Kindle書評『薔薇王の葬列』と『放浪息子』

現在の蔵書数(Kindle戦闘力)、581冊。
うーん、あと20冊ぽちれば、ついに600の台を越えてしまうのか…。

読みかけて「あっこれ地雷や」と思った本は返品しているので、注文履歴に並んでいる本の数はもっと多い。

この手軽さに慣れきってしまって、本当に書店へ足を運ばなくなりました。
それに、書店へ行くと、ドラマ化した本のPOPとか、ドラマ化に合わせた装丁の本とかが並んでるから、「おのれ余計な実写化しやがって!」と思っちゃったりするんですよねー…えぇ、『すべてがFになる』のことです。

読み終わったKindle本も溜まってるんですが、のんびり書きたい時にブログに書こうと思います。
めんどくさかったら、書かなきゃいいだけだし。

本日はシリーズものの漫画をいってみよー。

菅野文『薔薇王の葬列』1〜2巻



イングランドの薔薇戦争という、日本ではマイナーな時代を舞台にして、シェイクスピアの『ヘンリー六世』『リチャード三世』を原案に描かれた漫画。
現在、Kindle版・紙版ともに2巻まで刊行されてます。

薔薇戦争に興味が湧いた

菅野文は、『オトメン』しか知らなかったんですが…こんなに振り幅の大きい、絵のうまい人だったのか!と衝撃を受けました。
やべーおもしれー。
続きが気になるよ…まだ2巻しか出てないなんて…!

主人公は、ヨーク家の三男リチャード。
しかし、彼には両性具有(半陰陽)であるという秘密があり、それゆえに実の母からは悪魔の子として忌み嫌われている。

リチャードの体の様子は、山岸凉子の『キメィラ』を思い出す感じでした。
小さな胸があるけど、股間には男性器がついてるっぽいね。

んでまぁ、薔薇戦争時代ですから、戦争してるんですよ。ずっと。
白薔薇のヨーク家と赤薔薇のランカスター家が、「うちこそ正統なイングランド王!」と争い続ける。そして王の血を引くリチャードも、その運命から逃れることはできない。むしろ2巻では正気を失ったようにすさまじい殺戮をやってのける。

でも、両性具有であるがゆえに、彼は普通の男として生きることができない(と今のところ思われている)
しかも、彼は自分だけに見える何者か(ジャンヌ・ダルクの亡霊みたいなもの)との交流がある。母親が悪魔の子呼ばわりするのもわからんではない…。

2巻もいいところで終わってるから、早く続き出ないかにゃー。

志村貴子『放浪息子』全15巻



先日、角川のセールで1冊185円になってたから、つい大人買いしてしまった…。

女の子はスカートもズボンもOKなのに、男の子はスカートを履くとNGになる不思議

以前、友達が、「この漫画すごくわかる。いろんな感情をすごく引き起こされる」と言ってました。

主人公たちの小学生から高校生まで、かなり長い期間を描いた漫画です。

女の子になりたい(けど恋愛対象は女)の男の子。
男の子になりたいけど、途中からだんだん変わってくる女の子。
女の子になりたくて、なおかつ恋愛対象が男だという男の子。
女の子になりたい男の子を好きで、彼にいろんな女物の服をプレゼントする女の子。
その時の気分で男装したまま学校だって行っちゃう女の子。
男から女に変わった人、似合わないとわかってるけど女装したい人、そんな彼らの周りにいる人たち。

いろんな人が出てきて、時の流れとともに彼らの心境も、人間関係も、体格も変わっていく。

私の周りにも、いろんな人がいた。
10代の頃は、そういう人に対して本当にアホなこと言ったり嫌がらせしたりする奴が多いから、なおさら悩ましいのだと思う。

『放浪息子』の中で、女の子の制服を着て登校した主人公(♂)は、
「女の子は学ランを着て学校に行っても『規定の服装を守れ』って言われるだけなのに、男の子がスカートで学校に行くと授業にも出られなくて、親を呼びだされて家に帰される。なんで?」
という内容のことを言う。

本当にその通りだよな。

ずっと昔、川原泉の漫画『月夜のダンス』でも、登場人物の男の子が似たようなことを言っていた。
(彼は自分にスカートが似合わないとわかっていながら、夜にこっそり外へ出てスカートで踊る)

あまりにも素朴な疑問だったので、主人公の女の子はとっさに返事できないのだが、後日、
「スネ毛は社会の迷惑です。いずれ歴史が証明するはずよ」
などと答えている。

…スネ毛、剃ればいいんじゃね?

余談:読みかけの本

今、これを読んでる。

日経ビジネスオンラインで記事を読んで以来、Kindle化してほしいなーと思ってたんだけど、思ったより早くKindle化されてた!うれしい。
目からウロコの話が満載です。ハイライト引きまくってる。

そして、山本七平をiPhoneの方で読みかけのまま放置していることに今気づきました。
やっべー…同期してKindle端末の方に移そう。でないと読み忘れちゃうわ。