エストニアで抱卵中だったミサゴ、ひなが生まれたよ!

5月の中頃から見守り続けてきた、エストニアのミサゴさんですが、日本時間で金曜の午前中に、最初のひなが生まれましたよ!

もちろん昨日の私は仕事中で、その瞬間を見逃したのですが、お昼についったー見たら、な、なんと…

まじかー!でも完全にひなが保護色で巣と同化しててわかんねええー!
とアルガリさん(iPhone)を握りしめて叫んだものですが、仕事終わって23時すぎに帰宅後、ネットにつないでひとしきり眺めました。そして今日も朝から眺めてましたフフフー。
ミサゴのひな
わかるかな?やっぱ動いてないと、わかりにくいなー。
親鳥が他の卵をつついていて、その卵の左側に、体を左側に向けて、顔をあっちに向けているひながいます。

白くてふわふわで、鳴き声もちっちゃい

この1ヶ月でミサゴの鳴き声にも慣れましたが、ミサゴさん、いかつい外見の割に、鳴き声はけっこう甲高いんですよね。鋭くてキーが高い。ピヨピヨピヨ!って感じ。小鳥のようなピヨピヨじゃなくて、刺すような鋭いピヨピヨです。かなり響きそう。
それに比べると、ひなの鳴き声はすごく小さくてキーも高くなくて、ピョッピョッピョッピョッ…って感じです。

ミサゴのひな
まだ体力がないのか、はたまた外敵から身を守るためか、ひなは他の卵に混じって、うつむくように小さくなってることが多いです。だから、なおさらわかりにくい。


しかも親鳥のミサゴさんは、他の卵を引き続き温めながら、ひなも自分のお腹の下に隠して守ってしまうため、こうなると完全にひなが見えません。生まれる前と区別つかない。
上の画像では、かろうじてひなが見えるのですが、このあとすぐ親鳥が完全におおいかぶさってしまいました。

ミサゴのひな
でも抱卵中と同じく、親鳥が交代するタイミングでは、巣の中がこうして丸見えになるので、ひなの全身を親鳥にさえぎられることなく見ることができます。

ミサゴのひな
アップで見ると、こんな感じ。
取り残されて不安に感じるのか、あるいは近くにいる親鳥の存在を感じてアピールしているのか、親鳥が巣にいない時は、ずーっと鳴き続けてました。

生まれてすぐに、魚でごはん!

ミサゴのひな
親鳥が魚を運んできたよ!
わかりにくいけど、左足で魚をつかんでいます。ひな、めっちゃ鳴いてアピール。
しかし、まずは親鳥自身が魚を食べる。食べながら、なぜかちょっとずつ巣を一周。

ミサゴのひな
ピョッピョッピョッ…と鳴き続けるひな。親鳥はひなの様子を常に気にしながら、魚をついばみ…。

ミサゴのひな
ついに魚をあげるところを目撃!
何度も何度も、ひなのくちばしに魚を運んでやってました。

ミサゴのひな
親鳥が両方そろっている時もあります。あ、また新しい魚を運んできましたね。

ミサゴのひな
見つめ合う親子。(特に意味はない)

ミサゴのひな
見つめ合う親子、3羽。ひなの後方に横たわっているのは、食べかけの魚です。

今後どうなる?本を調べてみた

今までは、ずーっと卵の上に座って抱卵していたミサゴさんですが、ひなが生まれてからは様子が変わりました。割と頻繁に立ち上がって、巣の中をうろうろしたりしています。
ずーっとひなをお腹の下に入れていたら、ひなが暑がるのかもしれないですね。
そしてもちろん、魚を運んでくる頻度が激増。

さてさて、3個ある卵のうち、まだ1個しかかえっていないので、おなじみ『鳥類学』をひもとく私。

ほとんどの鳥は一腹卵がすべて産み落とされるまで抱卵を開始しない。この行動によって、他より早く産み落とされた卵があったとしても、ほぼ同時に発生がはじまってふ化することになる。たとえば、ハト類は2卵目を産む前に最初の卵の上に座るが、発生に必要な温度にまで温めることはしない。一方で、フクロウ類やタカ類は一腹卵を産み終える前に抱卵を開始し、その結果、雛は間隔を置いてふ化する。
(P.448)

ふむー。ミサゴはタカの仲間なので、多分そのへんは同じやんね。

一腹卵はすべてがほとんど同時にふ化する種もあるし、2、3時間から1週間以上の間隔でふ化する種もいる。
(P.456)

最初のひなが生まれて1日以上たちましたが、今のところ2番目が生まれる気配はありませんな。

兄弟殺しは、一部のワシタカ類やトウゾクカモメ類、サギ類、カツオドリ類などでは慣例となっている(Mock and Parker 1997)。概して、両親はその子にしっかり根づいた破壊行為をとがめることはない。コシジロイヌワシの詳細な研究を見ると、200例の観察記録のうち2羽の雛がともに巣立ちの時期まで生存したのは1例だけである。ほとんどの場合、年長の雛が年少の雛を故意に殺していた(Gargett 1978)。
(P.474)

メンフクロウのように、ひな同士でコミュニケーションをとって列をつくり、なるべく競争せず順番にえさをもらおうとする鳥もいるそうですが、えさを独占するために他のひなを殺してしまう鳥もいます。
殺さなくても、先に生まれたひなの方がえさをもらうのには有利なので、あとから生まれたひなは競争に負けて結果的に餓死しちゃったりするケースも。
…ミサゴはどうなのかな。猛禽類って1〜2羽しか巣立たないイメージなんだけど。食物連鎖の上位にいる動物ほど、生まれてくる数も成人する数も少なくなりそうやんね。

ちなみに私、いまだに親鳥のどっちがオスでメスなのか区別つかないのですが、

猛禽類の多くは、雌雄の体の大きさが逆転した性的二型を示している。雄が雌より小型なのである。
(P.474)

ということらしいので、大きい方のミサゴさんの方がメスなのかもしれませんね。
問題は、どっちが大きいのかもよくわからないってことですが…。

何はともあれ、今後も見守っていくよ!