Kindle書評『飛ぶ教室』と『森の生活(Walden)』

だんだん、Kindle書評の記事の冒頭に書くネタがなくなってきました。

今回は海外の名作文学をお届けです。
あと、余談として読みかけてるセール中の本も。

エーリッヒ・ケストナー『飛ぶ教室』

小学生の頃、友達に青い鳥文庫のバージョンを借りて読みました。
それきり読んでいなかったので、ぽちった。

ほら、こういう昔ながらの名作って、他の本や映画でも引用されたり言及されたりするでしょ。でも、子どもの頃にいっぺん読んだだけだから、うろ覚えなの。これじゃ知ったかぶってるみたいだよなーと思ったのです。
もっぺん読みたかったの。

同じような理由で、昔読んだブルフィンチのギリシャ神話の本や、他の本もKindleでぽちって読んでる。長い年月を生き残ってきた古典や名作と呼ばれる作品は、なるべく読んでおいた方がいいと思うです。
(といいつつ読んでる本が偏ってるけどな!)

これは新訳版なので、今までの翻訳よりも原本に忠実らしいですよ。

素直でまっすぐな子どもたち

思ったより話が短かったので驚いた。
子どもの頃に読んだきりだから、もっと長い気がしてました。

「お芝居で女装した子の正体が皆わからなくて、その子が正体をバラすと大騒ぎになったこと」は覚えてた。
あと、なんとなくあったかい気持ちになって終わる話だということも覚えてた。
でも、正義さんや禁煙さんのことは全然覚えてなかった。他の作品で言及されているのを見て、なんとなーくそういう登場人物がいて、そういう関係だったというのを知っていた程度でした。

萩尾望都の『トーマの心臓』を連想しながら読んだよ。
『トーマの心臓』を読んで以来、ギムナジウムといえばこの漫画を連想してる。そういえばウィーン少年合唱団の動画を見た時も、「なんかギムナジウムみたい」って思ったな…。

今よりもずっと単純な時代だったのだろうな、と思う。
『飛ぶ教室』の子どもたちは皆、今の7歳くらいの子どもよりも、はるかに素直でまっすぐで正義感に満ちてるんよね。斜に構えたりしてないの。先生をからかったことを恥じたりして。

ケストナーによるまえがきとあとがきは、青い鳥文庫版ではカットされてたと思う。それとも私が忘れてただけかな?こういう話の構成、懐かしいなー。

本編の他に、訳者あとがき、解説、ケストナーの人生の年譜がついてるよ。
解説を読んでいると、子どもの頃に読んだ『動物会議』についていた長い解説(ドイツのハイパーインフレや、ナチスによる焚書などが書かれてた)を思い出して、やっぱり懐かしかった。それに面白かった。なんかケストナーって面白そうな人だったんだなって思った。

ヘンリー・D・ソロー『森の生活(ウォールデン)』

ソローが森の中に小屋を立て、自給自足ライフを送った時の話。

これまた古い本です。
どれだけ古いかというと、「森の中で知り合った老人は、ワーテルローの戦いに参加したことがあった」みたいな記述が出てくる程度に古い本です。ナポレオンかよ!
(ワーテルローの戦い:1815年)

以前、私の持っていた岩波文庫版を見た母が、
「えらい古い本読んでんなぁ…。その本、私が子どもの頃に読んだ海外文学の中にも出てきたけど、その時すでに古典扱いされてたで…」
と言ってました。
平家物語ほどの古典じゃないけど、やっぱり古い本。

好きだったので、Kindle本をぽちっちゃった!

捨てたい病の人におすすめ

捨てたい病の人は、ソロー、お好きだと思うんですよ…。
どこか引用しようと思ったのですが、読みふけってしまうので断念しました。

でも、残念なことに校正ミスがあるねー。
「人生の諸問題のいくつかを」が「人生の諸問題のくつかを」になってたりする。かぎかっこ…。

2013年5月8日追記:その他にも相当ひどい誤植(PCの操作ミスか何か)を何ヶ所か見つけました。残念。

思い出話をすると、私がソローの『森の生活』を知ったのは、捨てたい病の人が出した本でした。
19歳の時に大学の購買で買った、川上卓也の『貧乏真髄』。
今は『貧乏という生き方』に改題されてるみたい。

この中で、『森の生活』を絶賛してはったので、私も読んでみたくなったのね。それがきっかけでした。

原著は青空文庫よろしく無料です

古い本ですので、原著の方は著作権が切れていて、無料で読めます。
Kindleストアでは、青空文庫は統一の表紙になってるけど、洋書の著作権が切れてる本も似たような表紙だねー。表紙の下部分が赤じゃなくて緑になってるだけ。

もちろん英語。さまざまな思索が記されているので、当然それなりの文章です。英語なんてたまに童話を読む程度のとりさん、全然読めない…目が素通りする…。
でも、ほら、日本語訳と照らし合わせながら読めば、勉強になるかもしれないね!
(無理やりポジティブ)

余談:今読んでいる本が21日までセール中だからおすすめしとく

あちこちのブログで話題になってる統計学の本が、2月21日(木)までの期間限定でセール中になってるよ!

たまたまセールが告知される直前(先週の木曜の夜)、安くなってることに気づいて、ぽちりました。
目次めっちゃ長くて驚いた。こいつは充実してそうだぜ…。

今夜から読み始めました。算数が苦手な人でも読めます。大丈夫です。タイトルが強気だから小難しそうに見えるけど、そんなことないです。
この本、面白い予感がぷんぷんするので、気になってる人は買えばいいと思うよ!
セール中は896円だけど、値下げ前は確か1200円とかそれくらいだったし。
(紙の本だと1680円)