結婚式が嫌いな理由を考えた結果、結婚できない理由に思い至った

20代も折り返しをすぎて、なおかつ彼氏がいる状態だと、かなり高い確率で、「結婚とか考えてるんですか?」という質問を受けることになる。
とりさんは30歳なので、「そろそろ次のリアクションないの?」などと言われるわけである。
しかし、さすがに「結婚しないんですか?」と直球を投げてくる人は、あまりいない。

一方、彼氏(25歳)の周囲は、もう少し遠慮がない。
結婚しないんですか?を通り越して、「結婚式には呼んでな」というジャブが飛んでくる。

相手が男だと、そういうことも言いやすいのかもしれないな、と思う。
たいていの場合、結婚したがっているのは女の方だから。

それに条件を考えれば、25歳で正社員デザイナーの男よりも、30歳で非正規雇用レタッチャーの女の方が、結婚にあせっているものだからである。
あせっていそうな相手に対して、「結婚しないんですか?」とは聞きづらい。私のことだよ!

と、前フリを語っておいて、今日は結婚式の話題です。
正確に言うと、なんで自分は結婚式が嫌いなのだろうか…という話題です。

結婚していない人間が、結婚を語っても仕方あるまい。
ただ、世間では「女は結婚式をしたがるもの」という認識が一般的だよなーと思うので、そうじゃない女だっているんだよ!と主張したくなったのです。

着飾るのが嫌い

私は昔から、絶望的なまでに着飾るのが嫌いな子どもだった。
ピアノの発表会で、ちょっとよそゆきのワンピースを着るのとか、嫌だった。
今だって、髪をきれいにセットするとかほとんどできないし、化粧もしない。なんかもう、この年になっても、びっくりするくらいの無気力さに襲われる。

結婚式に招待されたら、あまりにも嫌すぎてすべての準備から目をそむけ、直前になって大変な目を見るタイプである。いっそ、ホログラムとかで着飾ったふりができるようにして下さい!

それなのに、あんた、ウェディングドレスや振袖って…。

自分が花嫁の立場であれば、金さえ払えば全部プロがやってくれるのはわかっている。わかっているが、だからといって気持ちがおさまるわけではない。

「コスプレだと思って割り切ればえぇやん」と、自分でも思う。
でも、なんであんな風に、判で押したような格好せなあかんの?と思ってしまうのね。

私、ウェディングドレスは好きじゃない。自分がああいう格好の似合うタイプじゃないのも知ってる。
さらに着物も嫌いなのだ。拘束具みたいだし、老けて見えるし、礼儀作法でがんじがらめにされる感覚があってイライラする。京都の呉服屋の孫娘だからって着物が好きだと思うなよ…。

見せ物になるのが嫌い

結婚式は、夫婦のための儀式だが、正確に言うと花嫁のための儀式である。
たいていの結婚式は、花嫁が1番輝くような演出になっていて、花婿は添え物だ。

裏を返せば、結婚式で1番の見せ物になるのが、花嫁なのである。

ただでさえ着飾るのが嫌なのに、普段の自分と全然ちがうやないけ!みたいな花嫁姿を親戚の前にさらして、じろじろ見られるわけですよ!
んで、白髪が混じり始めた親戚の皆様から、あーだこーだ寸評されるわけですよ!

当然ながら、親戚や招待客の友人知人の皆様から、一緒に写真撮ろうよーと求められて、死ぬほど写真に写りまくるわけですよ!
私、写真を撮られるの苦手なのに…!

む、無理…!
考えただけで身が縮んだでござる。

価値観の押しつけが嫌い

結婚式で1番テンションが下がるのは、年寄りの演説である。
だいたい親戚の誰かがしゃべったりするんよね…両親の場合もあるけど。

人生の先達が、「結婚とは」と語る例のアレ。
「ふたりの幸せを祝う」という名目のもとに、自分たちの古くさい価値観を押しつけるアレ。

私ね、ふたりの結婚を寿ぐと見せかけて、ふたりにああしろこうしろと語るトークは、卒業式の校長演説ばりに存在意義のないトークだと思ってる。

そして私は心が狭いので、「あなたのために」と言いながら自分の価値観を押しつけてくるおっさん、おばさんのトークを、「まぁこれも儀式だから」と思って微笑みながら適当に聞き流すとか、できない。
正確に言うと、できるんだけど、やりたくない。
不快だとわかっているなら、なるべく避けたいのが人情である。

結婚できない理由

こうして書き出してみると、自分が未婚のまま三十路を迎えた理由も、はっきり表れてるよなー…と思う。

我慢できないから、結婚できないのだよ。
「私は嫌だ!」っていう姿勢を貫いた結果、こうなっているのよ。

自分と合わないものや、他から与えられたものに対して、「しゃーないよな」ってあきらめることができる人、「そんなもんか」と受け入れることができる人は、私の周りでも結婚していった感じ。

それでもやっぱり、結婚式は金と時間と手間の無駄だなぁって思っちゃうんよね…。

ウェディングの広告で、「女の子からお姫様になる日!」とか書いてあると、ふざけんなって思うもの。誰が女の子だ。お前そんな夢見てられる年齢か。
「結婚式は、自分が主人公になる日!」とか言われると、お前は今までの人生で主人公じゃなかったのかと胸ぐらつかみたくなるもの。何その人生。

…などと考えてみましたが。
仕事だと思えば、かなりの部分は耐えられるんだろうなー。
わざわざ数百万を払って仕事するとか意味わかんねえ!って思うけど。

でも、やっぱり着飾って写真撮られまくって見せ物になるのが、つらい。

両親の意見

私の両親は、最近の結婚式で見かける「産まれた時の体重と同じ重さのテディベアや人形を両親にプレゼント」みたいな演出を本気で嫌がっており、「あんた、頼むから余計なことせんといてや!」と言っている。

父に至っては、「我が家は虚礼廃止やから」などとうそぶいている。
恐らく、単に面倒くさいのだろうと思う。その気持ちはよくわかるぜ!

ただ、母からは「もし結婚式をせんかったら、親戚を一軒一軒あいさつに回って、結婚のお祝いのお礼を言いにいかなあかんのやで」と警告された。
我が家は京都の中でも、それほどしきたりや礼儀作法にうるさい家ではないのだが、それでもそこそこ古い家であり、恐ろしいことに親戚も少なくはない(しかもあちこちに散らばっている)
さらに、花婿側の親戚の家にも回る必要がある。

…そういえば大学の先輩は、親戚だけで食事会をして、それを結婚式のかわりにしてはったな…。

…それ以前に、結婚の予定がないので、考えても仕方ないのだが。