Kindle書評『夜は短し歩けよ乙女』と『百器徒然袋 鳴釜』と『マニマニ』

あまぞんのアカウントから、クレジットカードの情報を削除してやったぜー!
Kindleの浪費癖をおさえるべく、地道に外堀を埋め始めたとりさんです。

あと、100円本もその場でぽちらず、まずは無料サンプルを読んでみることにした。なんでもっと早くやらなかったのかと自分を問いつめたい。
無料サンプルボタンよりも購入ボタンの方が目立ってて押しやすいのは、ECショップのデザインの基本だろ!まんまと購入ボタンを押して積ん読を増やしてんなよ!はい。まずはお試しから始めましょう。

…と言いつつ、今回は無料サンプルを使わずいきなりぽちってしまった本の書評です。
そういう本、まだいっぱい残ってるんですよ!積ん読の中に!

変則的に今日は3冊いくよー。

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』


森見作品の中でも、人にすすめやすい1冊。
いつかは絶対セールになるだろうと思っていたので、セールになったら即買いした。

モリミーを気に入った彼氏におすすめしたところ、セールが始まる前に買ってしまったそうです。気の毒に。
(私はそんなんばっかりですが!)

のんびり読める、ファンタジーな京大ライフ

文庫版だと、巻末に羽海野チカの「読んでてここが面白かった!」みたいなイラストと文字が2ページくらい載ってたはずなんですが、案の定、Kindle版にはありませんでした。

疲れてる時にも安心して読める、安定のモリミー。
そりゃ確かに一部の人が文句を言う通り、森見作品に出てくるヒロインはどれもこれも、オタク男の都合にいいよう美化されすぎてる。そろいもそろって黒髪の乙女だし。
でも、非モテの怨念を仰々しく笑える文章でつづられているせいか、あんまり腹立たない。

考えてみれば、私が森見を読むようになったきっかけは、彼が『太陽の塔』でデビューした時、幼なじみのダダが絶賛して周囲に布教しまくったからである。
「この破壊力は課題図書ですよ!」くらいの勢いだった。
(早くKindle化してほしい)

「男ウケする女子」というジャンルから遠くへだたっており、「ゆるふわ白ワンピ」を心の底から罵倒する点で、ダダは私と共通するものを持っていると思う。
そのダダと私がそろって「オタク男の夢見る乙女が登場する森見作品」を愛好しているのは面白いなぁ。

京極夏彦、志水アキ『百器徒然袋 鳴釜 薔薇十字探偵の憂鬱』


京極夏彦の小説を、志水アキが漫画化したもの。
これもセール対象だったので、ぽちってみた。
ずーっと京極夏彦が大好きだったんです。最近は読まなくなっちゃったけど。年をとるにつれて、暗いストーリーを読めなくなってきたから。

でも、榎木津が活躍するこのシリーズは楽しく読めるよね。
本当は原作の小説を買いたかったんやけど、小説の方はお高かったので…。漫画化されたものは読んだことなかったから、いい機会かなと。

原作の小説↓

原作の雰囲気がよく出てた

読んでみたら気に入りました、この漫画。
原作の雰囲気が出てるよー。うれしいなぁ。
楽しい勧善懲悪です。

もちろん漫画なのでコマ数の関係からか、小説のような詳しい心理描写はカットされてたりするんだけど。「男らしさなんてそんなもの」と主人公が思う場面とか。

宇仁田ゆみ『マニマニ』


これも以前、セール中に買った気がするけど覚えてない。
それとも誰かがついったーでおすすめしてたのかな?大人のための少女漫画。

『うさぎドロップ』を1巻だけ読んで、その程度にしか知らない漫画家さんなのですが、試しに短編集を買ってみました。

疲れた時に立ち止まれる、助けてもらえる、そのありがたみ

いろんな女の人が出てきて、彼女たちの「この先どうしよう」「恋愛とか結婚とかどうしよう」とか、子どもを産んで育てたりとか、そういうオムニバスが描かれます。
ひとつひとつの話が、全体でつながってる短編集です。別の話で脇役だった人が主役になったりとか。

私が特に好きだと思ったのは、「第5話 ゴースロー」。
ずっと必死で走ってきて、やっと肩の力を抜いてもいいんだ、疲れたら立ち止まってもいいんだって実感できる日が来た。そんな話。

あと、

「クンちゃん~ このコはえぎわ見てるヨ~」

って台詞に笑った。
加齢は残酷。それを知らない子どもも残酷。

しかしなんで第5話の扉絵ちょっとセクシーなのw

余談:紹介し忘れてた漫画

『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリがつづったエッセイ漫画。
イタリア人は親戚づきあいも濃いから結婚すると面倒くさいらしい、とうわさに聞いてましたが…うーんすさまじい。笑える話のはずなのに、私はむしろおびえて笑えなかったほど。

イタリア人の夫ベッピーノと結婚するまでのいきさつが爆笑でした。
そのエピソードだけ何度も読み返してるくらい面白い。