去年から目をつけていたフランク・B.ギル 『鳥類学』を買った

ちょうど1年前、去年の猫森期間中、渋谷のジュンク堂に行く機会がありました。
その時たまたま発見して、心をわしづかみにされた本があります。

タイトル:鳥類学(ORNITHOLOGY)
著者:フランク・B.ギル
訳者:山階鳥類研究所(やましなちょうるいけんきゅうじょ)
日本版監修:山岸哲(やまぎし・さとし:山階鳥類研究所所長)
レーベル:新樹社

1年くらい悩んで、ついにあまぞんでポチっちゃいましたよ!
鳥類学

このクオリティでこの値段はお安い

背表紙と表紙と裏表紙に、メンフクロウの写真が印刷されてるんですが。
これね、表紙の紙から若干浮き上がったように印刷されてるんですよ。

そして、でかくて分厚い。これはもう図鑑レベル。
鳥類学2
測ってみたら、4.6~4.7cmの厚みがあった。

あまりに立派そうだったので、1万くらいするのかな?と思ってました。
その時はcatolさんも一緒だったのですが、「俺も8000円くらいするかと思った」そうです。
…値段を見て仰天。

5000円+税。やっす!!

京都に帰って彼氏に話したら、
「5000円?高っ!」
て言われたけど、それは彼氏がこの手の専門書の相場を知らない(知ってても5000円の本には手を出さない)からです。
これは、フルカラーで、2cmくらいの厚みがあって、装丁もしっかりしてる『Photoshop逆引き事典』が、1000円とか1500円とかで売ってるようなもんですよ。

あわててその場でケータイを取り出し、あまぞんモバイルで検索したら、原著は100ドル以上することが判明。
…えぇぇえええ!翻訳の手間もかかってるのに、もしや原著より安いんですか?!
(まぁ、今は円高ですが…)

ちょうど5000円以上の本なら、全国送料無料で宅配が利用できるジュンク堂。
すっごく悩んで買わずに帰り、その後も買うかどうか悩み続けて1年たちました。
なんで悩んだのかというと、大事にしたかったから。
後先考えずに買って、置く場所なくてブックオフにドナドナ…とかは避けたかったから。

ま、結局ポチりました!うちの子になっちゃいましたよ!
ついに、鳥類学ブームが始まりますよ!
(他にも5年ほど前から、買うかどうかを迷ってる7000円以上の鳥類学の本があって、それは今回見送った)

ぜいぜい。買うまでの説明をしただけで、こんなに長くなった。
もうね、これ、読み終わってからブログに記事書こうもんなら、長すぎて個々の面白かったエピソードとか感想とか忘れちゃうと思う。
だから、少しずつ経過報告っぽい形でブログに書こうと思います。
本買うだけで、こんなに興奮したのは久しぶりでござる。ござるござる。

『鳥類学』の目次

では、今回の記事では、最後にこの本の目次を披露して終わります。
…長いです。

まえがき
謝辞
鳥類学の歴史

第1部 起源
第1章 鳥類の多様性

  • 鳥類の基本特性
  • 形態と機能の適応放散
  • 生活史
  • 自然選択および収斂
  • 生物地理学
  • まとめ

第2章 歴史

  • 爬虫類としての鳥類
  • アルケオプテリクス:鳥類と爬虫類のつながりを示す最古の生物
  • 恐竜としての鳥類
  • 鳥類の初期進化
  • 羽毛の進化
  • 飛翔の進化
  • 原生鳥類
  • まとめ
  • BOX 2-1 鳥類のゲノム:10億塩基対のDNA

第3章 系統分類学

  • 種と種分化
  • 学名
  • 分類と系統
  • 分類形質
  • 分岐分類学
  • 遺伝生化学
  • まとめ
  • BOX 3-1 DNA-DNAハイブリダイゼーションによる、遺伝的分岐の総合的な比較

第2部 形態と機能
第4章 羽毛

  • 羽毛の構造
  • 羽毛の成長
  • 羽毛の進化
  • 羽毛の色
  • 羽衣
  • 羽毛の手入れ
  • 羽衣の色模様
  • 換羽と羽衣
  • まとめ
  • BOX 4-1 変形した羽毛で水を運ぶ砂漠のサケイ類
  • BOX 4-2 コオロギのように鳴く鳥
  • BOX 4-3 シラサギ類を絶滅間際に追いこんだ飾り羽
  • BOX 4-4 鮮紅色はメキシコマシコの最高の雄の印
  • BOX 4-5 鳥の皮膚の構造色と目

