Kindle書評『百合男子』と『オカマだけどOLやってます。完全版』

あまぞんで、『天の種』に5つ星レビューいただいてたよー!

幻想的な小説なのに、ちゃんと具体的な世界が見えた…という内容のレビューでした。うれしいです!ありがとうございました。
よそのレビューでも、「説明が少ないのにちゃんと伝わる」みたいなこと書いていただいてて、うれしいです。そんな小難しいことは考えたことがなかったので、意外です。
読んでてわかりやすいようにしなきゃ…とは考えてるけど。あ、そこはブログと同じやな。

…この3連休、ほとんど読書で終わりました。
せっかくなのでレビューいってみよーう。

倉田嘘『百合男子』1巻


「きんどるどうでしょう」のzonさんが、おすすめだとツイートされてたので、ぽちってみた。

レーベルが百合姫なのに主人公は男子!まじか!

女の世界に、俺は、いらない…!メタ百合漫画

主人公は、百合漫画を愛する(それゆえに苦悩する)男子高校生です。
百合漫画が大好きだけど、男がなんでそんなもん好きなんだ?と思われるのが怖くて、周りにはひた隠しにしている。クラスの女子がたわむれるのを見て、内心ガッツポーズをとりながら百合妄想をふくらませる。
しかし、百合が好きだからこそ、「女同士の愛の世界に、男である俺は必要ない…むしろ邪魔!」と完全なる自己否定をくり返し、打ちひしがれる。

これを読んだ時、「あぁ、百合漫画もある程度は売れるようになってきたんだろうなぁ…」と思いました。
そりゃ一般向けやBLに比べたら、まだまだ市場は小さいやろけど、それでも書店でコーナーができたり、次々に新作が出てくる程度には大きくなって、オタクを中心に知名度も上がってきたんやろなって。

BLのお約束?を逆手に取った九州男児のBLギャグ漫画『課長の恋』を思い出したりして。
(探してみたらKindle版がないばかりか、紙の方も一部は絶版になってて、BL漫画の消え去る速さにびびった)

百合男子たちの議論のシーンは新鮮でしたよ。
私も、周りのオタク友達も、百合漫画にそこまで細かいこだわりがなかったので、百合が好きな人同士で「この処女厨が!」「むしろお前の方が××だろ!」みたいに荒れるとは思ってなかったです。よく考えれば、BLでもカップリング戦争というものはありましたがね…。

百合と言えば、以前、東京へ行って友達の家へ泊めてもらった時、
「夜はもちろん同じ布団で寝るんですよねー?だって仲良しの女同士だから!素敵だなぁうふふ」
みたいなことを、オタクの男性陣(百合が好きな人もいた)に言われました。

いや…さすがに同じ布団では寝ませんから…。
「百合が好きな男の人も、その点では腐女子と同じだな…」
と思ったです。
仲のいい男友達同士なら、同じ布団で寝ちゃったりするよね?!的な、ああいう妄想ね…。

能町みね子『オカマだけどOLやってます。完全版(上)』


モテない系に関するコラムや本で話題を博し、その後、実は「体は男だけど心は女」という人物だったことが判明した(そして竹内佐千子と一緒に本を出したりしている)能町みね子のエッセイです。

めっちゃ女!みたいな感じじゃないけど、女として生きていく

とっても読みやすかったよー。ブログ感覚で、さらーっと読めた。
あと、コラムごとにイラストも入ってて、なごみます。

能町みね子は、女になりたいと言っても「メイクすんの面倒くさいから適当だし、いかにも女らしい!みたいなファッションもしないし」というスタンス。どうしよう…めっちゃ仲間意識を感じてしまうで…。

逆に、芸能界でよく見かけるIKKOのような、バリバリ女ですから私!みたいな人はちょっと苦手です。私自身がそういうタイプじゃないからさ。
「女はこうなのよ!こうすべきよ!」とか言われてもね。

このエッセイでは、こうすれば案外バレずに女として働けるよ!とか、こういう時はバレそうだと感じてめっちゃあせるよ!とか、余は如何にして女性となりしか…とか、いろんな内容が入ってます。
あとで下巻もぽちろう。

余談:飛浩隆『自生の夢』も読んだよ


Googleが世界中のあらゆる文献をネット上に吸い上げ、あらゆる言語に自動翻訳するようになった未来に、何が現れるのか。どんな言葉がネットにつづられるのか。そして、人々はそれをどう楽しむのか。
なるほどなぁ、こういう話が出てくるからSFっておもろいなぁ、と思いました。
興味があったら是非ぽちってみて!

余談:これから読む本

犬子蓮木『2月は死神』


犬子蓮木さんが新刊を出しました。
とりさんの打たれ弱さを案じた犬子さんから、「けっこう人が死ぬんで、読んでも大丈夫そうな時にどうぞ…」とわざわざ声かけていただいた。すんません。
タイトル見た時点で、いっぱい死にそうだなとは思ったが。

岡本典明『探査機画像でたどる 火星 基礎知識からキュリオシティまで』


わーい!ハッブル望遠鏡の写真集の人だよ!
前作では、よくあるKindle写真集とは一線を画した、雑誌のような編集に「さすが、プロ…!」と恐れいったので、今回も楽しみです。

なんか他にもぽちってるけど、また後日。