Kindle書評『未来予測』と『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?』

先日のKindleコミック50%還元セールで、4000ポイント以上をゲットしたとりさんです。つまり、8000円以上を消費しました。お前…!
でも、おなじみ犬子蓮木さんはギフト券2万円分をぶっこんで、50冊ぽちったらしいので、それに比べたら全然フツーです。フツー。
…度し難きものは、本の虫なり。

チャレンジしてみた少女漫画は、ハズレが多かったです。最後まで読み通せなかった。だからブログには書かない。
もちろん面白い漫画もあったよー。そのへんは、おいおい。

今回は、セールでぽちった漫画じゃなくて、少し前にぽちった本やら、Kindle1周年杯でダウンロードした本やらの感想です。

湯川鶴章『未来予測 ―ITの次に見える未来、価値観の激変と直感への回帰』


確か日替わりセールで、およそ半額になっていた本。
今は1000円以上するんですねー。さすがに買いづらいな…。

お金よりも、精神世界?

なぜか、かなり多くの文末(というか段落の最後)に、消し忘れと思われる”□”が表示されてました。しかく。
これ、改行タグを入れる目印にでもしてたのかな?おかげで最初は気になってすごく読みづらかった。どのソフトでデータつくったのかしら…。

今後の世界の変化を予測する!という、ありがちといえば、ありがちなテーマの本です。
面白かったけど。もちろん、首肯しかねる意見もあったけど。

著者が予測する「これからの世界」を簡単にまとめると、

  • ガンガン働いて稼ぐよりも、少しだけ稼いで、あとは楽しく暮らしていくという価値観の人がもっと増える
  • 既存の宗教には当てはまらない、見えない世界を信じる人が増える(スピリチュアル系とか)
  • ITがもたらした革新は、まだまだこれから広がる(PCやネットをあまり使わなかった業界に今後広がっていく)

後半に行くにつれ、人は皆ひとつになる!とか、宇宙とつながる!とか、愛の世界!とか言われて、ちょっとそれは…と思いながら読みましたが。
(人類はひとつになる!と言われると、エヴァの旧劇場版を思い出して背筋が寒くなるタイプ)

しかし、面白い指摘もいろいろあったのです。

「経営者は何度も修羅場をくぐる。その結果、生き残る経営者とそうでない経営者の間には実力の差がほとんどない、という経験を何度もしてきた。勝負の決め手は自分の実力以外の何か。そう考える経営者は多いと思います」と、ある経営者は語ってくれた。

スピリチュアル系の云々は、こういうところから来てるらしい。

若者の「働きすぎて体を壊すより、気楽に生きたい」という価値観や、ネットの一部の有名人による「自分らしく楽しく生きようぜ、社畜なんてごめんだぜ」的な主張に対して、ものすごいバッシングが寄せられることについては、こんな風に表現している。

大人げない誹謗中傷が多過ぎる。感情的になっているのは、自分たちが既に議論で負けていることを知っているからだ。感情的になっている人こそ、こうした価値観を心の奥底に持っているのだと思う。
(中略)ものすごい葛藤を抱えて毎日を生きている。なので葛藤を抱えていない若い世代に対し感情的に反発してしまう。そういう状況なのだと思う。

あるあるあるある。
そう思うと悲しくなるけど、「その生き方を選んだのは、あなたですよね?」とも思ってしまう。自分の妻に不満を持って、妻と真逆の女を不倫相手に選ぶ男とかね。そういう人たちに感じるのと同じ気持ち。
お前が選んだ人生やろ、おっさん。そう思うけど面倒だから本人には言わない。自分で気づくしかないやろなー…って思うから。

そして、若者に文句をたれる人々に対して、こんな風にも書いている。

そう説教したくなるのは、若者から自分が尊敬されていないと感じるからだろう。しかし尊敬の念はこちらから要求するものではなく、相手が勝手に差し出すものである。こちらから要求すればするほど、遠ざかっていく性質のものである。
なのでこういう主張を耳にすると、心配になるのは若い世代のほうではなく、年配の世代である。

そ、そうですね…「愛して!」ってわめいても誰からも愛されないのと同じですよね…。

あと、この本にも、以前読んだ何冊かの本と同じく、似たような悩みをかかえている人の話が登場…!デジャヴ!