第5章 飛翔

  • 航空(飛翔)力学の基本
  • 飛翔の種類
  • 翼の大きさと型
  • 骨格
  • 飛翔筋
  • 筋繊維代謝
  • 飛べない鳥
  • まとめ
  • BOX 5-1 ハヤブサの急襲
  • BOX 5-2 編隊飛翔
  • BOX 5-3 叉骨(さこつ)はたわんで戻るバネ

第6章 生理

  • 鳥類の高い体温
  • 呼吸器
  • 循環器
  • 代謝
  • 体温調節
  • 採食と消化
  • エネルギーバランスと貯蓄
  • 水分の効率的利用
  • まとめ
  • BOX 6-1 鳥類は過呼吸症に陥っても大丈夫
  • BOX 6-2 地球温暖化
  • BOX 6-3 大きなイエスズメに対する選択

第3部 行動とコミュニケーション
第7章 感覚、脳、知性

  • 視覚
  • 磁場の感知
  • 聴覚
  • 機械刺激受容(機械的受容)
  • 化学的感覚――味覚と嗅覚
  • 鳥類の脳
  • 認知と知能
  • まとめ
  • BOX 7-1 コマドリ類の虫の見つけ方
  • BOX 7-2 鳥類はトウガラシが好き
  • BOX 7-3 ニュージーランドに生息するキーウィはにおいで食物を探す
  • BOX 7-4 ウミスズメ類は香水を用いる
  • BOX 7-5 オウムとの会話から鳥類の知性を探る

第8章 発声

  • 物理的特性
  • ボキャブラリーとコミュニケーション
  • 鳴管による発声
  • 中枢神経系の役割
  • さえずりの学習
  • 方言
  • 発声擬態
  • さえずりと配偶者
  • まとめ
  • BOX 8-1 音と発声に関する用語
  • BOX 8-2 アメリカコガラはどのような捕食者がうろついているかを群れの仲間に知らせる
  • BOX 8-3 鳥類は2つの独立した声をもつ
  • BOX 8-4 レパートリーが決まっている鳥は、4段階でさえずりを学習する
  • BOX 8-5 鳥の歌い手と人間のバイオリン奏者は、いずれも技巧的闘争を行う
  • BOX 8-6 ヤブモズは正確にデュエットする

第4部 行動と環境
第9章 鳥の年周期

  • 基本的な年周期
  • ミヤマシトドの年周期
  • 概日リズムと光周期
  • 主なホルモン
  • 繁殖期
  • 渡りのタイミング
  • 高くつく務めをスケジュールに組み込む
  • 非年周期
  • 気候変動
  • まとめ
  • BOX 9-1 正確にはいつコマツグミは巣づくりをするのか
  • BOX 9-2 ミヤマシトドの換羽にはエネルギーと特別な栄養が必要
  • BOX 9-3 サンショクアメリカムシクイの遅い換羽の高いコスト

第10章 渡りと航法

  • 渡り
  • 航法
  • まとめ
  • BOX 10-1 レーダーの記録は渡り鳥の減少を立証する
  • BOX 10-2 渡り中のツグミは鳥類学者たちより優れている
  • BOX 10-3 ハジロカイツブリは全身を組みかえる
  • BOX 10-4 ルリノジコの雛は夜空を学ぶ

第11章 社会行動

  • 個体間の間隔
  • なわばり行動
  • 社会的順位
  • 敵対(反発)行動
  • 群れ
  • 集団ねぐら
  • まとめ
  • BOX 11-1 タイヨウチョウのなわばり防衛は経済状態によって決まる
  • BOX 11-2 アオガラは優位な個体が劣位な個体よりも用心深い
  • BOX 11-3 モモアカノスリはチームで狩りをする
  • BOX 11-4 ウズラの群れの最適サイズ
  • BOX 11-5 求む:保全のために、豊富な経験を積んだオウムの群れを
  • BOX 11-6 キゴシツリスドリの集団営巣性は捕食を減らす

第5部 鳥類の生活史
第12章 配偶者

  • 生活史戦略
  • 配偶者選択と性選択
  • 誇示行動の進化
  • 一夫一妻
  • 不貞と乱婚
  • まとめ
  • BOX 12-1 アオガラは紫外線下で配偶者を選ぶ

