Kindle書評『旅行者の朝食』と『山賊ダイアリー』1巻

一時期のアクセス急増から落ち着いてきました。
というわけで、のんびりKindleで本を読むよー。

今回は食べ物にまつわるエッセイ+エッセイ漫画です。
とりさんは食べ物にあまり興味がないので、よだれをたらして悶絶しながら読む…という苦しみは味わわずに済みました。そうじゃないよ!という人は、何かを食べてこみあげる唾液をごまかしながら読むことをおすすめしまっす。
いってみよー。

米原万里『旅行者の朝食』

米原万里のエッセイ、またぽちっちゃった!これで3冊目だね!

噛まずに飲みこんでも壊れない胃腸

ロシア語の通訳でありながらすぐれたエッセイストでもあり、通訳をしながらクライアントと同じペースでガンガン食事をとることができる米原万里。
彼女が食事の席で発揮する驚異的な力強さ(めちゃ食べるの速いし、パサパサのパンも水なしで平らげる)は、父譲りであることが、このエッセイの中で語られています。

なんせ、父の一族と食事に行けば、全員食べるのが速いので、お店の人がかんちがいして「すみません、まだ料理が来てなかったんですね」と同じ料理のお皿をもっぺん運んでくるほどだったと…。
そして父の一族は軒並み、実業家や政治家など、地に足の着いた(私から見るとたくましそうな)職業についてらしたそうです。アーティスト系の人は一切いなかったと。食事の速さと無縁ではなかろう、とは米原万里の推察。

太らないためには、よく噛んでゆっくり食べるべし!
そんなことわかりきってる。なのにそれができなくて、気がつくとほとんど噛まずに飲みこんでいる。それでも胃腸が頑丈なので、まるで平気なのだ(そして体重は増えていくのだ)と米原万里は言います。

すごいですねー。私の対極です。
私は食べるのが遅すぎて、キルフェボンに行った時も、タルトを一切れ食べている間に、周囲の3組のお客さんが2回転しました…。味わって食べてんだよ!
私の場合、薄味が好きなせいもあって、味の濃いものは食べるのに時間かかっちゃうから、余計に遅くなるんですよね…。キルフェボンのタルトって、こってりしてるもの。

岡本健太郎『山賊ダイアリー』1巻

猟師エッセイ漫画。ふと気が向いてぽちってみた。
2巻まで出てます。

都会では目にすることのない豆知識

あまりにも体力がなくて都会っ子なので、実際に自分がなりたいと思ったことはないのですが、狩猟民族やら遊牧民やらに興味があるのです。
(ほら、人は自分にないものを求めるというアレですよ)

その流れで、「リアル猟師奮闘記」と銘打たれたこの漫画にも手を出しました。
田舎に生まれ、超たくましい猟師のおじいちゃんからさまざまなことを教わって育った著者が、大人になって自分でも猟銃など各種の資格をとり、山でウサギやカモを狩ったり、農家に頼まれてカラスを駆除したりする話です。

おじいちゃんから野生に関するたくさんの生きた知識を与えられて、それが今の自分の原点になっている。
その点で、ショーン・エリスの『狼の群れと暮らした男』を連想しました。こっちはオオカミになりきって、野生のオオカミの群れとともに暮らした男性の実話ですよ!

猟をするには、こういう流れで必要な資格をとりますよーとか、野鳥はこんな風にさばいて食べるよーとか、知らない話がいっぱい出てきて新鮮でした。

狩猟に理解のある女性に出会ったことがありません…って書いてあったけど、そりゃそうだろうね。「これ、さばいて」って撃ち落とした獲物を渡されても面倒くさいだろうしな…。
(そういう問題だけじゃないけど)

余談:食べることって大事だね!

やせすぎているからこそ、最近は食事の偉大さを実感してますよ…。

食べないと本当にやばい。
体温上がらないから寒いし、手足がふるえてしびれるから歩いたり作業したりするのもしんどいし、脳貧血みたいな感じで頭がぼうっとしてきてだんだん痛くなってくるし、さらに悪化すると低血糖で全身がしびれて動けなくなる。

現代日本に暮らしてるほとんどの人は、お腹へっただけでそこまで体調ひどくならないだろうけど、やせてると体の反応がめっちゃダイレクトですよ。

1番いけないのは食事を抜いたり、極端に遅らせること。
特に昼食が遅くなりすぎると、あとでたくさん食べても取り返せないんです。あわててこってりしたカルボナーラをがっつり食べても、体が冷たいままだったり、脳貧血が治らなかったりする。一晩たってリセットするまで治りません。私の場合だけど。

あと、お菓子は食事になってくれない。
びっくりするほどお菓子はお菓子でしかない。

食事には気をつけましょう…。