植島啓司 『偶然のチカラ』 『生きるチカラ』を読んだ

著者:植島啓司(うえしま・けいじ)
タイトル:偶然のチカラ
タイトル:生きるチカラ
レーベル:集英社新書

久々の本の紹介。2冊まとめて書くよー。

高校生の頃、「宗教というものに興味があるから、大学へ行って社会学とか人類学とかをかじってみよう」と思っていた私、この著者の名前は以前から知ってました。
というのも、宗教人類学者である著者が、『聖地の想像力』という本を出していたから。
確か新聞の書評で見かけて、面白そうだからそのうち買おうと思って…まだ買ってません。
先にこっちの2冊を買いました。

考え方を変えたら生きやすくなるかなって

最近、小説よりも「思考法をこんな風に変えてみると生きやすくなるよ」みたいな、自己啓発とかビジネスとかの棚にありそうな本を手にとることが多いです。
オタク全盛期の頃なら避けて通ったであろう棚ですよ。
なのにそういう本を最近よく手にとるのは、
「別に成功しようとか出世しようとか思わないけど、それでもメンタルを少しでも生きやすい方向に持ってった方がいいんじゃね?てかすごく大事なんじゃね?」
と思うようになったから。

なんかスピリチュアルとか占いの信者みたいになるのは嫌だし、同類だと思われたくない。
江原なんとかさんも細木なんとかさんも興味ない。
「悪口を言わず感謝を続けて人を許せば幸せになれる!」みたいな話も、眉間にしわ寄せて聞いてしまう。
でも、そういう行きすぎた方向じゃなくて、もうちょい別のアプローチで自分の考え方を変えて、生きやすくすることってできるんじゃないのー?と思い始めたのだった。

名言だらけで面白かった

で、あまぞんで調べて、書店で買ったのがこの2冊です。
おすすめです。名言が目白押し!
名言を引用しようと思ったら膨大な量を引用しちゃって著作権者から怒られそうな勢いなので、なるべく引用しないで感想を書きたい…。
というくらいの名言連発だったですよ。
あと、読んでると気がラクになります。「なーんだ」と思える。

えーと。
名言を引用せずに、この本の肝をまとめてみよう!

生きていく上では、なるべく自分では選ばないで、人に選ばせること。
たとえ何気なく適当に選んだものであっても、人は自分の選択に縛られてしまう生き物である。
あらゆる選択には誤りが含まれていて、絶対に正しいこともまちがっていることもない。

いいことが起こっている時は、流れに乗る。余計なことはしない。

悪いことが起こっている時は、手につくことからひとつずつ片づけていく。
そういう時は1番ひどいことに気をとられやすいけど、それは後回しにして手近な問題から片づけよう。

物事は起こるべくして起こったのだから、どうすれば避けられたのかとくよくよしても仕方ない。
なるようになる、という柔軟な姿勢でいれば、偶然を味方にできる。

人生には、幸福と不幸と普通の3種類の時期が交替で訪れる。
大半は普通の時期だ。
この普通の時期を不幸の範疇に入れる人がいるけど、つつがなくすごせたのだから幸福なのだととらえればいいではないか。

運をぐるぐる回せ。
ラッキーが強ければ強いほど、強いアンラッキーも呼び寄せる。
ラッキーを独り占めし続けようとしない方がいい。

うーん、書けば書くほど増えるから、このへんにしよう。

こういうアドバイスや名言の本にありがちな、ぱっと開けたページに載ってた項目を適当に読めばいいよ、というスタイルの本ではないです。
細かい項目に分かれてて読みやすいんやけど、実はそれぞれの項目の内容がつながってて、最初から最後まで流れに沿って書かれているので、普通に最初から読むことをおすすめします。
ギャンブルの話やら、立派な生き方の本を書いておきながら自分では怠惰な暮らしをしていたベンジャミン・フランクリンの話やら、亀甲占いの話やら、面白い小話もいっぱいあるよ!