Kindle書評『デビルズライン』と『火輪』

白泉社やら講談社のモーニング・ツーやらでKindle漫画のセールが開催されて、ここ数日で10冊以上ぽちってしまいました。
物欲はないけど、本や漫画を読みたい欲求は依然として強い…。

ネカフェに行って読めば、そっちの方が安いかもしれない。
そうすれば、自分のアカウントのデータが増えることもない。

でも、ネカフェに置いてるかどうかわかんなかったり、わざわざ出かけるのが嫌だったり、布団の中で今すぐ読みたかったりしたら、やっぱKindleで買っちゃうんよね。
利便性を金で買う。

では、さっそくセールでぽちった漫画の感想いってみよー。

花田陵『デビルズライン』1〜3巻


1巻のみ99円だったので、試しに手を出してみたら面白かった。
あっというまに3巻まで買ってしまいました。続きはまだか!

謎と、恋愛と、流血

吸血鬼という、さまざまなネタが使われ尽くしてそれでもまだ人気が高いモチーフを扱った漫画です。

舞台は現代日本。
吸血鬼は人間そっくりなんだけど、血を見ると理性が飛んでしまい、衝動を抑えられなくなる。
というのが、この世界での設定。

絶滅危惧種に等しい吸血鬼たちは、何かの拍子に血を見てしまったら、興奮した自分が周囲の誰かを傷つけてしまうのではないか…という恐怖と日々闘いながら、自分が吸血鬼であることを隠して生きている。

そんな世界で、同胞の犯罪を捜査する吸血鬼の捜査官たちと、彼らに出会った大学院生の女の子のお話です。

青年誌では珍しく、少女漫画のように初々しい恋愛要素も入ってます。
あれだけ盛り上がっといて、まだキスしかしてない!
(でもやっぱり青年誌なので、多分このコマって自慰してるよなー…と思われる描写もある)

カスタマーレビューを読むと、「人物のパースが狂っていて、それが本当に残念」という声が多かったです。
確かにちょくちょくパースがおかしい。頭の大きさと手の大きさの比率が全然合ってない。
でも、話が面白かったので、スルーして楽しむことができました。

なんでかなー。
同じようにパースが狂ってる絵でも、面白いから気にせず読めちゃう漫画と、気持ちが萎えて1冊読みきれずに挫折しちゃう漫画とに分かれるんだよなー。
(『本屋の森のあかり』は後者だった…)

3巻では、黒幕らしき人物の存在が明らかになり、おまけに主要な登場人物の隠された過去をチラ見せ。
さらに話が面白くなりそうです。

面白かったので、1巻を読み終えたあと、寝ながら、
「読者のテンションを盛り上げて惹きつける要素が、あれこれ入ってるよなー。恋愛だけじゃなくて、アクションとか、流血や変身みたいに暴力を用いた刺激的なシーンとか、サスペンス的な展開とか、あと殺人も入ってるし…」
とあれこれ考えてました。
自分が書けない話もいっぱい入ってるなー、漫画だとこうして視覚的に訴えることができるから刺激も増すよなー、なんて、ずっと考えてた。

…考えることで気持ちを落ち着けて、大人買いを防ごうとしたんですけど、やっぱり買っちゃったよ!

2014年11月22日0:15追記
ハマったので、さらに猛プッシュする記事を書きました。

河惣益巳『火輪』1〜3巻(全8巻)


河惣益巳の中華風ファンタジー。
全8巻なんですが、ひとまず108円セール対象の1〜3巻まで買いました。

天帝も西王母も四神も皇帝も全部アリ

正直、この人の絵は『サラディナーサ』みたいにヨーロッパを舞台にした方が映えるなぁ…中国かー…と思ってたんですけど、読んでるうちに慣れました。

河惣益巳もアクの強い絵なので、昔の少女漫画が苦手な人は厳しいかも。
バッチバチの激しいまつげと、細すぎるあごと、とがった鼻あたりが。
そういえば木原敏江も似たような感じだったかなぁ。

逆に言うと、『デビルズライン』は今風の絵だから、とっつきやすいけど、ページをめくってみるとパース狂ってる…みたいな不意打ち感がある。
河惣益巳は1番目立つ顔の部分で、アクの強さが際立っているため、表紙か、もしくは無料サンプルの最初の数ページを見ただけで「この絵は自分にとってアリか、ナシか」が判別できると思います。

ストーリーは、壮大な古代中華ファンタジー。
最初は竜王の剣とか、それと感応する宝玉の仙女とか、その程度なんですけど、話が進むにつれて天界・仙界・人界それぞれの思惑が入り乱れ、玄武や鳳凰といった四神が登場し、えらいことになってくる。

少女漫画なので、恋愛要素も忘れません。
…今のところ、ときめきや胸キュンよりも、昼ドラに近いけど。泥沼の確率が高いけど。

この話に、「仙女に育てられた人間の少年だと思ってたら、実はとんでもない出生の秘密が隠されてました」という主人公が絡んできます。
凡人もしくはそれ以下の立場の人間だと見せかけて、実は高貴な生まれだったり、天賦の才に恵まれていたりするのは、よくある設定ですよね!いわゆる王道です。

主人公のリーアンは、漢字で書くと「亮」。
ピンイン表記だと「liàng(リィァン)」、実際には「リャン」って聞こえるかな。「漂亮(piàoliang/きれいという意味)」などの単語に使われてる字だね。
(声調は4声だけど、漂亮のような単語に遣われてる時は軽声)

この漫画も、3巻まで進むと、主要人物の思惑がそれぞれ見えてきて、天界・仙界・人界すべてが乱れてきて、「恐ろしい、どうなるのだ…!」みたいなところで終わっています。

続きを買うかどうか迷ってるところで、『デビルズライン』を読んでしまったので、さてはて。
積ん読、まだあるのにねぇ…。