Kindle書評『官能女子養成講座』で考えた恋愛、その他

気温が30度に達したとたん、むわっとする暑さで頭が痛くなって、労働意欲がしぼんでいくのを実感しましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
(意訳:暑い)

本格的な暑さが到来する前に、部屋の片づけを済ませておくべきだと思った次第です。
最近、また期限を区切って、持ち物を絞りこみ始めたのですが、暑さで動きの鈍くなった自分に危機感を覚えています。30度になっただけで、こんなにやる気がなくなるものなのか…!

というわけで、今夜は片づけを棚上げして、ブログ書くよー。

アルテイシア『恋愛とセックスで幸せになる 官能女子養成講座 (ジョジョカン) 』


デビュー当時から(およそ10年近く)連載や著書を読み続けてきた、アルテイシアさんの本。

実用性について、ぶっちゃけた感想

「アム」の連載をもとにした本なので、連載を全部読んでる人にとっては、すでに知ってる内容が多いです。
私は数年前にやってたケータイコラムでの連載も、『草食系男子に恋すれば』も『もろだしガールズトーク』も『モタク』も読んでたので、すでに読んだネタが多いなぁ…と思いつつ読みました。
逆に言うと、ご新規さんにとっては盛りだくさんの内容です。

この本は2ヶ月前に読み終わったのですが、感想をブログに書くかどうか迷ってそのままになってました。

なんせ、めっちゃ実用的な「男性を傷つけずに要望を伝えて、なおかつ女性も気持ちよくなれるエロスな指南」が載ってるんですよ?
正直な感想をそのまま書いたら下半身の話になるんですよ。生々しすぎる…!

生々しくならない程度に、実用性に対して感想を述べるなら、
「とても役に立ちました」。

たくましく生きよ

まず、この本の趣旨が、「男の人にまかせっきりで気持ちよくなれるのを待つんじゃなくて、主体的に自分が気持ちよくなれるように考えて行動していこう」というもの。
自立せよ!というメッセージを強く感じます。

だから、「王子様を待つな」とか「お姫様感覚で甘えてんな」とか「闘気を出せ」とか、そういう話も出てくる。『北斗の拳』を読め!と、くり返し書かれてるし。
(ジョジョや銀魂もおすすめらしい)

その流れの一貫として、チンカスな男の見分け方や、チンカスが寄ってくるのを防ぐ方法なども書かれています。フ●ラチオの説明をする途中で「やばい男に襲われかけた時は、こうすれば股間をつぶせる」といった豆知識なども書かれていたりする。
(アルテイシアさんの夫は格闘家で、彼女にさまざまな護身術を教えてくれたそうですから…)

「男だって女だって、お互いの体のことはよく知らない。知らないんだから、いきなり気持ちよくなれる/できるわけがない。相手のことを思いやって、お互いに試行錯誤しながら関係を築いていけばいい。そのために、まずは自分の体のことを知ろう。むしろ男を育てるくらいの気概でいこう」
というノリの本です。

しなくても傷つける

この本を読んでいて思い出したのが、セックスレスに悩む男性同士を描いた『ふったらどしゃぶり』。

前にも書いたけど、私は真面目な両親に育てられた潔癖な子どもだったので、ずっと「エロいことしちゃいけないんだ」と思ってた。よくある話です。
だから、エロ方面に関しては、ずっと消極的だった。恋愛に興味がなかったのも半分くらいはそのせいかもしれない。

たいていの場合、潔癖な子どもは友達も潔癖なので、
「想像しただけでぞっとする」
「エロい目線で見られてるんだと思うと、男と口をきくのも嫌になる」
「生理が来た時、私は悪いことしてないのに、なんでこんな嫌らしいものが来るのかと思った」
などの意見も聞いたことあります。
(特に中学時代は1番それが先鋭化してた)

男が嫌いだったこともあって、ものっっすごく偏見があったんですよ。
「どうせ男なんて、やりたがってるだけなんだろうな」って。
そうじゃない男だって大勢いるし、「好きな人としかやりたくない」って男も大勢いるのにね。
なんでそんな単純なことに気づかなかったのか、今となっては不思議です。

それに対して、アルテイシアさんは「男なんてやりたがってるだけ」と吹聴するヤリチンたちに怒りを爆発させる一方で、こういう風にも書いている。

エロスや性的魅力よりずっと大切なのは、思いやりと想像力。
その気になれずセックスを拒否している人は「拒否されたほうは不満がたまるし、傷つく」ことを忘れないでください。

そうなのよね…。

昔、恋愛に恐る恐る足を踏み入れた頃の私は、そのへんがまったくわかってなかった。
「女の方が痛いんだし、疲れるし、自分の都合で拒否して当然」だと思ってた。
自分ばっかり苦労してる…みたいな被害妄想が入ってたんですよね。それに、あの頃は女性目線での「こうすれば気持ちよくなれるよ」的な情報もほとんどなかったから、改善の仕方もわからず…。
あれは、本当によくない。
男は傷つくし、まわりまわって私も傷つくし、何ひとついいことない。

あの頃の私に足りなかったのは、「ふたりで解決していこう」という気概だったのだと思います。
つきあうと決めたなら腹をくくれ、と当時の私に言いたい。

恋愛すればいいってもんじゃない

あと、もっと多くの女性に読まれてしかるべきだと思ったのが、女性ホルモン云々に関する話。

結論から言うと、恋愛やセックスをしても女性ホルモンは増えません。

「女性ホルモンの量は多いほうがいい」というのは、マスコミの広めた俗説。
エストロゲンとプロゲステロン、この2つのバランスが保たれている状態こそ、健康な状態です。

にもかかわらず「恋愛やセックスが何もないよりはマシ」と言って、ろくでもない男に引っかかり、不幸な恋愛にハマる女性が周りにもいます。
「何もないよりはマシ」なんて発想だと、本当に欲しいモノは永遠に手に入らない。
「私が欲しいモノはこんなんじゃない!」と手放す勇気がないと、幸せになんてなれない。

書籍化の元となった記事が、以下で読めます。

余談:これから読む本

前回のKindle書評の記事で書いた「これから読む本」が、まだまだ積ん読中です。
その他にも、また買い足してしまった本があるよ…。


前から気になってた本。1000円を切ってたので、ぽちっとな。


米原万里のエッセイを、また買ってしまった。

あと、以下はすでに読み終わった本。

『町でうわさの天狗の子』、ようやく最終巻のKindle版が出ましたねぇ。
お父さんの顔が最終巻でようやく出てきたのと、ミドリちゃんの告白で今までのあらすじが走馬灯のように浮かんできたのと、他にもいろいろ。
読み終わっちゃったなぁ。次はどんな漫画が出てくるのかな。