Kindle書評『ナイン・ストーリーズ ー球児九人夏物語ー side B』『彼女のための幽霊』その他

彼氏んちにプチお引っ越し中です。
通勤用のバッグひとつでプチお引っ越ししているため、Kindleの端末は自宅に置いてきました。かぎゅうさん(iPod touch)でぼちぼち読書してますよー。軽くてラクだ。漫画は向いてないけど。

KDP本をメインに何冊か読んだので、感想いってみよー。

晋太郎『ナイン・ストーリーズ ー球児九人夏物語ー side B』


side Aの続編です。

終わった夏を受け入れるまで

高校球児9人の短編集。
ちゃんと全員にそれぞれの個性があって、それぞれの「終わった夏の過ごし方」を描写していくうちに話がつながり、皆が吹っ切れて前を向いているエピローグへと進んでいきます。

冒頭に校歌が収録されてるよ!
私は音楽の授業をとってなくて、おまけに体育会系の部活でもなかったので、校歌はうろ覚えのまま卒業してしまいました。野球部にいたら、校歌を聞いたり歌ったりする機会も増えるんやろなぁ。

つーか、隠れて酒飲んだりタバコ吸ったりしてる子、多いな!
私の高校時代にも、そういうことしてる人はけっこういたんだろうけど、全然しない友達グループの中に入ってたのでほとんど気づかなかった。だから、あとで「えっ、なんで皆は普通にお酒飲めるの?なんでそんなに背伸びしたいの?」ってショックだったです。

余談ですが、著者の晋太郎さんは谷山浩子がお好きだとのことで、ついったーでしばし盛り上がってしまいました。
小説とは直接関係ないんだけど、やっぱうれしいですね。

吉野茉莉『彼女のための幽霊』


吉野茉莉さんの、代表作とでも言うべき1冊。
このあと、「藤元杏シリーズ」として何冊か出てるみたいです。

日常系ミステリだけど、ちょっと胸が痛い(個人的に)

高校生の日常系ミステリって呼ぶのかな、これ。
以前読んだ同じ著者の『魔法香る町へようこそ!』とちがって、めちゃ読みやすかったです。

校内で幽霊騒ぎが起きて、その原因を探る主人公たち。
人が死ぬタイプのミステリではないので、残虐系が苦手な人でも大丈夫ですよ。

ただ、ごく個人的に、すごく勝手な理由で胸が痛くなる小説でした。
どこがというと、主人公の子が、「きみは特別なところのない、平凡な普通の女の子だよ」みたいなことを言われてショックを受けてグラグラになっちゃうシーンがね!
やめてあげて!高校時代の私も多分すごくショック受けちゃうから!
ていうか今の私もそれを思い出すと恥ずかしくて胸が痛いから\(^o^)/

そんな過去を連想して胸が痛くなる程度の凡人です。

作中で面白かった会話↓

「素直が取り柄なのよ」
「それは何も取り柄がない人が言うことだ」

David Blum『バラク・オバマ大統領:Kindle Singlesインタビュー』


Kindleストアでバナーが出ていて、無料だったのでぽちってみた1冊。
Amazonの施設内で行われた、オバマ大統領への独占インタビューです。

「過去を美化しないことは大切だ」

翻訳の影響もあるんだろうけど、率直でわかりやすい話し方だよな、と思った。
こういう風に話せなければ、アメリカの長期に渡る大統領選を制してトップに立つことはできないんだろうな、なんて。
(日本の政治家のスピーチって、なんであんなにわかりにくい話し方をするんだろうか…)

オバマ大統領が1期目に就任した際、
「今の、そしてこれからのアメリカを襲う経済的な困難は、ひとりの人間の資質で云々できるたぐいのものじゃない。それでも、この時代に大統領になった彼は、アメリカ国民からその責任を問われて、景気がよくならない点について攻撃されるだろう」
というような内容を知人がコメントしていたと思います(うろ覚え)

それを思い出しながら読んだ。

でもここで私たちは、古き良き時代が二度と戻らないという現実を認めなければいけない。グローバル化をいきなり消滅させるなんて無理だし、技術をすっかり排除することもできない

せやな。

探してみたら、オバマ大統領のスピーチってけっこうKindle化されてるのね。