Kindle書評『養老孟司の旅する脳』と『22組の普通の家族とつくったインテリアブック HOME KITCHENS物語』

昨日から、あまぞんのウィッシュリストを眺めては、「この本を買おう」と選定し始めたら、とても楽しくなりました。うはー!
久しぶりに紙の本、買っちゃうよー。

といいつつ、まずはKindle本の感想です。
だいぶ積ん読が減ってきた…気が…するんだけど、心もとない…。

こんだけ積ん読してても場所をとらないなんてKindleやばいぜ。

養老孟司『養老孟司の旅する脳』

セール対象か、もしくはKindleセレクト対象になっていたところをぽちった1冊。
レビューを見た限りでは、「いつもとあまり変わらんこと言ってそうだな」と感じたのですが、久しぶりに読んだら面白いかもなー、あいてる時間に軽く読めそうだなーと思ってぽちりました。

淡々としてるけど、ところどころ膝を打つ話が出てくる

実際その通りだった。
養老孟司のいつもの主張が、とても短いコラムになってる。
先週末は仕事でお祝いの席に出席せねばならず、準備をしてから出かけるまでの待ち時間に読みました。とてもあっさり読めます。えっ、もう終わり?!ってくらい。

面白かった部分に、いくつかブクマをつけました。

日本は酸性土壌が多いから、100年もすれば骨はきれいに溶けてしまう。(中略)そう言えば日本の幽霊は半透明で足がなく、西洋怪談では”ドラキュラ”のように現物がよみがえる。

なるほど、すごくしっくりきた。

明白なのは、女房を直すより自分を直したほうが安くつくということだった。(中略)理屈を言えば、自分すら変えられない人間が他人を変えられるわけがないのだ。それに、日常生活で相手に合わせるくらいで、”自分”の本質は壊れたりはしない。
つまりは”自分に合った仕事”というのは幻想である。

「自分を変えられない人間に、他人は変えられない」という言葉は、よく聞きますね。
養老孟司は、「『自分』なんてその時々で変化するものなのに、現代人は『変わらない、確固たる自分』が当たり前だと思っているから、変えることを難しく感じちゃうんじゃないの?」ってなことを言ってました。

中世の人たちは、うっかり長生きすると、とんでもない目にあった。何しろ動乱の時代である。自分の子や孫、一族滅亡を見なくてはならないこともあった。
「憂き目を見る」とはそのことで、戦国時代の朝倉氏、浅井氏などはその例であろう。年をとって体力が落ちても、人間としての感受性は変わらない。自分をとり巻く状況が悪くなったとき、年寄りほどつらく感じるし、立ち直りも難しくなる。

長生きが、めでたいこととは限らない。
実際、古典を読んでいると、一族が悲劇的な末路をたどるシーンで、「なまじ長生きをしたばっかりに、こんなつらい目を見ることになるなんて」と一族の年寄りが嘆いたりしてるよね。どの話だったか忘れたけどね…。

田村敦子『22組の普通の家族とつくったインテリアブック HOME KITCHENS物語 キッチンと日常の幸せのシーン、2011年の記録』

「きんどるどうでしょう」で無料本として紹介されていたので、仕事の参考になりそうだと思ってぽちりました。

キッチンやインテリアにこだわりがある(それ以外は普通の)さまざまな家族のおうちにお邪魔して、インタビューしたり、写真や動画を撮ったりする企画『HOME KITCHENS』。
その企画本のダイジェスト+裏話っぽい内容でした。
元の本はコチラ↓

絵面として、とてもよかった(でもあこがれない)

登場した皆さんがねー、いい感じに「幸せ家族」してましたよ。
キッチンを思い切ってリフォームしちゃうような人たちばかりなので、皆さん料理が大好きなんですよ。夫も妻も。んで小さなお子さんがいるご家族だと、お子さんも料理の手伝いをしてるんですよ。
唯一、大学生や高校生のお子さんが出てくるご家族でも、子どもたちが当番制で家族全員のお弁当をつくってるから、男の子も女の子もめちゃめちゃ手際よく弁当つくっちゃう。何その家事能力!

私には絶対に無理だわ、と思った。
だって料理、嫌いだもん。
彼氏んちで自炊してるからって、人前でこうして写真映りに耐えられるような料理をつくれるかっていうと、つくれない。そんなまぶしいキラキラしたこと、できませんってば…!って感じですよ。

派手に装ってるわけじゃないのに、センスのよさがにじみ出てるファッション。
誠実そうで健康そうで明るそうなご夫婦と、素直そうな子どもたち。
しょっちゅう友達を招いてホームパーティーしてたり。
自宅でお料理教室を開いてたり。
パン焼いてる人もめっちゃ多い。

ダイニングにさりげなく置かれた、イームズチェアー、Yチェア。
壁にはジョージ・ネルソンの時計。
窓辺には観葉植物が何鉢も並んでたりする。

食器もArabiaのブラック・パラティッシだったり、自分で色をつけたこだわりの一品だったり。
お客様の雰囲気に合わせてテーブルクロスを取り替えたり。
食卓にはお花やアロマキャンドルを飾ったり。
天井からは等間隔で吊るした間接照明の明かりが、キッチンを照らしだす。

…リア充の輝きが半端ない1冊でした。
ひとつ言いたい。これ、「普通の家族」じゃないよ!
ちょっと裕福なおうちのにおいがするよ!

でも全然あこがれなかったです。
完全に「自分とは全然ちがう世界の人たち」という感覚で読みました。

余談:今夜の即買い

ますむらひろしがKindleストアに出てるよ!と、のっちゃんに教えてもらったので、即座にぽちった。
まずはこの本から読むよー。

あぁ、『アタゴオル』もKindle化してほしいなぁ。