Kindle書評『メディアを変える キンドルの衝撃』と『旅人、《愚者》』

京都は雪が降りました。
もうね、こんな日は、ひきこもって本を読むに限るね。

さくさくっとKindle書評のお時間です!
積ん読を読み終わるそばから、角川のセールが始まったりして、余計なことを!と思いながら、また2冊くらいぽちってました。
お前、いつになったら学習するんや…!

それでも、去年に比べたら、買うペースは落ちたはず、なのだ、が…。

そんな感じで、読み終わった本の感想いってみよー。

石川幸憲『メディアを変える キンドルの衝撃』


毎日新聞社のセールで安くなっていたため、ぽちっとな。
今から4年前、まだKindleが日本に上陸する前に書かれた本です。当時のアメリカでのKindleなど電子書籍と、新聞社の立ち位置などの話が出てくる。

新聞の話がメイン…かも

著者が新聞社で働いていたこともあって、電子書籍とネットの影響で新聞は今後どうなっていくのか…という内容に偏っています。
Kindleで新聞を定期購読すると、毎朝勝手にダウンロードされてるからすっごくラクだよ!という利用者の声が複数出てくる。ほうほう。

新聞社はインターネット世代に媚びて、戦略なきウェブ進出を果たしたものの、ビジネスとしては明らかに行き詰まっている。そこで、新聞側はキンドルなどの電子端末で巻き返しを目論んでいるわけだ。

一方、Kindleやライバル社の電子書籍端末についてのくだりで、「Appleもタブレットを準備中だ」と書かれていて、まだ2010年前半にはiPadが世に出ていなかったのか…!と衝撃を受けました。
えっ、そんなに最近だったっけ?!
ネットがメインの仕事してると、時間の感覚も狂っちゃうね。

一方、ワシントン・ポストの超ベテラン記者であるウォルター・ピンカスは、この本のインタビューで「新聞が売れなくなった最大の理由はコンテンツだ」と手厳しい意見を述べています。

私の主張は、新聞はスーパーマーケットに似ていることだ。
(中略)
専門家に食べ物、教育、ファッション、家庭、マイホームの修繕などについて語ってもらうことは、イラク、イラン、世界情勢に劣らず重要なことだ。だが、イラクやイランあるいは大統領を取材していれば、賞を獲得し同業者の間での評価が高まる。その一方、食べ物などの記事は、読者だけでなく広告主もキープできるので、新聞を営利事業(コマーシャル・ベンチャー)として成立させることになる。

新聞記者たちは、自分たちが仲間内で認められて賞をとれるような記事ばかり書こうとするようになったが、ほとんどの読者は、そんな記事など読んでいない。
食べ物や教育、ファッション、住宅などについての情報を求める読者も大勢いるし、書評の記事ばかり読む読者だっている。
さまざまなコンテンツがあって、それぞれに読者がついているのが新聞の強みだったのに…と。

そういえば、我が家が引っ越しをした際、ついでに新聞も変えようとしたことがあったのですが、「連載している小説が途中だから」と母が主張したため、その後も同じ新聞をとることになりましたよ。
案外そんなもんよねー。

日経新聞も、個人的には経済関係の記事がわちゃわちゃと載った朝刊より、幅広いジャンルのコラムが載ってる夕刊の方が好きでした。父の仕事の関係で何年か購読してたことがあるの。

そんな感じで、この本では新聞とKindleの関係が主なテーマでした。
KDPの話は一切ない。しかも、この本が出た時には、まだPaperwhiteも出てない。
…時代の変化が早いなぁ。

丸木戸サキ『旅人、《愚者》  タロット 大アルカナの物語』


こちらはKDP本です。去年の無料キャンペーンで落として積ん読してました。
丸木戸さんの本は、以前も読んでます。

タロットカード、懐かしい

タロットカードを題材に書かれた小説です。
丸木戸さん、どうやらタロット占いもされているようで…。
ブログでも、ちょくちょくタロットカードの紹介をされてます。

小学生の頃、私もタロットカードを持ってました。
意味深な絵柄の載ってるカードというものにときめいてしまって。絵がほしくて買ってもらったようなものです。
この本で挿絵に使われてるのと、同じ絵柄だと思います。
著作権が切れてパブリック・ドメインになってたのね!

一応、タロットカードの箱に、大アルカナと小アルカナの説明や、それぞれのカードの意味、簡単な占いの仕方を紹介した紙が入ってたけど、忘れちゃったー。大昔だもの。
てなわけで、完全に「うわー懐かしい、そうそう、こういうカードあったわー」と懐古モードで読んでました。

<愚者>のカードが、<女教皇>や<星>など、さまざまなカードの元を訪れて、放浪していくお話です。いったいなぜ彼は放浪しているのか、どこを目指しているのか、読み進めるうちに、だんだん明らかになってくる。

読んでいて面白かったのが、それぞれのカードの絵柄を情景として詳しく描写しているところ。
ぱっと見ただけでは、そこまで詳しく見てなかったりするんですよね。
だから、ものすごく今さらながら「あ、そういう場面だったの!」なんて発見がありました。

うん、確かに妄想がふくらむね、タロットカード。道理で子どもの頃にほしくなったわけだわ…。
Amazonで探したら、いろんなタロットカードあったよ。

白猫のタロットカードとか。

ダヤンのタロットカードとか。

鳥のタロットカードは、英語版があった。ちょっと気になる。
…か、買わないよ?買わないんだからね?
でも、もし買う人がいたら、どんな感じだったか教えて下さい!