「人生で何をしたいのか分からないんです」という人がたまにいる。「何に対してワクワクしますか」と聞いても「何に対してもワクワクしないんです」という答えが返ってくる。長い間、自分の本当にやりたいことを我慢して、周りと同じように生きることを求められた結果、自分のやりたいことが分からなくなったのだと思う。

どんだけ「やりたいことがわからない」って悩んでる人が多いんですか…!(頭をかかえながら)
わからないなら適当にYouTubeのダンス動画を見て踊ってなさい。余計なことを考えずに体を動かせばいいと思うよ。

兵庫県丹波市の市会議員、横田親(よこた・いたる)さんは、「地域活性化の仕事を続けてきて気づいたことは、人は人に会いにくる、ということです」と言う。名所旧跡や名産品もいいが、おもしろい人が一人移住するだけでいろんな人がその人に会いにくる。おもしろい人がおもしろい人を連れてきて、町が元気になっていくのだという。

これ、学校でも会社でも、どこでも同じだなと思う。結局は人ですよね。
そういえば私が大学で所属してたゼミは、先生と同じジャンルの研究テーマの人はひとりもいなくて、「この先生のことが好きだから」という理由でゼミを選んだ人だらけだった。かくいう私もそうでした。今も時々先生にお会いしたくなる。

大学といえば、こういう人、おったな…。

心の中に「バカにされたくない」という強い怖れを持つ人とは、瞬時にはつながれない。

「死への怖れ(生活苦への怖れ)」「尊厳を失う怖れ(バカにされたくないという怖れ)」などの怖れが原動力の場合は、初動のパワーはすごいが持続力に欠けると思う。長期的にはそうした思いだけではうまく行かなくなる。

苦労の多い10代~20代前半を過ごして、自分の学歴にコンプレックスがあって、俺を馬鹿にした奴らを見返してやる!という一心で大学に受かったという人がいたの。
やっぱりね、それはそれで大変そうだった。精神的に余裕がなさそうだったし…。勢いと熱意はすごいあるんだけど、何が好きなのか、何がやりたいのか、いまいちわかりにくい人だった。でも、仲良くなりづらくて、私の方が距離を置いちゃったのかもしれないな。

えーと、いろんなことを思い出して散漫になってしまった。
「左脳偏重のやり方を変えて、右脳と左脳、両方をうまく使って、これからの新しい価値観の世界を楽しく生きていきましょーよ」という趣旨の本だという風に、私は理解しました。

十千しゃなお『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?』


Kindle1周年杯でダウンロードした本。
以前からお見かけしている人だったので、これを機会に手をとってみた。

ふたりの声優が延々しゃべってるラジオ…を聞く小説

難しいことを一切考えず、気楽~に読める本でした。

「姉御」と呼ばれる30歳の売れっ子声優と、空気をまったく読まない15歳の新人声優が、ラジオの新番組でひたすらしゃべる。で、それを「姉御」のファンである主人公と一緒に聞く…という体裁です。

作家の十千しゃなおさんは、女子高生と落語を組み合わせた「落語り帳」シリーズで有名な人なのですが、個人的にはこっちの方が読みやすかったです。
…実は『落語り帳』もぽちったんやけど、2話目のファミレスの場面で胃が痛くなってしまって読むのを中断している…。接客のストレスにとっても弱いとりさん!そう、たとえ小説であっても!

『わたしと!あなたの?声春ラジオ!?』は、意味のなーい感じのお話ですが、これはこれでとても面白かったのです。
たとえて言うなら、カフェやレストランで隣の席にいた女の子同士の会話に聞き耳を立ててるような面白さです。意味などない、でも面白いとついつい聞いちゃう。そういう感じ。

個人的に1番の名言だと思ったのは、こちら。

下ネタを言えば面白いと思ったら大間違いだよ?

…ごめんなさい!!(身に覚えがある)

余談:まだ手元にある紙の本をKindleで買い直した


Kindle版が出ていることを知らずに、うっかりジュンク堂で紙の本を買ってしまった『性欲の科学』ですが、本日、Kindle版を買いました。

つまり、お金を2回払った計算になるのですが、どうにもねー、紙の本だと使い勝手が悪かったの。
紙の本は絶対にドナドナしちゃうから。ハイライト機能もないから。
今なら月替わりセールの対象で1000円未満だし、まぁいいか、と。

そういえば『性欲の科学』Kindle版、うちのブログ経由で何冊も売れてますよ…。
皆けっこう興味あるんですね!\(^o^)/