Kindle書評『ウェアラブルは何を変えるのか?』『とにかく散歩いたしましょう』その他

今週も日曜になって、やっとKindleを手にとる時間ができたぜ…!
というわけで、しばし読書にふけりました。

まだ小説をあまり読みたくない気分なので、小説以外の本を読んだ。
残りの積ん読も、小説以外の本が多いなぁ。でも、小説もあるんよなぁ…。
なんだかんだ言いつつ、読み始めたらすんなり読めちゃうんやろけど。

ではでは今日の感想3本立て、いってみよー。

佐々木俊尚『ウェアラブルは何を変えるのか?』


日替わりセールでぽちった1冊。
佐々木俊尚さんがご自身でKindle化されているためか(恐らくプロの校正は入ってない)、ちょくちょく誤字脱字はありましたが、ウェアラブルに関する最近の情報がすんなり読める形にまとまってます。

我が身に寄り添う機械、ウェアラブル

私がこの本の中で、特に「今ほしいな」と思ったのは、モバイル決済のくだり。
今後おさえておくべき流れの中で、いかにモバイル決済が重要であるか、という話が最初の方にある。

たとえばいつものカフェに行って、レジで「ホットのカフェラテ」と頼むと、店員さんがいつもの飲み物をテーブルに持って来てくれる。店員さんににっこり笑って「じゃあね」とあいさつして店を出るだけで、支払いが勝手に終わっているというわけです。

SFの世界やー!
でも、これ、ほしい。

というのもね、私しょっちゅう銀行でお金を下ろすの忘れるんですよ!
キャッシュカードを持ち歩くのが不安で、持たずに出かけちゃうことが多いの。んでもってお金が足りなくなる。2円足りなくて電車に乗れず、遅刻したこともあった…orz

クレジットカードあんまり好きじゃないし、何気に現金決済より時間かかったりするのね。特に朝のコンビニとか。それにコンビニの軽い買い物でカード使うのもなーって思うし。
最近はICOCAのようなカードで、ピッとかざして買い物できるお店もあるけど、なぜか京都人の私が持っているのはPASMOで、職場の最寄りのコンビニが対応していないという…。
(毎年ライブで東京に行くから、その時にメトロの新宿駅あたりで買った)

ちなみに2014年2月現在、京都市バスはICOCAのようなカードを読み取るリーダーがついていません。ここ数年で対応するらしいけど。そしてICOCA対応になったところで、京都市の発行するトラフィカ京カード(ガチャッと差しこむタイプ)の方が値引き額も大きいのだが。

結局、そういう個別の交通機関のカードと、現金で生活しちゃってるなぁ…。
財布がふくらむので、本当はカードで生活できた方が、ありがたいんやけど。
通ってる整骨院も、カード決済がないのよねぇ。

また、個人情報を体にぴったりくっついた場所で監視できるウェアラブルについて、著者はこう指摘している。

フィットネス目的のウェアラブルこそが、センサーからモノのインターネットへといたる今後の潮流の中で、もっともユーザーに受け入れられやすい市場になるであろうということです。
しかもフィットネスデバイスによる健康管理は、医療・健康の業界における大きなパラダイムシフトにもなります。

読んだ瞬間、伊藤計劃『ハーモニー』が脳裏をよぎった。WatchMeの世界だなぁ。

でも、確かに1番監視してほしい(監視されても嫌じゃない)のは、自分の健康状態だと思う。やせすぎてますよーとか、この栄養素が足りませんよーとか…。

端末の画面を見つめることなく、自分のジェスチャーだけで動くシステム。機械であることを感じさせない、空気のように自然なシステム。私が生きているうちに、実現するだろうか。
普段から裸眼なので、Googleグラスはそんなにほしくないかな。軽くて、もっと自分の体に寄り添うような、邪魔にならないものがいいな。

小川洋子『とにかく散歩いたしましょう』


小川洋子は父に借りた『博士の愛した数式』しか読んだことないんですが、小説の雰囲気を考えたらエッセイもよさそうだなーと思って、毎日新聞社のセールの折にぽちった。
(三浦しをんのように、小説とエッセイとで全然ちがうカラーの人もいるから、油断ならないのですが)

