三浦しをん 『ふむふむ おしえて、お仕事!』を読んだ

タイトル:ふむふむ
副題:おしえて、お仕事!
著者:三浦しをん(みうら・しをん)
レーベル:新潮社

2週間くらい前に買って読んで、記事書くの忘れてたー。
三浦しをんが、16人の女性に、お仕事について「ふむふむ」とインタビューした本です。
カバーイラストは、えすとえむ!

多彩な人たちが登場

インタビューに登場するのは、敬称略で以下の皆さんです。

  • 中村民 (靴職人)
  • 真野由利香 (ビール職人)
  • 清水繭子 (染織家)
  • 大石薫 (活版技師)
  • 鶴澤寛也 (女流義太夫三味線)
  • 荻原優子 (漫画アシスタント)
  • 田中真紀代 (フラワーデザイナー)
  • オカマイ (コーディネーター)
  • 髙橋誠子 (動物園飼育係)
  • 中谷友紀 (大学研究員)
  • 澤山みを (フィギュア企画開発)
  • 亀田真加 (現場監督)
  • 松本萌波 (ウエイトリフティング選手)
  • 小松安友子 (お土産屋)
  • コーカン智子 (お土産屋)
  • 国田昌子 (編集者)

フリーで働いてる人もいれば、企業で働いてる人もいて、それぞれキャリアがバラエティーに富んでいる。
「なんでそうなった」的な方向から来た人もあり、ずっとこれ一筋!という人もあり。
で、それを三浦しをんが、面白がったり、なんでそうなった!とツッコミ入れたり、しんみりしたりしつつ、ふむふむと聞いていくというスタイルの本です。

「働くってどういうこと?」とか、
「自分の将来とか、どう考えたらいいわけ?」とか思ったら、
村上龍の『13歳のハローワーク』よりも、こっちを読んだ方が断然いいと思った。
と言いつつ、村上龍のは読んだことないから、未読の本に対してそんなこと言っちゃいけないんだけど…。
でも、実際にいろんな人にインタビューしたのを、それも重くなりすぎることなく、軽快に、でも問題意識を踏まえつつ、面白く読めるのって、いいと思うのよね。

情熱的で妙な人たち(いい意味で)

ちなみに、三浦しをんご本人のブログでは、この本の宣伝記事に、こんなことが書かれている。

興味を惹かれる職業はおありでしょうか。ぜひお手に取ってみていただければうれしいです。なぜなら、登場するみなさんが、人間としておもしろいから! 真剣に仕事に打ちこんでおられるかたばかりなのですが、そのぶん情熱もすごくて、いい塩梅に妙です(いや、もちろんいい意味で)。

「これ、面白いかも」とか、
「やってみようかな」とか、
そこからずんずん突き進み、時には紆余曲折しまくり…という、ひとりひとりの人生模様が面白いです。
「真実は小説よりも奇なり」って言うけど、人ひとりの人生をつっこんでいくと面白い。

私の独断と偏見では、「いわゆる勝ち組エリート」じゃない人たちにインタビューすると、面白い話が聞けそうだと思う。
(いわゆる勝ち組エリート…男で、新卒で大手企業に入り、25歳くらいで身近な20代の女と結婚してローンで家を買う、保守的なルートを疑いもせず歩む人たち)

余談:現役の大学生たちを見ながら

先日、イオンモールに行ったら、学生たちが「アンケート調査にご協力いただけませんか」とやっていた。
協力するべと思って、15分くらい調査につきあった。

んで、カッターシャツを着た茶髪の男の子が、鼻の頭に汗をかきつつ、とつとつとアンケート調査してるのに答えながら、

「この子はどんな風に就活して社会に出てくのかなぁ」
「大学を選んだいきさつとか、最近気になってることとか、考えてることとか、聞いてみたいなぁ」
「最近の学生は、不景気のせいで保守的になってて、『新卒で正社員か、さもなくば専業主婦か』って極端な傾向があるみたいだけど、それ以外の素敵な人生もいっぱいあるんやでって話をしたりしてみたいなぁ」

と思ったのでした。