Kindle書評『シャーリー』と『YES IT’S ME』

Kindle蔵書数、あと10冊で600冊の大台に乗ることが判明したとりさんです、ごきげんよう。
…こないだKindle書評を書いた時(約1週間前)から9冊も買ってるのかよ!

Twitterで、きんどうのzonさんのアカウントを相互フォローしてるわけなんですけど、そしてzonさんには大変お世話になってるんですけど、たまに「フォローはずしてみようかな…いや、ミュートした方がいいかな…」って思うことがある。
zonさんが流してくるお得な情報を見つけちゃったら!ついつい見に行って!ぽちってしまうではないですか!
(自分の意志が弱すぎるだけ)

といいつつ、本気でほしかった本がセールになってて、それをTwitterで気づいてあわててぽちったことも何度となくあるので、まぁいいかって思っちゃってる。

では、前回に引き続き、漫画の感想いってみよー。

森薫『シャーリー』1〜2巻



『エマ』『乙嫁語り』でおなじみの森薫が、カフェを営む女主人ベネットと、彼女にメイドとして雇われたシャーリーの暮らしを淡々とつづるシリーズ。
2巻が出たのは約10年ぶりだそうです。
角川セールで、ぽちっとな。

劇的ではないけれども愛しい日常の話

正直に言うと、1巻を読んだ時は「うーん…初期の作品だから、絵がものすごく粗いなぁ…」と思ってた。
だから、2巻が出た時もなかなか買う気がしなかったです。

セールになってたので、ようやく2巻をぽちってみたところ、『エマ』の頃の絵柄になってて、格段に読みやすくなってました。

1番のお気に入りは、シャーリーが忘れものの財布を届けに、ベネットのお店へ行く話。
シャーリーが、仕事中のベネットの姿を初めて目にする話なのです。

お客さんと会話したりしながら、サンドイッチをつくったり、お茶をいれたりして、注文をテンポよくさばいていくベネットと、それにすっかり魅了された様子のシャーリー。
手際のいい女の人って、見ていてすごく気持ちいいんよね。

「世の中には、仕事できない方がモテると思って、わざとトロトロ仕事してる女の人がいるけど、彼女たちは全然わかってない。コンビニでスパパパーって手際よく商品を袋に入れる女の人を、僕はすごく色っぽいと思う」

「とある番組で、仕事が速い女の人が紹介されていた時、そこにいた女子アナが『仕事って、速くできる方が美人に見えるんですねー』みたいなことを言っていて、仕事のできない女の方がモテると思っていたであろう彼女の本音が表れているなと思った」

という内容の話を、学生の頃に対談本(確か『不美人論』だった気がする)で読んだんですけど、それを思い出しました。

ヤマシタトモコ『YES IT’S ME』


東京漫画社の漫画が、Kindle化したよー!
数年前、経営的にけっこう危ないらしいと聞いていたので、Kindle化してくれないんじゃないかと思ってました。うれしい。
ヤマシタトモコの初期のBL短編集が、何冊も東京漫画社から出てるんですよ。

ギャグもシリアスも1冊に

この漫画は、東京漫画社から出ているヤマシタトモコの短編集の中でも、特に面白いのです。

表題作のシリーズが、もはやギャグの境地。
誰よりも自分を愛している、明るくポジティブでナルシストな男の話。
鏡の前で「俺は今日もイケメンだぜ!」みたいなことを叫びながら、自分自身に見とれてるんですよ。でも、周りもすっかり慣れちゃってて、叫んでる彼の横で「打ち合わせですよー」とか普通に声かけてる。

もうひとつ、この短編集の中で好きなのが、「夢は夜ひらく」。
BLというよりも大人の女性向けの短編漫画って感じです。
「女とか男なんてなくなっちゃえばいいのにね ややこしくって悲しいばっかだよ」
という三崎さん(♀)の台詞が、とても印象に残るストーリー。
しかも、その発言をした直後に、さばけすぎた態度と妄想トークでシリアスなムードをぶっ壊す三崎さん…!

「夢は夜ひらく」の主人公は、デパートの化粧品売り場で働く男性なんですが、先日、伊勢丹の化粧品売り場で男性の店員さんを見かけて、あぁ、本当に男性の店員さんもいるんだなぁと思いました。

ヤマシタトモコ、なんでギャグもシリアスも面白いんだろう。

余談:読みかけの本

すでに読み終わった本が何冊かあって、次のKindle書評の本も決まっているんですが、それでも読書は止まらんよ。


佐藤優と中村うさぎが、キリスト教と聖書について対談した本。
実は紙の本が出た当初(2014年1月)、たまたま書店で見かけて、最初の方だけ立ち読みしたら面白そうなにおいがぷんぷんしていた。
Kindle化を待ち望んでたんですが、まさか年内に出るとは思いませんでした。わーい。

あと、まだ読んでないけど、北原白秋の『まざあ・ぐうす』が青空文庫で出てたから、ぽちった。

角川文庫のセールで見つけて、最初はそっちをぽちろうとしてたんですけど、「せっかくの素敵な挿絵が、Kindle版ではすべてカットされている」とカスタマーレビューに書いてあったので…。
だったら青空文庫でいいよね、と。