第13章 繁殖システム

  • 多様性
  • 一夫多妻
  • 多夫一妻
  • 托卵
  • 協同繁殖
  • ハチクイ類とその家族
  • まとめ
  • BOX 13-1 卵をかぞえるオオバン
  • BOX 13-2 利他行動が島で絶滅の恐れのあるヨシキリの浮気を回避する
  • BOX 13-3 鳴き声で血縁者を知る

第14章 鳥類の性

  • 卵巣と卵子
  • 精巣と精子
  • 交尾
  • 受精と精子競争
  • 完成した卵
  • 卵管における卵形成
  • 一腹卵数
  • まとめ
  • BOX 14-1 卵の質と一腹雛を細工すること
  • BOX 14-2 長引く交尾
  • BOX 14-3 ヒバリツメナガホオジロの精子競争
  • BOX 14-4 一定数産卵種対不定数産卵種

第15章 営巣と抱卵

  • 抱卵
  • ふ化
  • ツカツクリ類
  • まとめ
  • BOX 15-1 芳香の役割
  • BOX 15-2 崖に営巣するのに適応したミツユビカモメ
  • BOX 15-3 骨形成タンパク質がフィンチの嘴を変化させる

第16章 親鳥とその子どもたち

  • 早成性と晩成性の発育形態の比較
  • 餌乞い行動
  • 兄弟の張り合い
  • 親としての行動(子育て)
  • 巣立ち
  • 行動の成長と発達
  • まとめ
  • BOX 16-1 ふ化時の雛の発達カテゴリー
  • BOX 16-2 ワライカワセミ(最後にふ化する雛は死ぬ)
  • BOX 16-3 雛への給餌
  • BOX 16-4 絶滅危惧種事業では、人工育雛する鳥の性行動を向ける相手を配慮
  • BOX 16-5 コウウチョウの社会へアクセスするパスワード

第17章 生涯繁殖成功度

  • 生活史様式
  • 生命表
  • 寿命
  • 繁殖力
  • 年繁殖努力(量)
  • 一腹卵数の進化
  • まとめ
  • BOX 17-1 生理的な拘束が鳥類の生活史特性を形づくる
  • BOX 17-2 鳥類にはアンチエイジング(抗加齢)メカニズムがあるか
  • BOX 17-3 ミドリツバメの若雌は繁殖を遅らせる

第6部 個体群の動態と保全
第18章 個体群

  • 成長
  • 支配
  • 制限
  • 調節
  • 長期的な個体群動向
  • まとめ
  • BOX 18-1 アホウドリの復活
  • BOX 18-2 鳥インフルエンザ
  • BOX 18-3 繁殖鳥類調査
  • BOX 18-4 地球規模の温暖化と海鳥

第19章 種

  • 種とは何か?
  • 異所的種文化
  • 系統学的種概念
  • 集団の大きさと構造
  • 雑種
  • 交雑帯
  • 行動と種分化
  • まとめ
  • BOX 19-1 カッコウ類における集団の結合性
  • BOX 19-2 形質の遺伝率
  • BOX 19-3 鳥類の種分化に関する7つの規則
  • BOX 19-4 シベリアの輪状種

第20章 群集

  • 群集の動態
  • 種の多様性
  • 競争
  • まとめ
  • BOX 20-1 安定同位体が海鳥の食物網を明らかにする
  • BOX 20-2 超放浪種(新たな島に急速に移入する種)では形質置換が急速に進化した
  • BOX 20-3 隠れる場所までの距離がホオジロ類のニッチを決定する
  • BOX 20-4 競争によってカラ類の採食場所の利用が影響を受ける

第21章 保全

  • 鳥類の現状
  • 脅威
  • 過去における行き過ぎ
  • 希望
  • デザインによる保全
  • 生息地に基づいた保全
  • 保全の動向
  • まとめ
  • BOX 21-1 絶滅の象徴、ドードー
  • BOX 21-2 アメリカシロヅルの救済
  • BOX 21-3 アビ類と鉛
  • BOX 21-4 未開の原始林の海鳥
  • BOX 21-5 野鳥観察の道徳律(アメリカ野鳥協会)

Gill『鳥類学(第3版)』日本語版の出版に寄せて
参考文献
索引
訳者略歴

…以上です。長いでしょ?(疲)