Kindle書評『身の下相談にお答えします』と『ヨーロッパ王室の女たち』

突如、Kindleが充電できなくなりました。
どうやらKindleがアップデートされたらしく、今までは出なかったのに「充電が残り15%です」と表示されるようになった。ところがその後、充電ケーブルを挿してもまったく充電されない\(^o^)/

彼氏のKindleと交換してみたら充電できたので、充電ケーブルは壊れてなかった。
何度もKindleをシャットダウンしてみたけど充電できず、途方にくれましたよ…。

結局、電源を切った状態で充電ケーブルを挿したら、充電できるようになりました!
アップデートのせいか、充電中の表示が変わりましたね。以前は電池のところが緑色になったんだけど、今は稲妻のようなマークが出ます。
設定の「その他」→「端末」のところで、「バッテリー残量の数値をステータスバーに表示」をオンに変えたら、今どれだけの充電が残っているのか、パーセンテージで表示できるよー。

似たような症状に困った人の参考になれば幸いです。

では充電にあせりながら読んだ本の感想、いってみよー。

上野千鶴子『身の下相談にお答えします』


日本のフェミニズムは、上野千鶴子なしには語れない。
そんな「ウエノ」が、朝日新聞の「悩みのるつぼ」という悩み相談のコーナーにて、人々から寄せられる悩みに対して回答したものをまとめた1冊。
性の悩み、恋愛の悩み、家族の悩み…いろんな悩みがあって、それぞれジャンルごとに章立てされてます。

上野千鶴子がこのコーナーに書いている回答は、しばしばネットでも話題になり、ついったーでも新聞の写真や引用ツイートが回ってきたものです。私は2回ほど見たのですが(性欲に悩む思春期の男子に対する回答と、PCに夢中の娘を心配する父親に対する回答)、それが両方とも収録されてました。

さらりと一刀両断

いやー面白かった。あっというまに読んじゃった。
「私にはなぜか、下半身にまつわる悩みが多く寄せられる」という上野千鶴子。
なんかもうね、笑っちゃう。下半身ひとつとっても、本当にいろんな悩みがありすぎて。「相談したいのはそっちの内容かよ!こっちじゃないのかよ!」とかね。

それに対するウエノの回答は容赦なくバッサリしてるなのに、さわやかさすら感じさせる。
「あなたは結局どれを心配しているのですか?」
「家族がそんな反応をするのは、あなたがこうだからじゃないですか?」
「むしろあなたが仕事のことを一切書いていないのが心配です」
「あなたがこんな質問をするのは、私からこういう言質を引き出したいからですね」
「10代でこんな悩みを相談できるあなたは、あなたのお母さんよりもずっと大人です」
って感じで。

こういう悩み相談を読んでると、回答者のカラーが見事に分かれて、それも面白いですね。
一緒に怒ったり笑ったりしながら打開策を出すアルテイシアさんとか、酒瓶を片手に持ってそうな雰囲気で「私が男だったらあんたみたいな女と結婚したくない」と切り捨てる西原理恵子とか、読みやすくてさらりとしてるのに背後にあるものまで見通されてそうな上野千鶴子とか。
(アルテイシアさんって、呼び捨てにするとガンダムのキャラ名そのまんまになっちゃうから、思わずさんづけしてしまう)

思わずKindleストアで上野千鶴子を探したら、他にも何冊か出てた。

対談本の『快楽上等! 3.11以降を生きる』、これも面白そう。無料サンプルがけっこう長いのでありがたいです。その分、お値段がお高くてためらっているのですが…。

打って変わって静謐な雰囲気のエッセイ『ひとりの午後に』。これも興味ある。研究者として論文を書き、一般向けの本も多く出している一方で、味わいのちがうエッセイだって書いてしまう上野千鶴子である。

桐生操『ヨーロッパ王室の女たち-愛と欲望の裏面史』


そんな悩み相談のあとは、まるで週刊誌のように少し下世話で軽い読み物を続けて読んでみた。
『やんごとなき姫君たちのトイレ』や『本当は恐ろしいグリム童話』で有名な、桐生操の本。
桐生操は女性ふたりのユニット名でしたね、確か。

ゲップが出そうな所業の数々

ヨーロッパ王室といいつつ、クレオパトラなど若干ちがう国の人も混じってますが、古今東西の有名な女たちをひとりひとり取り上げて、その生涯を簡潔にたどっている本です。
ホンマに簡潔なので、歴史的なものを詳しく読みたい人には向いてないかも。
暇つぶしに、それこそ本当に週刊誌をパラパラめくるような感覚で読むのがちょうどよさそうな本です。

ほとんどの女たちは残酷なことをしているので、ちょっと疲れますが…。
浪費、嫉妬、裏切り、毒薬、拷問、虐殺、怪しげな魔術、男狂いに(夫の)女狂い…。
なんで皆そんな似たようなことしてるんやー!\(^o^)/ と叫びたくなり、悩み相談の本を思い返して、「誰しも似たようなことに悩んで、似たようなことをやらかすもんなのね…」とあきらめに似た気持ちで読みました。

でも、こういう本をふと読みたくなるのって、世界のセレブのゴシップニュースをついつい読んでしまう気持ちと似てるなぁって思いました。
何も考えずに、「へえー、この人って身長210cmで、甲子園球場何個分の豪邸に住んでて、ハリウッド女優が恋人だって。すっごーい」とか言っちゃう、あの感じ。