ハル(SakuraSoftware)さんの本のバナーをデザインしました!でんでんアドネットで配信中です

でんでんアドネットというサービスが、しばらく前から始まっております。

日頃「でんでんコンバーター」でお世話になっているろすさんが「電書ちゃんねる」というブログをやっておられるのですが、そこから派生した「電書ちゃんねるプラス」というブログがありまして。
プラスの方は、「電書ちゃん」というキャラクターが運営しているというスタイルです。

んで、KindleやKobo、iBooksなどで活動しているセルフパブリッシング作家とかインディーズ作家とか呼ばれる人たちのために、自作を宣伝するバナーの配信サービスやりますよ!と。
それが「でんでんアドネット」だったのです。

当初(2015年5月15日)は「電書ちゃんねる」と「電書ちゃんねるプラス」だけの配信だったのですが、少しずつ配信先を増やしているようです。
下記は本日6月3日の記事。配信先を募集中です。

今回は、でんでんアドネットに配信するバナーをデザインしましたよーというお知らせです。
といっても私の本のバナーじゃなくて、ハルさんの本です。

こんな依頼いただきました

ハルさんから『パラレル』のバナーをつくってほしい、と連絡をいただいたのは、5月中旬。

ハルさん側の都合で、現在はKDP版が販売されておらず、iBooks版のみの展開です。
KDP版が出てた頃に、私もぽちって読んだことがある。

「どのくらいAmazonギフト券を払ったらいいですか?」との打診を受け、「これくらいで対応します」と答えたら、すぐさまギフト券のコードが送られてきました。早すぎるよ!

表紙に使われていた画像(恐らくハルさんが図書館かどこかで撮った写真)を、素材としてお借りしました。
ハルさんから提示された条件は下記の通り。

  • フォントはPhotoshop付属のもの
  • 夢・非現実・病みのイメージで

特に2番目のイメージが、まさしく抽象的すぎて、クライアントに言われたら困る要望そのもので爆笑したんですが、「つまりこれはデザイナーというよりもアーティスト的なノリでやれってことだな」と勝手に解釈しました。

※デザイナーはクリエイターであってアーティストではない、という説明はよく言われる話。
利益を出すために計算してデザインを仕上げるのがクリエイターであり、「感性」「俺の芸術」などのあいまいな表現でごまかすのがアーティストである。
たいていの場合、アーティストは「なぜここをこういう形や色にしたのか」をちゃんと説明できない。

デザイン1回目

というわけで1回目のデザイン案です。
sakurabnr1
ハルさんの希望がどんな雰囲気なのかわからないため、8パターンを用意しました。
(とはいうものの、後半の4パターンは些細なちがいなので、ほとんど同じに見える)

自分が過去にぽちった『パラレル』のKDP版表紙をじっと凝視して、
「このタイトルのフォント、ヒラギノかな?いや、ちがう。小塚かな?これもちがう。あれ、もしかして、メイリオ…」
と判明したので、メイリオを採用。

No.2とNo.3以外は、ハルさんにいただいた表紙の画像を使っています。
No.4〜No.8のどこに使ってんの?と思われそうですが、背景の羽根っぽい模様についている淡い色が、実は表紙の画像そのものなのです。

デザイン2回目

ハルさんから「No.2をベースにして下さい」と言われたので、さらに展開。

「iBooks版はKDP版とは表紙を差し替えていて、フォントが小塚なんです」と教えていただいたため、フォントを小塚に変更。
sakurabnr2
2回目は4パターンです。

基本的に、配信先が「電書ちゃんねる」とかそのへんなので、他のバナーを見ていると、皆けっこう色や枠線がついていて、ブログの白い背景と区別しやすいようになっている。
そのため、2回目のNo.2〜No.4は黒背景にしました。

また、「文字が#000000に近いので、もう少し変化がほしい」との要望もいただいたので、表紙の画像をタイトルの色に使いました。グラデーションっぽくなりましたね。

デザイン3回目

ハルさんから「『パラレル』のイメージに合わせるため、白背景にして下さい」と言われたので、白背景を採用。
また、「キャッチコピーやサブタイトルは読めなくていい、かすかに見える程度でいい」というお話だったため、背景にタイポグラフィで入れました。
sakurabnr3
3回目は3パターンです。
背景のタイポグラフィは、Photoshop付属のテクスチャをかけてます。

恐らくNo.3に決まるだろうなーと思ってたんですが、無事にNo.3で決まりました。わーい。

ちなみに、左端の何かがたなびいているような絵は、私がよくやるタイプの線描なんですが、一応『パラレル』の冒頭シーンをイメージしたものです。

実際に配信されました

でんでんアドネットにバナーが載ったよー。
dendenad
こうして見ると、「他の人のバナーに比べてめっちゃシンプルやなぁ」と思ったり。

他の人のバナー見てて思ったんですけど、キャラクターの絵があると注意をひきやすいですね。
漫画のようなキャラクターや、わかりやすい宣伝文句が似合う作品ではなかったし、そもそも私がキャラクターを描けないので、超シンプルになったんだけど。

普段の職場で見ているバナーは、ネットショップなのでそりゃもう写真が命なんですよ。
こういうイメージで、こういう商品を組み合わせて、こういう色の比率で、シーンをレイアウトして撮って補正してデザインする!という。
(デザイナーさんがつくるので、私は基本的にノータッチですけど)

でも、書籍のバナーは全然ちがう方向性だなと思いました。
日頃、どれだけ撮影担当の人が撮った写真を頼りにしているか、よくわかったぜ…。

というわけで『パラレル』、iBooksで是非どうぞなのです(・ω・)