて硬質な雰囲気。同じカタチで揃えると、値段や色、素材が違っても全体的にまとまりが出やすくなります。

「〜テイスト」「〜風」よりも、もっと簡単に手っ取り早くインテリアの方向性を決める方法が「カタチ」なんだとか。
この発想はなかったなー。言われてみれば、なるほど。

それでいくと、今住んでる部屋のものは基本的にスクエアでシャープだわ。
でも、机の角が少し丸く加工されていたり、木目を活かしたデザインだったりするので、あまり硬い印象になりすぎず、ほどほどにって感じ。
私のスツールはartekのまーるい3本脚タイプですしね。

この本は通勤中ではなく、歯医者の待ち時間や、カフェでお茶してる時に読みました。

余談:最近のとりさんの部屋


寝起きで撮った写真。

机の上にある「ほうじ茶オレ」は、職場に持っていく用。
手前の布類は、スツールの座布団がわりにしているひざかけと、部屋着。
右下のビニル袋は、普段使わない(外泊時に使う)トートバッグが入っています。
左下の青い花柄は、クッション(本来は枕)のカバー。普段はここにオリゼーを置いています。

これを見た彼氏との会話。

♂「ずいぶんモノが多いな」
私「あれ?前は私の持ち物が少なすぎるって言ってたくせに…毒されてますね?私に毒されてますね?」
♂「…さて、今日は何を着ようかなー(わざとらしく話をそらす)」

ニヤリ。