愛犬と歩いた、日々の道

私やっぱり、エッセイ好きだなーと思いながら読んだ。
子どもの頃、母が図書館から借りてたエッセイを、横から借りて読みふけった影響もあるんやろね。エッセイ(というか随筆)は、いろんな人の生活がかいまみえたり、ささやかなことを気にして調べてみたり、そんな内容が読みやすい長さでまとまってる。
小説に比べて、感情を大きく動かされることがないので、読んでて疲れにくいというのもあります。おだやかな気持ちになれる。

ハダカデバネズミの面白さについて語ったり(読んでてめっちゃ笑った)
ラブラドールの年老いた愛犬ラブに対する愛情が、あふれていたり。
文鳥のブンちゃんを迎えるため、何日もかけて部屋の準備をしたり。
自分の庭で野菜を育てて、虫に食われたあとを慎重によけながら包丁を入れたり。

そんな日々をつむいでいくエッセイ。
連載が終わった時、愛犬ラブは亡くなってしまったらしい。あとがきで、今もラブと散歩した道をひとりで歩いている、と著者は語る。

犬についての、こんなくだりが印象的だった。

犬は機嫌よく車座にまじってくる。言葉など喋らなくても、ちゃんと仲間におさまって、皆をなごませている。
私が目指すのは、機嫌よく黙っていることである。

機嫌よくふるまおうとすると、ついついしゃべりすぎてしまって、失言してしまうことも多い。なのに、愛犬のラブは言葉を語らずとも機嫌よくふるまっている。ラブこそお手本だ、と。

あとね、面白そうな本を何冊も紹介してはった。

  • 須賀敦子の随筆集『ミラノ 霧の風景』
  • 岡ノ谷一夫の『小鳥の歌からヒトの言葉へ』
  • クレア・キップスの『ある小さなスズメの記録』

残念ながら、どれもKindle化してなかったけど。

森永みるく『GIRL FRIENDS』1巻


日替わりセールでぽちった百合漫画。
この漫画家は多分初めて。

内気で真面目な主人公と、元気で華やかな彼女

1巻では、なかなか他のクラスメイトに話しかけられなくて、休み時間にはずっと本を読んじゃってるような主人公に、ある日、元気で華やかなタイプのクラスメイトが話しかけてきて、その子の友達も加えて仲良くなっていく…という展開です。

舞台の高校は著者の母校をモデルにしているらしく、めっちゃめちゃ校則が厳しいお嬢様学校。いやー、都市伝説だと思ってたんですけど実在するんですね!うちの高校は茶髪も金髪もミニスカもいっぱいいましたよ!超ロングスカートもありだったよ!
校則の厳しい学校に通いたいと思ったことは1ミリもないので、お嬢様学校には最初から行けるわけなかったけどね。それ以前に女子校といったら私立しかないし、お金かかるから行くわけなかったけどね。

それはさておき。
1巻では百合っぽい展開はまだなくて、主人公が女友達とふれあう中で、学校帰りにマクドやミスドに寄ってみたり、友達に勉強を教えたり、初めて自分で服を買っておしゃれしてみたり、他のクラスメイトと少しずつ仲良くなっていったりしながら、自分の世界を広げていく。
ザ・女の子の世界。

私は女の子らしい世界が全然合わなかったので、こういうことはしなかったけど、やっぱり友達の影響でインディーズバンドの音楽を聞いたり、フリマやパンク系ファッションの店を教えてもらったりしてた。ケータイを買ったきっかけは、友達が家出したことだったし。
親よりも友達との世界に足を踏み出していくことで、ちょっとずつ親離れしていくんよねぇ。

そんな感じで、百合というより、普通に「新たな友達のおかげで、自分の世界を広げていく女の子の話」として読みました。
少女漫画や、百合漫画が好きな人には合うと思う。
2巻以降で、百合要素を増していくようです。

余談:最近ぽちった本


大国ソ連がフィンランドに侵攻し、フィンランド側が粘り強く戦って独立を守った冬戦争。どれか本を読みたいなーと思ってたら、Kindle本が出てたのでぽちっとな。
Kindle端末に残った積ん読は、あと5〜6冊。